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お金の話し、第九回、硬貨のつくりかた [バカにされないクスリ]


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* はじめに
投資会社社長の瀧本憲治氏が経済評論家、三橋貴明氏にお金のことをきくユーチューブを取りあげる。対談形式で展開するので、ひたすらその筋をおい最後に私の感想をのべる。
(お金とは何か、お金を創る、三橋貴明氏に教わる 第七回、takimoto kenji、2017/05/18 )

* お金は誰がつくって流通させるか
今日はなんとお金をつくるという話しをききます。はい、大好きでしょう。この一万円札とこの硬貨。はい、この硬貨のほうが今回は大事になるが。へえ。これがどうつくられ、どう流通するのかを。はい。これを硬貨とよんでるが法律では貨幣。で、一万円札は紙幣。混乱をさけてここでは硬貨と。はい、わかりました。まず一万円札がどこが発行。ええ。日本銀行とおもう。で、日本銀行が発行してるが印刷は別に。ええ、造幣局。それは硬貨。こっちは

* 印刷された一万円札がいつお金に
独立行政法人の日本印刷局。へえ。一万円札だと印刷のコストが二十二円(厳密には22.2)。へえ。費用をはらって国立印刷局に印刷してもらう。はい。この時点では一万円札は二十二円の紙切れ。はい。日本銀行はもうかるな。はは、とはならない。まだお金ではないから。へえ。この時点では日本銀行が数字を書きこんだ小切手とおなじ。

たとえば瀧本さんが小切手帳に一万円と書きこんでびりっとやぶった。その瞬間はお金かというと。でない。そう。まだもってるだけ。ふうん。だが誰かにこれが何かの債務の引替にわたった時にお金となる。ほう。つまり小切手を振りだすという行為。はい。これがないと一万円札はただの二十二円の紙切れ。はあ。一万円札だが、日本銀行が自分の債務。自分の負債とみとめその証明書だと誰かにわたしてはじめて一万円札となる。その時に債権と債務の関係が成立するから。ふうん。そしてお金になる。なるほど。

そしてくどいほどいってきたが、債権と債務の記録。はい。日本銀行が一万円札を印刷してもらっただけではお金にならない。ふうん。大丈夫ですか、ついてこれてる。はあ、だいたい論理的にわかってきてます。瀧本さんが小切手帳に一万円とかいただけではお金にならない。それを振りだして。自分の負債、相手の債権になった時点でお金になる。

* 日銀は一万円札をどのように流通させるか
この一万円札もおなじ。日本銀行に納品された二十二円の紙切れがどのように一万円になるかというと。はい。実は銀行は日本銀行に日本銀行当座預金の口座をもってる。ものす極く通俗的な説明だが日本銀行当座預金という通帳がある。それに金額がかかれてる。はい。百億とか。はい。そこで銀行がこの資産である日本銀行当座預金を現金で引きだす。はい、それを日本銀行から。そう。まさに瀧本さんが銀行に通帳をもって現金を引きだすのとまったくおなじ。ふん。

それを銀行が日銀にたいしてやる。で、その時、日本銀行当座預金は日本銀行の債務、銀行にとっては債権。はい。その債務をあらたな債務でもって弁済した。というかたちで一万円札が銀行にゆく。ほう。瀧本さんが私に一万円の借金をもつ。そこで借用証書をかいてわたした。私は借金をかえしてといった。すると瀧本さんは小切手を発行し私にわたす。というかたちで弁済した。するとこれは負債をあらたな負債により弁済したことになる。はい。そこでも債務債権の関係はかわらない。はい。ただ小切手は流通性がたかい。借用証書よりお金にちかい。という話し。はい。それがお金として流通するという形。ところでこの日本銀行当座預金。一般の我々にはもてない。だから我々の預金口座をもつ銀行が日本銀行にいって一万円を引きおろす。すると銀行に一万円札がわたされる。これで我々は銀行をとうして一万円札を手にできる。ここで日本銀行から 銀行にわたったその時に一万円は日本銀行の負債になり銀行の債権になる。ふん。で、一万円として流通してゆく。この後に我々は一万円をおろすなり、かりるなりして市中に現金が流通してゆく。これがお金の発行。わかりましたか。はい。

これで一番わからないこと。お金を発行する。これは従来の債務をあらたな債務を発行することで弁済する。これであり、これができるということ。はい、日本銀行当座預金から日本銀行券にかわったということですね。そう。そう、日本銀行当座預金も日本銀行の債務、日本銀行券も日本銀行の負債。はい。つまりお金の種類がかわっただけ。はい、それがまあ流通してゆく。それが百兆円。そう。一万円札だけでないが。これは今までの延長線上にあるから理解は容易。はい。最初からこのシリーズをきいてる方なら。はい。ではここまでの話しは一区切り。はい。

* 硬貨というお金
これからは大変な話しに。へえ。この硬貨。これは誰が発行してるか。ええ。これは日本政府。日本銀行でない。はい、財務省。うん、具体的には造幣局。これは一体ということで日本国政府と。はい。まず政府は傘下の造幣局に五百円玉をつくれとめいじる。たしかこれは五十円くらいのコスト。へえ。金属代金、製造や管理のコストがはいる。はい。

で、五百円玉を政府がつくった。この時点ではお金でない。はい。金属板。ああ。で、政府はこれをどういうかたちで流通させるか。いやあ、ううん。まず日本銀行を経由させる。ほう。法律にかいてある、日本銀行に交付することによっておこなうとある。はい。まあなんとなくあげるという意味。へい。では実際。それは日本銀行に政府がもってる日本銀行当座預金、政府預金というが、その 残高をふやすというかたちで代金をはらう。ああ、なるほど。これを貸借対照表で説明を。ほう。そこに政府預金として二十二兆円が計上。そこにはいる。これ、純粋な資産ですね。よくわかりました。一万円札の発行と五百円玉の発行を比較しながら説明する。

一、では、日本銀行が一万円札を銀行に発行した。その貸借対照表は次のとおり。
日本銀行の貸借対照表
借方 貸方
現金一万円

銀行の貸借対照表
借方 貸方
現金一万円

これだと債権者、銀行と債務者、日本銀行がそれぞれいる。
二、政府が日本銀行に五百円玉を発行した。政府は交付前に資産として五百円玉をもってる。それを交付する。
政府の貸借対照表
借方 貸方
日本銀行当座預金五百円

日本銀行の貸借対照表
借方 貸方
硬貨五百円 日本銀行当座預金

この時点で五百円玉についてかんがえる。日本銀行は債権としてもってる。では債務としてもってるのは誰か。実はいない。お金なのに債務者がいない惟一の存在。手続的にそうなる。へえ。実はこれをシニョリッジという。これは硬貨の 額面コストと製造コストの差をいう。

* 政府がシニョリッジをかせぐ
この差額は政府の一般会計予算に組みこまれる。はい。では、シニョリッジの表をしめす。
一円玉がマイナス十三円
五円玉が一円
十円玉はマイナス三十二円
五十円玉は三十円
百円玉は二十七円
五百円玉は四百五十七円

ほう、シニョリッジをかせぐため五百札から五百円玉にしたのでは。ううん、額としてたいしたものでは。発行するお金の総計が二千億円。その製造コストなどをやすくおさえて交付。そのシニョリッジの総計は千億円くらい。それを税外収入として組みこむ。日本の予算は百兆円だから0.1パーセント。たいしたものでは。はあ、ない。

* 政府紙幣の議論、これで財源問題が解決か
では政府が一兆円玉をつくったら。どうか。えええ。おそらくコストは五百円。これはくずせない。つかえない。ふん。ところがこれを日本銀行に交付すれば。すると日本銀行は政府の日本銀行当座預金の口座にほぼ一兆円をいれる。ほう。つまりほぼ一兆円の予算が計上される。おお、それどんどんやればどうですか。昔、政府紙幣をという議論があったのをおぼえてるか。へええ。渡辺喜美さんなどが議論した。ほう。これは政府が発行できる。はい。十兆円紙幣を発行して日本銀行にもってゆく。それで予算計上。公共サービス、医療サービスをおこなう。ほう、今まさに需要不足ですね。それを政府がつくる。そうなったら

それは誰の負債でもない。国債の発行は不要ですね。そう、それができるのが政府。はあ。ところでシニョリッジの語源は中世ヨーロッパの領主。シニョールのこと。はい。昔、彼らはたとえば百円の銀をかってきてそれで千円の銀貨をつくってそれを流通させた。そんなことをどんどんしたからインフレ率がたかくなった。へえ、需要は。普通にある。で、領主がお金をつかう。それはほぼ需要となる。はい。そんなことをがんがんやる。戦争だ。たいへんだと。すると硬貨を回収してうすめて巨額の硬貨をつくる。そして支払う。そんなことをやってた。インフレ率がたかくなる。だから経済学者はシニョリッジを伝統的にきらう。はい。

* 経済学はインフレ抑制が目的、シニョリッジをきらう理由
経済学者がシニョリッジをきらうのはインフレをきらうから。もともと経済学はインフレを抑制するための学問だった。たとえば市場原理主義、自由競争、全部そう。競争を激化させ生産性をあげてとやる。財務省の均衡主義もインフレを抑制するためのもの。ふうん。もちろん、インフレの時にはそれでいいが、デフレの時にそれをやってる。これが問題。冗談でもなんでもなく今はデフレ。一兆円玉を日本銀行に交付し代金をはらってもらって税外収入を一般会計にいれたら。いい。ですね。

教育無償化やってもらって。ええ、なんの問題もない。はい。もし惟一問題があるとしたらインフレ率があがること。はい。でも今インフレにするために頑張ってるわけ。皆んなしらない。ふむ。まあ一兆円玉が大げさかも。ふうん。実際問題として日本銀行が国債を買いとる。だからさきに説明したように財政問題などない。だから長期金利がゼロパーセントになった。ふん。

* だがインフレにならないなら一兆円玉発行も問題ない
何かをやろうとするとこの予算の財源はという。ふん。財源、財源と。それ何故だと。ええ。たとえば復興増税。はい、東日本大震災のようなカタスロロフィーがあったのだから国債を発行してもなんでもいいからお金を調達してつかわなければいけなかった。だが復興増税という話しがでてきた。二〇一一年というこの時期。実は重要。ほう。二〇一〇年に決定的に問題のある閣議決定が管政権によりおこなわれた。へえ、それは。PB黒字化目標。はあ。

* 政府の手足をしばるPB目標の悪弊
プライマリバランスを二〇二〇年までにというものですか。そう。ちなみにPBとは基礎的財政収支、国債関係費をのぞいた歳入と歳出を一致させなさいということ。ふうむ。これの何が問題かというと。はい。これを一致させなさいというと東日本大震災で歳出がふえる。するとその分の歳入をどこかからとらないと。でなければ増税となる。だから復興増税。はい。なるほど。その傾向がいまだにつづく。はあ。今、岩手県の北上山地に国際リニアコライダーという直線粒子加速器をつくろうとしてる。ほう。計画。まだきまったわけでない。あれはたしか四千億円を日本が負担する。これは各国も負担しますか。そう。この経済的効果は最低でも四兆円。へえ。これだけGDPがふえる。ところが日本が四千億円拠出。この財源はどこから。増税しなくてはいけない。はい。最近のこと、自民党の政治家たちがPB目標をやめようと。そう、あたりまえの話し。国債を発行しても二十兆円玉を発行しても。と意気ごんでも。はい、できない。だから復興増税のような増税と。この計画も予算がネック。きまってない。この状況をどうおもうか。ううん。

まず誰がみててもおかしいこと。まず金よりも大事なものがある。まず復興があるというのにPBに引っぱられるのか。あと一つ。PBなど気にする必要があるか。今はデフレ。この二点からやっと自民党の人たちがうごきだした。ただしい知識をえて、ただしい政策を提言してゆこうと。そういう話し。ほう。でもたぶんさっきからここではなしてること。政治家の誰もしらない。

* 政府がどこまでお金を発行できるか、政治家の無知
でも、渡辺喜美さんがいった。へっ。その時嘲笑されてた。ほう。そもそも千億円の紙幣発行してかえさないなんてと。はい。そもそも借金をかえしちゃいけない。資本主義国では。ううん、借金はふえつづけるものですか。そう、経済成長してるから。はい。もちろん、こんな前提すらしらない。はい。実際、渡辺喜美さんがいくらの紙幣を発行するといったのかはしらないがたとえば百兆円の政府紙幣つくって。これ一枚です。はい。それを日本銀行に持ちこみ百兆円の政府預金にして政府がつかってもインフレにならなければ誰の借金にもならないから。へい、なんでそんな声が有力者からでないのですか。うん、それはお金発行の中身とかをしらないから。はい。自分の感覚でいう。皆んな現金紙幣の感覚でいう。だから銀行預金は銀行が貸しだした瞬間にうまれる。その話しはすでにした。だから通帳にその数字がかかれた瞬間にうまれる。

はい、現金を実際に貸しだすのでは。ない。そうだったら現金というモノがあるからわかりやすいが。はあ。では、それは結局、預金でもどってくるから預金と。ああ、その考えはそれは中世英国の銀行のはじまりの考え。へえ。要はあの頃は金。はい。金貨を銀行にあずけた。ゴールドスミスという巨大な金庫をもってる人のところに。へえ。皆んなあずけた。はい。あずかった証拠に預金証を発行した。はい、いつのまにかそれが流通するようになった。その時ゴールドスミスがかんがえた。うちがあつかってる金貨。これをずっと自分のところにもってる必要があるのかと。へえ。では貸しだす。ということで銀行がはじまった。ほう。その時の考え。はい。でも現実の世界では紙切れがなくても記載があればお金をかしたとされる。はい。これはお金は債権と債務の記録。だから記載が証明されればお金になる。ふうん、債務債権の記録なのに債務の記録ないのはおかしい。ううん、そういわれるとそう。でも実際につかえるわけ。これは特例。はい。例外。はあ。これまでお金の話しをしてきたから、この硬貨の話しもわかったとおもう。はい。そうでなければ何がなんだかわからないだろう。というわけでこの硬貨の話しは時間をおいてはなした。はい。

つまり政府が百兆円の予算をくみたかったら政府は百兆円玉をつくって日本銀行に交付する。すると税金をとらなくてもいい。ただし大事な点。へえ。政府が百兆円の予算。それはつかうため。するとそれはかならず需要となる。はい、つまり百兆円で高等教育を無償化して、教育産業を盛りあげたり。はい、技術開発をやって介護事業、医療事業、あとは公共事業、防衛をふやす。あの、介護に従事する人たちの給与をあげたりしたら、よろこばれますよね。そう、でもそれは全部需要になる。はい。その需要にたいしてちゃんと供給がおいつくのか。はい。できなかったらインフレになる。はい。でも保育園の先生の給与をあげる。介護の方の給与をあげる。国民の誰も反対しない。ううん。

どうでしょか。当然、財源はという話しになる。ふむ、だからその硬貨で。それはラジカル。そんな手段にたよらなくても。ふうん。国債を発行する。そっちのほうが健全。なるほど。健全なんだが政府はここまでできる。そういうことをしっていただきたい。そうおもってはなした。ほう、それはもう 伝家の宝刀というものですか。いや、現実にシニョリッジは政府もえてる。実際に千億円くらい。そんなことをしったうえでもつとも穏当な策をかんがえるべき。はい。今は国債発行と日本銀行の国債買取。これが。いい。はい。

* 今の政府予算を倍にしてもよい
それで予算を倍にしてもいい。それで保育とか介護とかにつかって、日本中のインフラを整備する。これでいい。耐震化、防災、減災、防衛を強化して防衛予算を十兆円。それでインフレにならなかったらなんの問題もない。だから最後のボトルネックになるのがインフレ率。ふうん。取りあえず今は日本はデフレ。ありがとうございました。次回にインフレについてやります。

(本文おわり)

* 感想
一、一万円札は日本銀行が発行する。銀行が日本銀行にもつ当座預金は日本銀行の負債である。その弁済をもとめる銀行に一万円札で弁済するというかたちで発行される。

五百円硬貨は政府が発行するが日本銀行に交付するかたちで発行する。その時、政府が日本銀行にもつ当座預金が増額される。その際、製造、管理コストをのぞいた差額約四百五十円が税外収入として政府にはいる。日本銀行が発行する一万円札には債務者と債権者がいるが五百円硬貨には債権者はいるが債務者はいない。これは中世ヨーロッパの領主が銀貨を発行して額面額からコストを差しひいた額を収入とした歴史的事情に由来する。

現在の政府も必要があれば、またインフレにならないのであれば中世の領主のように硬貨ないし紙幣を発行して収入とすることができるが、その可能性について一顧だにされないのは残念である。これが三橋氏のいいたいこととおもう。

二、三橋氏は日本がデフレにあるにもかかわらず硬貨や紙幣を発行して国家収入とすることは勿論、それよりはるかに穏当な国債発行についても政治家が消極的であることに憤懣やるかたないようだ。このシリーズの説明からその気持はいたいほどわかる。その理由をお金への誤解や経済学の誤りとしていることに私は率直にいうが、どうも真相からはずれてるとおもう。

政治家は国民の目をおそれPBの閣議決定を無視できない。節約にしがみつく国民の不安を説得できない。失点を鵜の目鷹の目でさがしてる他の政治家やマスコミをおそれる。これら自己保身からのこととおもう。

(おわり)

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お金の話し、第八回、失業率、戦争、基軸通貨 [バカにされないクスリ]

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* はじめに
投資会社社長の瀧本憲治氏が経済評論家、三橋貴明氏にお金のことをきくユーチューブを取りあげる。対談形式で展開するので、ひたすらその筋をおい最後に私の感想をのべる。
(お金とは何か、失業率と戦争、基軸通貨、三橋貴明氏に教わる、第六回、takimoto kenji、2017/05/07 に公開)
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* 世界大恐慌、デフレの話し
ここにかいてある失業率、政争、基軸通貨について説明を。これはデフレーション、世界大恐慌。一九二九年おきた。デフレとは需要不足。ふん。で、需要とは民間の消費、投資、これにくわえて政府の消費、投資。政府も最近はけっこうおおきい。はい。この需要不足が解消しないかぎり失業率はあがらざるをえない。ふむ。かんたんにいうと仕事がない。ふむ。一九二九年、米国ニューヨークウォール街で株式大暴落。その後にフーバー政権がレッセ・フェールという何もしなくても。政府は政策とか。デフレ対策とか。何もしなくていい。と、やったら米の失業率がどんどんあがってゆき一九三四年には二十五パーセントまでいった。ふうん、

* 悲惨な都市部の失業者
失業率が。はい。これは全体の話しで、都市部は五十パーセントちかくに。へえ。これはすでにはなしたことにもかかわるが、人間は所得をかせがないとモノやサービスがえられない。飢え死にする。ふうん。実際に当時の都市部ではご飯がたべられる所得がない。ふいに道端で気をうしなう。パタッと人が。へえ、米国で。そう、皮肉な話しだが。はい。デフレの残酷なところ。農産物がないわけでない。ふうん。地方にゆけばあまってる。大量に積みあげられたもの。これをブルドーザーでうめる。へえ。価格の暴落をおそれた。ふうん。 仕事がない。所得がない。だから飢える。と、こうなる。なるほど。インフレでの飢えかたは、かえるもの、食糧がない。だがデフレは所得がないからかえない。ふむ、一九二九年の大恐慌の後はデフレで。そう、とてつもないデフレ。米のGDPは五年間でほとんど半分に。ええ。日本でいうと二百五十兆円に。はい。ちなみにそんなことがもうおきないとおもってるかも。ギリシャ。

* ギリシャの恐慌、日本のデフレ
二〇〇八年にデフレ化しGDPはおよそ三割減。ほう、ええと八年で。そう、それがデフレのおそろしいところ。はあ、でも日本のデフレはながびいてるとの問題があるが、ゆるやか。本当にゆるやか。それは社会保障のおかげと。へえ。医療費や介護費の拡大で消費を下支えした。へえ。これは私の推論。さて、だからデフレはこわい。なるほど。で、デフレとは需要不足。だから需要をふやすために何をするのが一番か。それは政府がお金をつかうこと。ふん。でも政府がお金をつかうのに理由がいる。はい。

* お金をつかう政府に正当な理由が
たとえば内閣官房の藤井聡氏がいう国土強靱化。これは日本を強靱にして防災や耐震化、減災をやってゆく。これはいい需要。はい。それで国民の安全をまもるから。はい。だから公共インフラの整備、強化をやってゆこう。でもなかなかすすまない。ほう。まあ今にはじまった話しではないが。へえ。実は、恐慌時の米政府もなかなか乗りださなかった。で、乗りだしても、すぐやめるパターン。へえっ、それは国民が反対するからですか。うん、経済学自体も財政均衡を教義にして。はい。借金をふやすなと。そう、予算制約説というおかしな考えで。この前提を政府に持ちこんだ。ふうん。この話しはすでにした。はい。

* すぐ財政均衡政策にもどる、デフレの問題
で、フーバー政権時に超デフレ。はい。その後をついだルーズベルトがかの有名なニュー・ディール政策を。はあ。政府がお金をだして国民をすくうと。はじめたが一九三六年に二期目に。はい。すると財政均衡にもどった。へえ。すると、またデフレにおちいった。へえ。何故そうなるかと。はい。経済学自体が財政均衡主義である。また国民も自分が節約ばかりやってる。ふううん。するとそれがただしいと認識してしまう。へええ、家計と政府はちがうのに。はい。政府も節約しないと、財政拡大すると何やってると攻撃する。ふうん。日本もおなじ典型。ふむ。で、なかなか財政拡大ができない。はあ。

デフレの最大の問題は日本もまたルーズベルトの米国も充分な財政拡大ができないこと。その結果、失業率がさがらない。ふうん、だから国民の不満がたかまる。そう、たかまる。でも国民は節約をやってる。ううん、つかわせれば我々が楽になるのに。はい。日本も昔の米も問題はおなじ。はい。ところが世界には政府が容赦なくお金をつかわざるをえないイベントがある。はあ。

* 戦争で完全雇用をえた米
戦争。ああ。なるほど、戦争。はい。そういうわけで米国がデフレから脱却したのは一九四一年の日米開戦以降。へえ。国内の生産設備すべてがフル稼動。失業者がいなくなった。失業率はピーク時に二十五パーセントあったものが戦争がおわった時、日本がまけた時に、なんと二パーセントをきった。ふむ、戦争でモノをつくる。そう兵士の需要もあったが、それ以上に兵器生産が。当時のクライスラー、GMがたしか戦闘機あるいは爆撃機を。ふうん、それがつくれるインフラがあったのか。あまってた。デフレはそういうもの。つくれたがかってくれるお客がいなかった。そのお客が戦争。

では、ルーズベルトは戦争をさせたかった。ううん、それはわからない。でも米は日本との戦争によって完全雇用をえた。これは事実。なるほど、どうおもったかは、ともかく。そう。事実上。で、それまでの基軸通貨だったポンドが米ドルに。そう、なった。でも厳密には第一次大戦から切りかえがはじまってた。

* 基軸通貨がドルに
あ、そうですか。そう、で、今は米ドルが基軸通貨。はい。そうなる条件は二つある。はい。一つは米国債、外貨準備をこれで運用すること。へえ。日本もそう。はい。相当部分が。はい。で、この外貨準備のこと。経常黒字になって為替介入で外貨準備が手にはいった。この時、それをなんで運用するか。

* 基軸通貨になる条件
はい。勘違いする人がいう。何故、米国債でと。へえ。で、預金にしろと。米国の銀行に。はい。はあ、銀行預金はそんなに安全では。はい、また米にあずけても米もこまる。はい。しかもペイオフがある。はい。ええと。十万ドル。千万円くらい。これしかかえってこない。だから外貨準備は米国債で。はい、ぜつたい。これは米の銀行よりはるかに安全。はい。これなかなかわってもらえない。これ日本国債についてもおなじ。ふむ。要は外貨準備の運用先であること。これがその条件の一つ。で、次は。

はい、原油、資源がかえること。ほう、それはドルで決済ができること。そう、だから米はいいです。そうですね。中東から石油をかうときドルを発行すれば、それですむ。ということでドルはこの二つの条件をみたしてる。はい。だから時々、へんな動きがでる。ほう。米ドル以外で決済しようと。これが浮上すると攻撃されたりも。へええ、何かの陰謀論も。はい。仏とイラクがユーロで石油を決済しようとした。とたんに攻撃されたと。へえ。それは陰謀論かも。わからない。でも戦略としてはただしい。へい。ぜったいにゆるさない。ほう、最高にいいポジションですね。そう、しかも米は貿易赤字国。だからその対外純負債がどんどんたまってゆく。それ反対側からみたら対外純資産となる。ドル建てです。たとえば中国が米国債をうろうと。米に金かえせという。するとFRB、米国連邦準備制度理事会がはい承知とドルを発行してうる。それだけでいい。

* 基軸通貨国、米のうまみ、日本が基軸国になる可能性は
だからかえすあても、かえす必要もないものを発行しつづけてる。かえすあてない。かえす気もない。またその必要もない。ふううん、なるほど、日本円とか他の国の通貨が基軸通貨になる可能性はあるんですか。

はい、もし条件がととのえば。資源。特に原油。今、それは米ドルで。だが原油、液化天然ガスの価格が暴落したら。そう、で、何故日本は原油を。発電のため。ふうん。発電のためにわが国はドルがいる。その発電が核融合技術の開発で事実上エネルギーフリーになったら。へええ。なら、ドルをもつ必要がない。ただしもう一つの問題が。

* 原油の暴落と日本国債での運用
円をサウジなりイランにわたして、その円で日本からかうものがないと駄目。はい。ふむ。それは製品。それに日本国債。これで運用するとかせげると。へえ。この二つの条件がうまれたら円にも可能性がある。はい。もちろん、米との関係は別に調整しておく必要が。なるほど。ということもあり今の日本の国債の価値は非常にたかい。だから日本国債の金利はひくい。ただ、あたりまえだがデフレから脱却してインフレになると、これはあがってゆく。はい。すると価値がたしょうさがるだろう。ほう。そのあたりの兼ね合いできまる。現状は原油がドルでかえてる以上基軸はドル。

* 三橋氏が言論活動にはいったきっかけ、つづけてる動機
わかりました。で、最後に三橋さんが言論活動にはいったきっかけ。それとつづけてる動機を。今で何年ですか。十年、ながくなりましたね。で、つづけられてる理由を説明してください。はい。まず、二〇〇六年から二〇〇七年頃、やたら韓国経済がもてはやされた。はい。で、経常収支とか中身をしらべてみると、これはまずい。通貨危機になるなと。はい。「本当はやばい韓国経済、せまりくる第二次通貨危機」という本を。

* データにもとづかない言論活動に危機感
なるほど、出版。はい。すると二〇〇八年に本当に通貨危機に。はあ。まあ 誰がみてもわかる話しでしたが。ほう。そこでわかったこと。皆んなが経済とか国際状勢だとかに、あまりにもデータをつかわない。イメージとか印象だとかでかたる。今もそうだが。なるほど。ふうん。たとえば日本は輸出依存国だと。ほう。だがGDPと輸出をくらべると日本は十四とか十五パーセント。へえ。そう、三橋さんにきいてはじめてわかりました。だって小学校、中学校の本に。日本は輸出大国とかいてある。

ふん、輸出立国だとかね。別に輸出大国も輸出立国も否定しない。だがそういうことをいう時に、数字がなければ。日本は米、ブラジルにつづいてひくい。中国の半分くらい。独、韓国の三分の一。これらは数字をみないと。実態がわからない。だがそれがなくイメージだけで報道されてる。それで数字をつかった言論活動をはじめた。するとうけた。ふうん、十年間も。でもうけたが大変だったのでは。

* 批判の嵐だったが、わかったこと、今、日本にチャンス
そう、攻撃もさんざん。ひどい目にも。へえ。ただひどい目にもあったが、一ついえること。日本は今せっこうのチャンス。だって少子高齢化により人手不足。かつわが国はその人手不足をドローンとかAIとかパワードスーツとか自動走行、自動施工とかの技術でうめて生産性向上につなげる基盤が。はあ、ある。そう。これは発展途上国では無理。なるほど。

* 人手不足を生産性向上で克服、ゆたかになれる
日本ならできるだろう。で、第四次産業革命は独の工場ではじまった。ふむ。だが独は移民をがんがんいれた。人手不足でない。だけと日本にはいない。だから日本は第四次とか第五次産業革命を牽引できるとおもってる。実際牽引してる。ふうん。各地の人手不足をうめる技術は世界最先端。あたりまえ。人手不足なのは日本だけ。はい。そういうわけで人手不足を生産性向上、技術でうめて。皆んながゆたかになるチャンス。へえ。

それが目の前にある。なるほど。だがそれをつぶそうとする勢力が山ほどいる。だから腹がたつ。だからちゃんと真面目に言論活動に取りくむ。なるほど。一言でいうともったいない。はあ、つぶす勢力があるんですか。ううん、これはわざとつぶそうとする。そうでは。だが個別の利益が。へえ。


* この動きをつぶそうとする勢力がいる
生産性向上とかいっても投資やりたくない。技術投資といってもリスクが。ふうん、あるからと。そう、だからやすい賃金の外国人労働者をいれて。人手不足をうめれば。はい。いいと。そう、そしたら日本人全体の賃金もさがる。だから私がもうかる。ふん。この私のなかには、日本人経営者、投資家、外国人もいる。はい。グローバル投資家からみたら日本人がゆたかになることはむしろ、ノーサンキュー。ふん。だってそんなこといったら賃金あがって自分の配当金がへる。このぶつかりあいがある。はい、その構造が先生にみえてるから。ううん、みえませんか。いやあ、そう、おぼろげながら。そう。

* グローバリズムが国家の利益をそこなう
国家全体の利益と個別の投資家とか企業の利益はぶつかりあう。ふむ。まさにぶつかりあってる。だって何故日本の企業が中国にうつるのか。いやあ。米の企業がメキシコに工場をうつすのか。日本や米の雇用がうしなわれる。でもそっち のほうが利益がでる。利益がふえたら私の株主としての配当がふえる。ぜったい企業は自社株をかうから株価があがる。ふん、私がもうかる。日本国民や 米国国民の雇用はしらない。かんたんにいえばそう。ふうむ。その対立がみえてる。一言でいえばグローバリズム。はい。で、グローバリズムは今は英、米ではいきすぎてると是正に。

ところが日本は一周おくれで今、全力でグローバリズムを。はい、おいかけてる。そう、だからもったいないと。そんなにグローバル化してない日本に。ふん、だからかんたん。そう、しかも必要な技術的基盤もある。第四次、第五次の産業革命のための。でも一般の人はまだグローバルのほうにむいてる。そう。で、もうひとつは経済成長否定論。ほう。

* 経済成長否定論が立ちはだかる
東大の人がいってますね。そう、この考えの人が未来に投資するか。はあ、ない。投資しないから経済成長しないだけのこと。悪循環。これも抵抗勢力。なるほど。だか経済成長できると、いろんな議論を。だが、いろんなところが否定した。まず人口、若者の草食化。基本的に全部嘘。たんにデフレで投資がふえてないだけ。はい。そして皆さん是非理解してほしいとお願い。わかりました。要はやる気をだせ。アニマルスピリットです。ありがとうございました。

(本文おわり)

* 感想
一、米の大恐慌をルーズベルト大統領がニューディール政策で緩和した。だが二期にはいった彼は積極的財政から財政均衡にてんじた。これからまたデフレにもどった。ところが日米開戦。米の生産能力を総動員。これで二十五パーセントにもなった失業率を二パーセントにし完全雇用を実現した。専門家、国民の反対にあい財政出動の継続ができなかった米政府が外的要因でデフレを克服した。デフレの日本が専門家、国民の反対もありいまだに抜けだせない。この事情は当時の米とまったくおなじ。ところが戦争でなく少子高齢化という人口構造の変化によりきびしい人手不足がはじまってる。デフレ脱却のチャンスがおとづれたのである。これを日本人は勇気をもってつかみとるべきである。これが三橋氏のいいたいこととおもう。

二、三橋氏は巷間に横行するさまざまな俗論とたたかってきたといった。私はそれらは学問的な主張というより未知の世界に踏みだすおそれや従来の主張を擁護する動機にもとづくものとおもってる。それに果敢にいどみ誤りを指摘した三橋氏におおくの反発がでたのは想像にかたくない。まことにご苦労さまといいたい。

(おわり)

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お金の話し、第七回、少子化のチャンス [バカにされないクスリ]


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* はじめに
投資会社社長の瀧本憲治氏が経済評論家、三橋貴明氏にお金のことをきくユーチューブを取りあげる。対談形式で展開するので、ひたすらその筋をおい最後に私の感想をのべる。
(お金とは何か、少子化がもたらすチャンス、三橋貴明氏に教わる 第五回、takimoto kenji、2017/04/26 に公開)

* 総人口と生産年齢人口
経営者の観点から日本の人口減に危機感が。はい。だが先生は逆の見方をしてる。そう。では説明を。二種類の人口を。ほう。総人口と生産年齢人口。ああ。たぶん人口がへって経済成長しないという人、それは消費という需要がへるから経済成長がと。はい。じゃあ日本の消費を。へえ。実はふえてる。そのグラフをしめす。ええ。ふえてます、何故か。消費の二種類を。はあ。

* 民間消費と政府消費の支出
民間最終消費支出、これは個人消費。これと政府最終消費支出。はあ、これは政府が消費した。否、我々が医療サービスを消費。介護サービスを消費。ほっ、保険料。否。反対、 我々が医療サービスをうけた。介護サービスをうけた。あるいは警察、消防のサービスをうけた。あるいは防衛など公共サービスをうけてる。これは政府が支払ってる。これのこと。なるほど、でも警察のサービスをうけてない。駐車違反をやって警察のやっかいには。否、もし警察サービスがなければボディガードをやとわなければ。治安が維持できない。これは警察というサービスを享受してること。この経費をを政府がかわりにはらってる。こういう支出。なるほど。

実はこのデフレ下でこの二つをあわせると消費はふえてる。へええ。一九九四年に三百五十兆円だった。はい。これが現在は三百九十兆円越え。二つで。そう。じゃあ民間はのびてないが政府最終消費支出がふえてるのか。そう、一九九七年の橋本政権の消費税以来、民間は横ばいの二百九十兆円。へえ。ところが政府はのびてる。何故か、これ高齢化による。ああ、介護医療。そう、そのとおり。というわけで。

* 人口減、消費ふえず、経済成長せずは間違い
人口がへってるから、消費がふえないから、経済成長してない。これは事実でない。なるほど、つまり総人口がふえてないのに消費はふえてる。そう、それは人口構造のおかげ。で、次の間違い。はい。

* 人口がへってる国も経済成長、日本はしてないのに
人口がへってる、ではどれくらい、率をいわない。それは。0.2パーセントくらい。ほう。二十万人くらい。はい。で、本気で人口がへってる国が。ある。そう、ジョウージア。それは。昔のグルジア。へえ。中央アジア。へえ、それは。人口減が毎年1.3パーセント。ええ。ラトビア。たしか1.1パーセント。ほう、でももともと人口はおおくない。そう、それでへってる。実は日本よりハイペースでへってる国は。どれくらい。世界で十八カ国。そんなに。そう。で。そのなかで経済成長してないのはわが国だけ。ええ、GDPが。そう、経済成長してる。はああ。だから人口と経済成長は関係ない。

* デフレだから経済成長しない
でも。そう、ジョウジア、ラトビアとくらべて日本が成熟してるからという人が。私も。では成熟とは。それは電化製品、自動車が。だったらキリシャとドイツは。ギリシャはドイツとくらべればはるかに成長してない。ドイツは成熟、なのにちゃんと成長。ううん。 ギリシャは二〇〇八年まで成長してた。それ以降、むしろマイナスに。へえ。たいするドイツは成長。なるほど。日本も経済成長してない。ギリシャも。何故。それはデフレだから。なるほど。

デフレの国は物価がさがる。するとそれ以上に所得が。ああ、給料がへる。そう。所得の合計がGDP。なのでデフレの国が経済成長できるはずが。ない。日本は成長してない。それは人口減、消費減、ちがう。ふえてる。なるほど。では成熟してるから。無関係。それはデフレだから。ああ。ちなみに。GDPでいうと日本で激減したのは投資。橋本政権で年間百四十兆円。これが百兆円きった。マイナス四十兆円。GDPでいうと八パーセント。ふうん。では何故投資しない。それは。デフレだから。ふううん。全部デフレ。はあ。

* 高齢化が消費をよんだ
さっき消費をふやしてるといったが、これ、年齢階層別人口。この年齢構造。ふうん。六十五歳以上が急速にふえてる。なるほど、つまり高齢化。そう、高齢化すると日本のような先進国では社会保障、という消費がふえる。医療とか介護。ふん。だから少子高齢化の日本で高齢化が消費を下支えした。よかった。そう、これがなかったら大変なことに。なるほど。政府の借金がふえたと。だがGDPが維持された。なければもっと。さがってた。で、結論、総人口の減を問題視する人はへんだ。ふうん。そもそも0.2パーセント程度。全体でみればそうかも。だが医療、介護がふえて、ほかが落ちこんでる。消費のことか。それは落ちこんではいない。維持されてる。

* 人口減は軽微、影響も
だいたい規模が三百兆円とか三百五十兆円。0.2パーセント落ちこんでもほとんど影響が。でない。だいたいだが0.2へった。では消費を100.2パーセントとふやしたら。ふむ、影響ない。ただ我々の時代にあった代々木ゼミナールが。うん、なくなるだろうが、それは少子化の問題。それも問題でしょう。ただねこの少子化は我々にチャンスをあたえる。はあ、ではそこを。

* 少子化は我々にチャンスを
理解しない人がおおいが経済成長とはGDPの成長。GDPは生産の合計であり需要の合計であり所得の合計。はい。かってわが国はものすごい高度成長をした。何故できたか。へえ、戦後団塊の世代が旺盛に消費を。それはむしろバブルの時代。あっそうか。たぶん輸出。はい。六十年代に人口がふえたとか。はい。実はあんまり関係はない。へえ。実はこれ。高度成長期の成長率・生産年齢人口の増加率の表をみればこれだけで説明ができる。

* 高度成長の秘密、生産性の向上
ここで生産年齢とは十五歳から六十四歳まで。これらはふえてるが、それほどふえてない。ところが経済成長率は物価変動をのぞいた実質で十パーセントちかかった。ふむ。何故人口は1.7パーセントなのに成長が十パーセントちかくがつづいたのか。ふうん。わかるでしょう。へえ。生産者一人あたりの生産量がふえていったから。ううん。ほかに説明のしようがない。なるほど。ではこのことは。生産性の向上。というと。つまり一人あたりのモノやサービスの生産量がふえた。なるほど、でもそんな時は消費する人もたくさんいて。否、それは。むしろ生産性が向上して、生産量がふえて生産者の所得が増加したということ。

ふむ。国民がゆたかになった。だから国民は猛烈に消費をふやした。何故か。ゆたかだから。インフレギャップとデフレギャップの表をみて説明。そこに名目GDP(支出面)の内訳がある。それは、民間最終消費支出、政府最終消費支出、民間住宅、民間企業設備、公的固定資本形成、純輸出からなる。

* インフレギャップをうめる努力がつづいた
説明をつづける。猛烈な 消費拡大が住宅にも。ということでインフレギャップが。これがつづいた。そこで生産性向上でこのギャツプをうめる。だが国民がゆたかになったから消費や投資を猛烈にふやす。またインフレギャップが。それを生産性向上で。だがゆたかになった国民は猛烈に消費、投資。またインフレギャップと。なるほど、この繰りかえし。そうこうして世界第二の経済大国となった。だから、デフレギャップのあるギリシャ、今の日本が経済成長ができるわけない。

* 少子化の本当の理由
するとその時、消費したものとか車はやすくなって。車はやすくなってない。家電はやすく。ふん、で、そこから。結局、ほしいものがなくなったという人が。それは私のような高齢の年代の人だけ。はい。今の若者をみなさい。ふうん。東大をでて大手町の保険会社に。手取りが十七万円。ほう。これはましなほうでしょう。派遣、非正規なら二十万円もらえればいいほう。へえ。それでいいのか。もし二倍にしたら。車ブームになる。ふむ。要するに日本の実質賃金がさがってる。これを無視して自分たちはたりてるという。ああ。だからそれを若者にいってみろと。ほう。それをまたマスコミが若者の車離れとか、住宅もかえない。ふうん。派遣、非正規はローンをくめない。そう。給料ひくかったら結婚も。そう、できない。少子化です。

これも所得の問題。結婚したカップルでは子どもがふえてる。ええ。でも結婚はへってる。婚姻率が劇的にへってる。何故かしらべたら経済的理由が八割。なるほど。この問題を解消して成長につなげる鍵となってる。ええ、パラドックス。今の少子化が鍵となりそれを解消し成長をもたらす。へえ、そのメカニズムを。簡単、デフレにより少子化、その少子化がデフレを解消する。ふうん、それで。。

* 人手不足は生産年齢人口の減に
経済成長は生産性向上。これでしかおきない。で生産性向上は。人手不足の時しかおきない。はあ。これが日本の総人口と生産年齢人口比率の表をみて。はい。バブル期は七割。まさに団塊の世代が四十代の時だった。なるほど。その後に総人口、二〇一〇年で頭をうって減少。だがすこしづつ。はい。ところが生産年齢人口比率はもっとさがる。ふうん。少子高齢化だから。ふん。ものすごい勢いで人手不足がすすんでる。あたりまえでしょう。へい。 団塊の世代という人口の瘤がまさに退場していってる。ふむ。その分をうめる若者がいない。ああ。だから日本はぜったいに人手不足になる。そうなると。コンビニでは外国人。そう。また人手不足だから介護の世界、外国からよぼうと。もう、きまりましたね。すでにいったことだが、資本主義は人をふやして成長するとの発想はない。ほう。

* 人手不足は資本と技術で克服
資本と技術。うむ。コンビニだったらもっとはやく無人化を。レジで完全自動化を。はい。完全自動化レジとは籠のなかに商品を、それをレジの前におく。するとピッと商品にはってる電子タグを読みとる。これで清算が完了。ふうん。だからレジに人がいらない。はあ。実はもう実験がはじまってる。へえ。大阪の守口市でロウソンとパナソニックが協力。へえ。おにぎりと雑誌をのぞいて完成と。ふむ。

* レジ完全自動化の実験も
おにぎりと雑誌も最終的には。RFIDで 電子タグを読みとる。はじまってる。ふうん、すると外国人はいらない。あれは留学生。そこにちょっとしたトリック。へえ。留学生なら何時間かはたらける。それが事実上の抜け道と。ほう。さらにもう一つ、定員割れ大学。留学生を歓迎。はあ。定員割れがつづく。ならつぶせばいい。ううん。だからコンビニはこんな装置を導入しなければ。

やっとはじまった。ちなみに世界最先端。ふうん。日本の技術は世界最先端だから当然。うむ。ぜったいそうなる。へえ。この世界の若年失業率の表をみて。はい、ええ、スペインは。五十パーセント、国がほろびます。日本は主要国で最低の5.3パーセント。直近では4.1パーセント。ああ、日本の若者は幸せ。そう人手不足、ひく手あまた。

大学の就職率は百パーセントに。ふむ。これは二十年つづく。少子化の解消にはそれくらいかかる。でも経済界からは外国人をと。うん、それは資本主義でない。反資本主義。資本主義だったら今いる人間で。資本と技術を投入して生産性向上を。ふむ。コンビニしかり。ドローンで測量。あるいは三次元データを建機に投入し自動施工を。土木現場で人がいらなくなる。それで今いる従業員の所得がふえる。

* あかるい将来がみえるとデフレ脱却
ふむ。その所得は0.2パーセントでない。一パーセント、二パーセント、三パーセントと。ううむ。そのふえた分をちゃんと消費してもらうと。なるほど、給料がふえないと将来の見通しがもてない。そう、安定的にふえないと。一時金、ボーナスではだめ。私たちの親は昭和二十年代前半生まれ。昭和四十年代に二十歳台、そんな時に貯蓄しようと。そんな発想は。なかった。そう。インフレもあった。どんどんあがって。そう将来あがると確信、それは今までがあがってたから。うん、あかるい将来とは所得があがってゆくとの確信。それはこれまでふえてきたから。

人間はそう、特に日本人はそうおもう。今までこうだったから将来もそうだと判断する。然り、今までの日本人はデフレだから、将来も所得がへる。だから貯蓄にはしる。なるほど。そう、だから二、三年ちゃんと所得がふえてゆかねば。これは一時金ではだめ、基本給が。ふうん、みんな金をつかいはじめるでしょう。へえ。ふやすには。外国人をいれることでない。生産性向上と給料の上昇。ふむ。この状況になるのには人手不足が。ところが世界で日本だけが人手不足に。

* ぜったい人手不足になる理由
へええ、何故。少子高齢化だから。日本だけが少子高齢化。はあ、逆説的な意味が。うん。すでに技術的な話しをした。あれは日本だけがすすむ話し。へえ。他の国でAI土木現場とかドローンをすすめると技術的失業が。日本はでない。ふうむ。将来なら日本でもその可能性は。ううん。どう、少子高齢化がわるいことですか。ううん、いいこと、でもわるいことも。

* 経済にはあがりさがり、でも安定化装置が
私はいいことと。人手不足をもたらしてくれた。なるほど。若者の賃金があがらざるをえない。人手不足だから。ふううん。そうなると少子化も解消するとおもう。ふむ、そう。たぶん社会にはいろいろな安定化装置が。デフレ、給料減、で、結婚できない。少子化。すると人手不足にならざるをえない。今度は給料上昇に。経済にあがりさがり。それはみとめる。だが私がいいたいのは、少子高齢化とか人口減とか。ちゃんと理解してほしい。

* 資本主義で経営者の真価を
ふうむ。どうせ日本のマスコミは人口減、日本衰退。以上でしょう。うん。経営者はちゃんと理解してほしい。これからは超人手不足にくるしむ。それをどう解決するのか。外国人をふす。じゃない。人手不足は資本と技術による生産性向上により解決を。すると少子化も解消する。そんな道もある。ありがとうございました。

(本文おわり)

* 感想
一、巷間にいわれる日本の問題はすべて間違い。デフレが元凶である。人口減から経済成長せず。世界にはその反対の例がある。人口減から消費減。医療、介護サービスの消費はふえ全体でもふえてる。経済成長しないのはデフレだから。物価、給料がさがり所得がへった。だからGDPがふえない。ところが生産年齢人口比率が急速に減少してる。今後は人手不足になる。技術により生産性向上をはかりデフレ脱却をする。日本にチャンスがおとづれた。これが三橋氏がいいたいこととおもう。

二、今回の内容がこのシリーズの白眉とおもう。巷間の俗論を明快にはいしデフレが元凶と指摘してる。さらに日本の高度成長を例にとり技術による生産性向上を主張しデフレ脱却の道をあきらかにした。

三、巷間の人口問題を世界各国の例をあげ明快に否定した。若者の車離れ、結婚の減少、成熟化、経済成長否定論をデフレが要因とその誤りを指摘した。

(おわり)

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お金の話し、第六回、AIとBI [バカにされないクスリ]

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* はじめに
投資会社社長の瀧本憲治氏が経済評論家、三橋貴明氏にお金のことをきくユーチューブを取りあげる。対談形式で展開するので、ひたすらその筋をおい最後に私の感想をのべる。
(お金とは何か、AIとBI、労働と資本、三橋貴明氏に教わる 第四回)、takimoto kenji、2017/04/17 に公開)

* まずスーパーコンピュータがもたらすもの
最近、AIとかBIとかシンギュラリティとかいいます。今回はその説明を。はい、では。シンギュラリティとは日本語で技術的特異点。米国の未来学者なのでしょ、シンセサイザーを発明したり。レイモンド・カーツワイル(Raymond Kurzweil)いう人がいいだした。あの、話しがかわる。ムーアの法則をしってるか。はあ、名前くらい。これはたしかインテルのムーア。半導体の集積度とかコンピュータの速度が一年半で倍増。指数関数的に急上昇、ふうん。これだけ急上昇。はい。AIの、これはAGI、汎用人工知能(artificial general intelligence)。こういうのが発達しコンピュータの速度があがってゆくと二〇四五年までに人類の人口、 六十億の知能をすべてあつめてもこの一台のAGIにかなわない。その時期がシンギュラリティという。ふうん。これはある意味で必然。スーパーコンピュータだいたい十京、浮動小数点計算を一秒間にできる。京は兆の四桁上の数字単位。

* 人類の知能を凌駕するAI、シンギュラリティの時代
これが百京回も計算できるまですすむといわれてる。人間はこんなことができない。計算速度が全然ちがう。さらに記憶容量も。ハードディスクを積みあげれば事実上はほぼ無限に。そうなると二〇四五年までに人類がすべて束になっても一台のAGIにかてないという。まあそんな時代に。これが技術的特異点なんだけど。はい。もう一つ大切なことが。

* 人類のかわりにはたらいてくれる
AGIが自分よりすぐれたAGIを開発できるような。うん、そうなる。AGIが無限に。AGIの知能があがってゆく。ふうん、ターミネイタの世界。これが本当のシンギュラリティ。じゃないか。ふうん。このシンギュラリティがくると何がおきるか。ふん。人間の仕事のおおくがなくなる。人間がやらなくてもロボットやドローン、マニュピレータ、AIとか。それを組みあわせて人間のかわりにやってゆく。そんな時代が。

* 人間は何をするか、技術的失業者が
そうなったら人間は何をやればいいのか。ふん。はたらきたくてもはたらけない。これ重大な問題で。第一次産業革命の英国、綿製品の生産性向上のための。最終的には蒸気機関。はい。機械化することにより失業者がでると。はい。これは技術的失業者という。はい、機織物の機械をこわしたり。そうそう。ラッダイト運動とか。はい、教科書に。要は機械に仕事をうばわれると。工場の機械をこわしてゆくという運動がおきたほどで。はい。技術的失業者という。はい。

今でいうとネットショップ、オンラインで巨大な書店ができた。ああ、頭文字がAの。そう、あれで町の書店がつぶれていってる。ううん、私の出身地の書店も。すると書店員さんが失業。これは完全な技術的失業。こういう技術の発展によりでてくる。うん。勿論、失業した人が転職してあたらしい職につけば社会的な問題は。はい、ところがAGI、ロボット、ドローンが人間を 代替してゆく。こうなると人間は他の職につけない。 ふうん。すると飢えじにする人も。人間はご飯をたべないと。はい。そのためには所得をかせがなければ。はい。所得のためにはたらいてた。はい。はたらく場がきえてゆく。はい。で、他にあたらしい職がうまれるわけでない。ふうん。今までの産業革命とはちがう。へえ、ではどうなる。はい、するとこのBIが。ああ。

* BIの所得保障の考えはどこからきたか
で、ベーシックインカムという話し。ほう。でも今いわれてるAIとかBIとか。そんなシンプルなものでない。ほう。では、その説明を。さっき所得をかせがなくてはといった。はい。所得とお金はちがう。これわかりますか。ええ。

* そもそも所得はどうしてえるのか
所得をかせぐのと、お金をかせぐのは必ずしもいっしょでない。はい。ふうん、通貨でもらわないとか。うん、そもそも所得とは我々がはたらいてモノやサービスを生産する。そして支払いをうけた時にうまれる。たとえばこんなシミュレーションをやる。

一、まず銀行からAさんが一万円をかりる。その一万円でBさんからリンゴをかう。その時Bさんに一万円の所得がうまれる。はい。リンゴを生産して一万円でうったから。はい。
二、で、Bさんがこの一万円でCさんからバナナをかった。するとCさんに一万円の所得がうまれる。
三、これでCさんがAさんからミカンをかって一万円をはらう。。するとAさんに一万円の所得がうまれる。こういうこと。はい。
四、Aさんは最後にもどってきた一万円を銀行にもどした。どうですか。はい。

一万円のお金で三万円の所得がうまれたということ。はい。三人がそれぞれ一万円づつの所得をえた。はい。普通の人は一万円のお金で一万円の所得とかんがえてしまう。へえ。そうじゃない。はたらいて生産して生産物にたいし支払われた時に所得がうまれる。このことを理解しなくては。はい。ということで所得がふえてゆく。はい。

では、こんな場合も。
一、Aさんが庄屋さん、豪農ですね。ここから米を一俵かりる。それでAさんはBさんに一俵をわたしてリンゴをかう。はい。
二、それからBさんはCさんに米一俵をわたしてバナナをかう。
三、CさんはAさんに米一俵をわたしてミカンをかう。ふん。これをみて。
四、AさんにもBさんにもCさんにも所得がうまれてる。成程、でもお金でないでしょう。はい。で最後は庄屋さんに米一俵をかえした。というわけでお金と所得は必ずしも一致しない。

はい。で、こんな時代があったのか。はい。江戸時代、米本位制、厳密には半米本位制。小判があったから。でも武士の給料は米で。ふむ。だから二百石取りの旗本。ああ、加賀百万石と。そう、この石高で所得のおおきさ財産額をあらわした。実はこれは戦後ぐらいまでつづいたと。つまり米を通貨みたいに。ふむ。で、これは前提となる話し。では。はい。

* 生産し支出をうけた時に所得が、どんどんふえてゆく
つまりAさんはCさんにミカンをうって米一俵を手にいれたけど、その米で他の人に支払う。そうすると支払いをうけた人が所得をえる。こういう形で米でもお金でも何でもよいが生産と支出によって所得がどんどんとうまれてゆく。こういうのが経済だ。ふん、これが。そう、厳密にいえば名目経済。ふうん。で、今のパターンの経済がうまれたのが。それは産業革命。ふうん。

* 産業革命前の経済、土地にしばられた生産
産業革命の前の世界というと生産にとうじる資源は土地と労働。基本は農業。ふん。土地の上で労働して生産物がえられる。それを消費するという。こういうパターン。この時、生産性の向上は労働者一人当たりの生産の拡大。これは大変なこと。ふん、労力が。いや、土地がふえないと労働者をふやしても生産は。ふむ、まず開墾か。うん、開墾か侵略。ああ、成程。

というわけで産業革命前の戦争はほとんどが土地の奪いあい。ふむ、領土の奪いあい。そこで問題が。ここにに三橋国と瀧本国があって瀧本国がせめて三橋国から土地をうばった。瀧本国はやったと、でも三橋国はへってる。地球全体としてはかわりない。。ふん。ということで産業革命以前は労働者一人当たりの生産物がふえない。こういう状態が千年もつづいた。ふん。これの何が問題かというと労働者一人当たり生産物が労働者一人当たりの所得になるということ。ふん。
* 産業革命以降、生産性向上が容易に
生産性向上というのは。はい。労働者一人当たりの生産をふやすこと。すなわち一人当たり所得をふやすこと。そういった定義になってる。はい。革命以前の人々はゆたかになれなかった。はい。貯蓄ができなかった。ふうん。生存ぎりぎりの所得しかなかったから。ところが 産業革命以降。そこでは土地はたいしたものでない。生産にとうじるのは資本と労働と技術。はい、金と人と。ああ間違い、そこがおおくの人が間違うところ。

ああ、金でない。そう資本。これは生産活動に必要な固定資本のこと。ふうん。たとえばインフラストラクチャ、とか、建物とかあるいは工場、設備、運搬車両。ふん。生産活動に必要な固定資産をいう。それをとうじるためには、かう。だからお金が必要。だから資本がお金と。ここが間違い。ふうん、資本主義はお金主義でなくて。

* 資本主義の真髄、資本をふやして生産性向上
するどい指摘。その資本の上で我々がはたらいて生産活動をしてる。はい。私がここで話しをしてる。はい。これは生産活動。ふうん。高速道路とか車とかビルがなければ。できない活動。はい。これはあらゆるビジネスでそう。誰でも通勤。はい。そのために鉄道。はい。あるいはモノをはこぶ。だったら高速道路と大型トラックが必要。はい。そういう資本をとうじる。これが生産活動に。これが資本主義の真髄。はい。

ちなみに労働者をふやすという発想は資本主義にはない。ふむ。労働者でなく。資本だ。はい。簡単にいえば工場をーつつくればいい。最先端なものにする。そのためには技術がいる。はい。だから技術を向上させる。はい。だから資本と技術にお金をとうじて労働者一人当たりの生産物を。すなわち所得をふやす。これが資本主義。ふうん。ちなみにこれは豆知識だけど日本人は資本を間違えてるが投資も。投資というと株式投資というイメージ。ああ。資本を投資することが投資。
* 資本をつくる投資は公共投資、設備投資、住宅投資だけ
この動きがまさに生産活動に資本をとうじてること。これが投資。はい、成程。つまり投資には次の三つしかない。
一、公共投資
二、設備投資
三、住宅投資
これだけ。はい。住宅は消費とおもうかも。はい。ここのオフィスはちがう。消費じゃない。では個人住宅。これは今、住宅をかうこと。あるいは投資することで将来にわたって住居という便益をえるという考え。ふうん。投資のポイントは今、お金をつかうことにより将来の所得をえる。成程。インフラも工場も建物もそう。ただ投機用マンションは 別のこと。

だからGDPで投資とみとめられてるのはこの三つ。成程。株式投資ははいってない。ふうん。最近、ちょっと定義がかわった。へえ。投資のなかに技術もはいる。ほう。ふむ、技術投資。はい、そう。昨年十二月に。ほう、研究投資も。そう。今まで費用ということで処理されてた。へえ、投資。そう。

* 資本主義の特徴、資本を生産して生産性を向上
さて我々は今や 産業革命後の世界にいきてる。これのいいところは資本を生産できること。ほう、生産物として。そう。だから高速道路という資本を生産し車という資本を生産し運送サービス業が運送サービスという生産活動にとうじる。

生産性がぐっとあがる。ふうん。それは当然、人力であるいてはこんでも。ところが高速道路、大型トラックではこぶ。成程。で、大型トラックのドライバーさんの所得がぐっとあがる。ゆたかになる。成程。これが資本主義の本質なんだが。たぶん。はい。で、今後何がおきるか。たぶんこうなる。

* 第一次から第五次産業革命へ
この図(第一次産業革命から第五次産業革命)をみる。生産にとうじるものが資本と労働だったものが、第五次では労働が資本のなかにはいる。つまり労働が資本化する。ふうむ、何をいいたいかというと。今まで労働は人間がになってた。ところがこれからはロボットとかドローンとかAIが代替する。ほう。

資本家からみると労働は生産できるようになる。労働は資本で生産できる時代がやってくる。人間も資本家もできないが生産されたロボットはロボットを生産できる。それで生産されたロボットを資本としてまた生産活動にとうじる。これを繰りかえす。人間はいらなくなる。はい。こうして論理的には無限に生産を拡大できる。ああ、でも消費するのは誰。いい指摘。私たちははたらいて所得をえてそのお金で消費。はい。誰かがかってくれなければ生産してもしようがない。ふん。

* はたらけなくなった人間がどうして所得をえるか
この労働の資本化がはじまると人間は仕事につけなくなる。はたらかなくてもよくなるのでなく、はたらけなくなる。ふうん、はたらく場所がない。そう。じゃあ我々は所得をえられない。だから消費ができない。ふうん、経済が成りたたなくなる。はい。消費がなければ生産がおきなくなる。だから第五次では消費の部分が問題となってくる。皆んなはたらけないので誰が消費するのかと。ふうん。所得がないのに。うん、だからこれBI、ベーシックインカム(basic income)の登場。ところで別の考えもある。ほう。それはこう。シンギュラリティ、AIが発展、あるいは第五次が発展。これまで説明してきたようにデフレーションギャップが。これが無限に拡大。

* ベーシックインカムの登場、お金のいらない世界か
つまり資本化した労働をもつ資本。これが生産能力を無限に拡大してゆく。はい。ここで資源の 限界を無視する。すると総需要をはるかに上まわるハイパーデフレーションの世界になる。はい。そうなると最終的に、もしかしてお金が不要になるかも。ふうん。つまり私たちが何かほしいとおもう。ボタンをおす。すると勝手に生産してドローンがはこんでくれる。ほう。スーパーマーケットで買い物。籠のなかにどんどんほりこむ。そのままでてゆく。ふんん、いくらでも生産されてる。だからお金なんか必要ない。という世界になる。はあ。つまりただ。はい、その時には 電気もただ。核融合技術でエネルギーフリーの世界になってる。ううん、でも前の段階では、労働の資本化がおこなわれた段階なのでは。技術的失業の嵐でしょ。大パニックになってる。ううん。で、こっちの資本家さんもこまってる。ああ。だって買い手がいない。なのに何故、生産するのかと。だってどうやってもうける。ふん。

* 最低限の所得を保障
だからベーシックインカムだと。成程。要は最低限の所得は保証する。というようなアイデアが今でてるわけ。ベーシックインカム自体はミルトン・フリードマンがかんがえた。フリードマンのような規制緩和、自由主義をやってゆくと負け組がでる。ふん。負け組は所得がえられないから。飢えじにするから。ふん。ぜったい社会が不安定化するとか、はたらかない人々がでるとか。はたらきたくない人々も。そんな連中もほっておくとやっぱり飢えじに。そのために生活保障を。やったらどれくらいがかかるか。わからない。などなど。ふん。だから最低限の生活だけは保障する。ううん。

* 全国民に機械的に所得を分配
上の高所得者層からお金をとって自動的に分配する。ええ、全国民に。だから、負の所得税と。ふうん、もらえる所得税。はい、これだと機械的にやるだけだから生活保護の不正受給とかも。ふん。社会保障の無限拡大もなくなるでしょう。へえ。で、フリードマン的にはベーシックインカムで満足する連中はそれでいきてゆけ。でもそれでいやならちょっともうかるように設計されてた。はあ。そう。ついでにいっておく。

この話しの前提はまず年金廃止、失業手当廃止、公的医療廃止、ふむ、こっちのほうがきびしい。医療費も自己負担。ベーシックインカムしかもらってないと病気になればしんでしまう。でもそれも自己責任でしょうと。はあ、そんな発想。はい。

* ハイパーデフレーションで日銀がお金をどんどん発行
では話しをもどらせハイパーデフレーション。ならお金をどんどん発行。でもインフレにならない。どうですか。すばらしいつっこみ、フリードマンの考えは高所得者層からとる。そこを財源とするというもの。はい。だが瀧本理論では日銀にどんどんお金を発行させる。そういうベーシックインカムもある。はい。でも、ここで問題は。はあ。理想の状況を前提に説明するが、中央銀行とか銀行が国民のそれぞれの口座に毎月入金する。たとえば月三十万円を。はい。

これはつかっても、ためこんでもいい。はい。ただね、これは仕事をしたくない人々にとってハッピーかも。しかしここにかならず資本家という人たちがいる。つまり生産してる人たちが。うん。特権階級になるでしょう。ふうん彼らはとんでもない所得をかせぐ。何故なら労働も資本も生産可能ということはこの輪を無限にまわしてゆけば、無限に所得を拡大してゆける。ところが一般人はベーシックインカムをもらって消費してゆく。成程、蟻の家来と王様という感じ。はい。しかも政治は。なくならないでしょう。

* 資本家の強大な政治力が何をするか、民主主義は
ふん。ということで政治力というものもなくならない。はい。で、上の人びとは一般の人びとでない人びとは無限の政治力をもつだろう。ああ。こんな状況が民主主義か。成程。それが成立するのか。はい。今のトランプ政権はそれにたいするアンチテーゼ。ううん。今のアメリカをもっと極端にしたもの。資本家が我々ベーシックインカムを洗脳して。ふん。支配することに。ほう、独裁がはじまるということ。いや、独裁より貴族政社会。へえ。たとえば放送、民間が。そこの資本をもってる人びとがやりたいほうだい。ふむ、今も。だからもっとひどく。だからといって国営にしたらいいとは。はい。そうなら中国はどうか。中国共産党はどうか。国家が報道を支配してる。ひどい格差社会となってる。ぜつたいにそっちの方向にゆく。ううん。これはまずい。ふむ。そういう議論をしなければ。これに問題意識をもつ人びとがいる。

* イリジウムの世界とは
イリジウムという作品がある。これはシンギュラリティで人間はしなない。それは特権階級の人びと。別の衛星にすむ。地球上ではベーシックインカムの人びととそれもない奴隷の人びとが。消費する奴隷。へえ。消費する奴隷には医療サービスの恩恵はない。普通にしぬ。ふん。イリジウムではしなない。うつくしい緑の空間で人間がすむ。天国。地球はロボットと消費する奴隷のすむ社会。こんな社会となるのかな。成程ね。こうなるとどうなる。ふん、やはり不満をもつ。そう。上をしらなかったら不満はもたない。だが実際に地球人はしってる。あそこにゆけば自分たちはたすかる。病気になってもたすかる。だけど今はたすからない。ということ。だから密入国しようという物語りだ。ふうん。そういう方向にむかうというパターン。へえ。

* もっと究極の社会では
さらに話しはもっとすすんで、さっきいったようにハイパーデフレーション。どんどんすすむ。すると生産するモチベーションは。はあ。たぶん国家がやるという話しに。へえ。ふうん、そうすると三橋さんがいうビッグブラザーの世界、完成されたすばらしい社会主義の社会が。ううん、どうなるのか。ううん。ただ私のもってる懸念を。はい。今、AIとかBIという人びとは。あまりにも政治を無視して議論してると。ふむ、この話しを私はどうまとめて。いや、誰もわからないからまとめなくても。私がいいたいのは論理を追及してゆけばいくつかの可能性がみえる。それが人間にとってどういう意味があるのか。理想の社会になるのか、格差社会になるのかと。たんじゅんにAI、BIと議論する人びとには疑問をかんじると。どうもありがとうございました。

(本文おわり)

* 感想
一、コンピュータの発展がゆくつき今まさに驚異的生産技術がうまれる。人間がはたらかなくてもよい世界がうまれようとしてる。生産技術の代表としてのAIあたらしい社会をささえる分配システムとしてのBIが議論されてる。まるでSFの世界が出現するかのような議論がおこなわれてるが、そこでは強大な生産力と政治力をもつ資本家も出現する。この重要な問題の議論にあまり政治が登場してこないのに不安をかんじる。これが三橋氏のいいたいこととおもう。

二、この世界が二〇四五年頃にうまれると三橋氏はいう。はたしてそうか。私は日本人、まつもとゆきひろ氏が開発したルビーという言語でプログラムをつくった。文章の佼正を 支援するもので私には必須のものである。そのバージョンは1.9.3p392 である。

ところで最新のバージョンが公表される前にバグつぶしがおこなわれる。これは人間がやる。これを処理するプログラムが完成したとはきいてない。また新バージョンが発表された後でもバグつぶしはつづく。これも人間がみつけ、おこなう。言語開発で人間が関与しなければならない重要な分野である。このように認識してる私の感覚からは二〇四五年にそんな時代が出現するとはおもえない。率直な感想である。

三、私はこの議論をデフレ脱却にくるしむ日本への警鐘とうけとめた。実は、三橋氏の本意もそうでは。巨大な生産力をもつ社会の出現は夢物語でない。そんな時代に日本が活躍できる充分な能力もつ。しかし道徳的あるいは家計発想の経済論をぬけだせず、いまだにデフレにくるしむ日本経済。それへのそれとない警鐘とした。そうおもうが、どうだろう。

(おわり)

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お金の話し、第五回、国債発行の仕組み [バカにされないクスリ]

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* はじめに
投資会社社長の瀧本憲治氏が経済評論家、三橋貴明氏にお金のことをきくユーチューブを取りあげる。対談形式で展開するので、ひたすらその筋をおい最後に私の感想をのべる。
(お金とは何か、国債が預金を創り出す、三橋貴明氏に教わる 第三回、takimoto kenji、2017/02/16 に公開)

* 国民の誤解、政府は預金をかりて国債を発行してる
前回までに国債を円建てで発行するかぎりデフォルトはありえないときいた。そのとおり。はい、すると私の友だちから国債を発行しつづけるとどこかに限界がくる。そのとおり。それは国民の預金ではと。成程、面白い。はい、で、国債発行は預金額に制約をうけるのではと。ああ、いい質問。あの、そもそも日本国民が誤解してること。それは政府が国債を発行するのに国民の預金をかりてるとおもってること。ほう。市中銀行の預金をかりてると。そう。何故かというと銀行が国民にお金をかりてるから。ここに根本的な間違いがある。

* お金は何種類もある、その説明
お金には種類がある。お金はその種類によってつかえる人とつかえない人がでるとか。利便性がちがうとか。小切手は利便性がひくい。へえ。そもそもあまり流通してない。百万円の小切手は百万円でしかつかえない。この小切手だしても六千六百六十六円の支払いができない。別のいいかたするとお釣りをくれる人がいない。九十何万円ものお釣りをくれる人がいない。また現金紙幣一万円も利便性がひくい。おおきすぎてお釣りにこまる。また一万六千六百六十六円は一万円札、五千円札、千円札、五百円玉、百円玉、五十円玉、十円玉、五円玉、一円玉と合計九種類の紙幣、硬貨が必要となる。

* 銀行預金は利便性のたかいお金
ところが銀行預金では数字だけ。一万六千六百六十六円だったらその数字をうったら支払い振りこみができる。すごく利便性がたかい。成程。だからこういう利便性があるから政府は銀行預金をかりてるとか。私たちの預金したのをかりてるとか。へえ。でも、ちがう。はい。

* 銀行は日銀当座預金をもつ、個人、企業はもてない
ここでまた貸借対照表で説明を。はい。銀行は預金をもってる。これは負債。これは貸方に計上。はい。借方には。ええ。日本銀行当座預金。はい。資産としてもってる。ええと、現金も。そう、すこうし。ほとんどは日本銀行当座預金。ええと、銀行は預金を、資産としての預金はもてない。そう、負債だからもてない。はい。

だとしたら資産は現金と日本銀行当座預金。ほとんどが日本銀行当座預金だが。はい。現金は社会全体で百兆円くらいしかない。今、日本銀行当座預金はたしか四百兆円とか五百兆円。で、日本銀行当座預金はどうやってできるのか。はい、これは最後でやります。はい。ではまた説明を。政府の貸借対照表で。はい。次のとおり
政府の貸借対照表
借方 貸方

左は借方、右は貸方。どちらも何もない。はい。何もかりてない。何もかしてない。資産も負債もない。その状況から。はい。で、まず日本銀行には銀行の当座預金と政府の当座預金がある。そこで政府はここの銀行の日本銀行当座預金をかりる。はい。ちなみに日本銀行当座預金は政府と金融機関しかもてない。ほう。我々も企業もだめ。ほう。で、政府と銀行はこの口座をとおして貸借りができる。

* 政府は国債発行に銀行のもつ日銀当座預金をかりる
で、政府はこれを。そう、かりる。はい。では銀行の貸借対照表は次のとおり。まず国債買取前
銀行の貸借対照表
借方 貸方
日本銀行当座預金一兆円

これは国債買取後に次のとおり
銀行の貸借対照表
借方 貸方
国債1兆円

借方には国債がはいる。これを貸付金とよんでもいい。これは政府に一兆円かしたという証明書。ふうん、銀行は国債をかった。うん、そういう言い方も。はい。でも厳密には銀行が一兆円をかした。はい。へえ、市中銀行から。そう、これが国債をかうという意味。成程。で、市中銀行の日本銀行当座預金はどこに。それが次の政府の貸借対照表に。
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政府の貸借対照表
借方 貸方
日本銀行当座預金一兆円 国債一兆円

政府がもつ日本銀行当座預金にいったということ。

* 政府は国債発行に銀行にある預金をかりてない
で、貸方の国債一兆円は銀行では借方の貸付金としての国債となってるもので借入金。はい、で、銀行の表の貸方にダッシュ、横棒がしるされてるが、あれはへったということか。ああ、あれはもともと何もないということ。へえ。皆んなが誤解してるのはお金がある。それをかすとおもってること。ふうん。もともと日本銀行にある銀行の当座預金がおなじく政府の当座預金にうつったということ。へええ。

* 国債発行は日銀にある口座間のやりとりにすぎない
どちらも日本銀行のなかにある。たとえば三井住友の一兆円であったものが、うつって政府の一兆円になっただけ。ふん。ただ保有者がかわった。貸借対照表で国債は政府の貸方に一兆円の借入金として銀行の借方に一兆円の貸付金として登場する。はい。これが政府がお金をかりる。すなわち国債発行。ううん。どうですか。はあ、わかったような。ほう、わからないような、ですか。ええ、で、日本銀行当座預金は政府と銀行だけ。我々個人は。はい、もてない。で、政府と銀行のあいだでやりとりして。うん、政府が借用証書をつくって銀行にもってゆく。そしておたくの日本銀行当座預金を政府の日本銀行当座預金にうつしてという。すると銀行がそうやるだけ。

つまり銀行の一兆円をかりただけ。その裏で銀行の手元には借用証書が、これが政府が発行した国債。当然、政府は一兆円という債務をおう。ううん。最初に銀行の日本銀行当座預金に残高があって、それが政府にうつっただけ。ううん。さて、この後にもやりとりがつづいたが瀧本氏が簿記の仕分けを問題にした。これが誤解だったので、ここは省略する。

* お金をかりた政府は小切手で企業に支払う
で、政府が日本銀行当座預金に一兆円をえたが、これをつかって我々に支払いはできない。これが問題となる。ほう、つまり我々、企業は日本銀行当座預金をもたない。なので。そう、政府は小切手を発行。へえ。

* 企業は小切手を銀行に持ちこんで銀行預金をえる
つまり政府は政府小切手という借用証書をだして企業に支払う。両者の貸借対照表は次のとおり。まず企業
企業の貸借対照表
借方 貸方
政府小切手一兆円

次に政府
政府の貸借対照表
借方 貸方
日本銀行当座預金一兆円 国債一兆円
政府小切手一兆円

で、企業はこれで給料がはらえるか。ううん、一兆円で。で、お金には種類があると前にいった。つかえるつかえないとか。利便性とか。この小切手は利便性がひくい。はい。で、企業はこれを銀行に持ちこみ受けとってもらう。すると両者の貸借対照表は次のとおり。まず銀行
銀行の貸借対照表
借方 貸方
国債一兆円
政府小切手一兆円
銀行預金一兆円

次に企業は
企業の貸借対照表
借方 貸方
銀行預金一兆円

となる。成程。あらためて企業の側からみて説明を。はい。政府小切手一兆円を銀行にもっていって一兆円の銀行預金にしてもらった。というだけ。はい。銀行預金の利便性がたかい。三十五万円の給料の支払いも設備投資の振り込みもできる。ふうむ。ただこの政府小切手の処理がまだのこってる。これを決済しなければ。はい。 銀行にとってもこれはつかえない。で、日本銀行にいって決済する。銀行が日本銀行に政府がもってる日本銀行当座預金の一兆円とこの政府小切手を交換してくれとたのむ。はい。交換。すると銀行がもってる日本銀行当座預金に一兆円がもどってくる。この貸借対照表は次のとおりで政府小切手がきえてる。
銀行の貸借対照表
借方 貸方
国債一兆円
日本銀行当座預金一兆円
銀行預金一兆円

ちなみに一番最初の姿は次のとおりだった。
銀行の貸借対照表
借方 貸方
日本銀行当座預金一兆円

次に政府は政府小切手も日本銀行当座預金もきえてる。
政府の貸借対照表
借方 貸方
国債1兆円

ちなみに一番最初の姿は次のとおり
政府の貸借対照表
借方 貸方

* 政府が支出すれば国債購入原資は銀行にもどる
これは結局、国債発行により政府にはいった一兆円が銀行の日本銀行当座預金にもどったことである。ああ。ふうん、その面白さはいまいちわからないが。そう、国債を発行して政府にはいった一兆円がもとの銀行にもどった。ということはこのもどった一兆円は政府が将来に発行する国債一兆円の購入にもつかえる。これが大事なポイント。はい。論理的には銀行は政府に無限にかすことができる。ああ。最初にもどって銀行預金が担保といってたが。これは関係ない。成程。国債発行に銀行預金は関係がない。政府は政府小切手を発行し企業は銀行預金一兆円をえたが政府が銀行預金をかりたわけでない。はい

* 日銀当座預金をつかった国債発行は無限に可能
実は国債発行によって銀行預金がうまれた。成程、つまり国民、ここの場合は企業だがその銀行預金は国債によってうまれた。そのとおり。ふむ。逆、だから誤解という。日本銀行当座預金預金が鍵、政府のそれと銀行のそれのあいだをいったりきたりしただけ。論理的にはこのプロセスを繰りかえし無限の国債発行も可能。ふうむ、なかなかむずかしい話しですね。そう。誤解をうむ我々の通念が。我々にとってはそこにあるお金をかりるとおもう。ふむ、今、銀行に預金がたくさんあるから政府はそれをかりるとおもう。あの、先生、この本、中野タケシさんの本にも。はい。かいてありました。ではこの話しはここでおわり。

* ふえてゆく国債をどう処理するのがただしいか
では、無限に国債を発行できるといったが、一兆円国債を発行して借金が一兆円ふえてる。これをどうするのかと。はい。政府の貸借対照表の貸方に一兆円が、また銀行の借方に一兆円がある。これはどうするのか。はい。かりてるという事実はのこる。どうするのか。はい、だから日本銀行買取というものがある。へえ。今、日本銀行が量的緩和をやってる。はい。

* 日銀国債買取の仕組み
これはまさに銀行にある国債を買いとる。はい。こういうオペレーション。へえ。そうするとどうなるか。次のとおり。

銀行は
銀行の貸借対照表
借方 貸方
日本銀行当座預金二兆円 銀行預金一兆円

日本銀行は
日本銀行の貸借対照表
借方 貸方
国債一兆円 日本銀行当座預金一兆円

政府の貸借対照表
借方 貸方
国債一兆円

日本銀行が銀行の国債をかったので、日本銀行の借方に国債一兆円。銀行の借方の日本銀行当座預金が二兆円に。で、ここがポイント。日本銀行は政府の子会社であること。はい。で、両者を統合して決算すべき。

* 連結決算すれば国債の借金はきえる
で、連結決算をする。その貸借対照表
政府、日本銀行連結の貸借対照表
借方 貸方
日本銀行当座預金一兆円

ああ。そうすると国債がきえ日本銀行当座預金だけがのこる。この日本銀行当座預金は今は量的緩和をしてるので、すこしちがうが、本来は無利子で返済の不要なもの。へえ。このように国債がきえた。つまり借金がきえた。へえ、てっことは国債を無限に発行できると。かも。でも一つ問題が。へえ。たとえば企業に公共投資を発注した。企業は一兆円を政府小切手でかせいだ。ふむ。この時点で公共投資という需要が発生した。つまり道路、橋をつくるとか。へい、仕事をしてます。そう、これを論理的に無限にできる。はい。でも政府が国債を発行する。ということは企業にお金をはらうこと。つまり需要がうまれる。ところで企業の側。それのモノやサービスを生産する能力。これに 限界がある。はい。なのにどんどん需要がふえる。生産性向上はすぐにはできない。はい。ということでインフレになる。ああ。じゃあ、インフレにならないかぎり。はい、そうどんどんと。で、借金がふえようと日本銀行買取をやれ ば日本銀行当座預金がふえるだけ。問題は。はい、ない。ここで瀧本氏が次の補足をいれた。つまり、この三橋氏の説明を銀行の立場からみてみると。

* 国債発行を銀行の貸借対照表でみる
一、まず最初の銀行の状態。その貸借対照表。
銀行の貸借対照表
借方 貸方
現金五百億円
日本銀行当座預金千億円
預金千五百億円

次に、政府が国債を発行、銀行がひきうけた。
二、その貸借対照表。
銀行の貸借対照表
借方 貸方
現金五百億円
日本銀行当座預金五百億円
国債五百億円
預金千五百億円

三、ここで不変なものは現金と預金。かわったものが日本銀行当座預金で五百億円にまた国債五百億円が。この後に国債を発行した政府は財政出動し、公共事業を受注した企業が政府が発行した小切手を受けとる。それを銀行に持ちこみ、受けとってもらい自分の銀行預金とする。
四、銀行は政府小切手を日本銀行に持ちこみ受けとってもらって自分の日本銀行当座預金を五百億円ふやす。
銀行の貸借対照表
銀行の貸借対照表
借方 貸方
現金五百億円
国債五百億円
日本銀行当座預金千億円
預金二千億円

借方の日本銀行当座預金が五百億円から千億円にもどった。 現金と国債をあわせて借方合計が二千億円。貸方の預金が五百億円ふえて二千億円になった。これが三橋氏が説明したことを銀行の立場からみたもの。こういえるとおもう。これで本筋にもどる。

* インフレがないなら政府の歳入は国債だけで可能か
で、次の問題だが、インフレにならないかぎり国債をどんどん発行できる。では我々は何のために税金をはらうのか。ああ、いい質問です。実は税金をはらう必要はないかも。ええっ、でも税金は皆さん政府の支出のためはらっていると。はい、私たちがはらった税金を政府が公共事業につかうと。そういう面もある。もし今のプロセスがインフレにならないという前提が成りたつなら、このプロセスを無限に繰りかえせば税金をはらう必要がないと。ほう、では何故税金を。そう、でも念のためにいっておくと、このプロセスで需要がうまれるからインフレになるだろう。だからこのプロセスを無限に繰りかえせないだろう。はい。

じゃ、インフレにならなかった場合はどう。ううん、何でしょうね。はあ。AI、ドローンとかパワードスーツとか。異様に生産性のたかい技術がうまれてきてる。もしそれがつかえると政府がどれだけこのプロセスを回転させてもインフレにならない可能性が。ふむ、供給能力があまりにもたかすぎるから。つまり人間の欲望をすべてみたすような供給能力を国家、社会としてもってしまう。その可能性がある。すると税金はいらなくなるとおもう。ふむ。いらないかも。だが現実の問題として今は無理。だが将来は。はい。ところが今からかんがえておくべきことが。

* 税金も大切、まず景気安定化機能が
税金には二つの機能がある。その一つが景気安定化の機能。景気がわるければ刺激し景気が行きすぎれば抑制する。はい。つまり政府が支出し民間が投資をし消費をする。すると需要がおおきくなりインフレになる。はい。その時は勝ち組から税金をとる。へっ。そう、勝ち組から税金をとって投資、消費をおさえる。ああ。逆もある。へえ。非常に景気がわるい。皆んなが税金にくるしんでる。では無税にする。こんな税制に。はい、でも今はデフレでくるしんでる。はい。でも税金を、増税しようと。だからこの項目(なぜ政策担当省は誤るのか)が問題じゃあ。これが最大の問題では。

* デフレに増税をする誤りは何故
うん、それは税金について勘違いしてるから。ううん。くりかえすが、不景気の時は失業者とか赤字企業には税金はいらない。復活するまでまつと。はい。逆の好景気には税金をばっさりととる。この景気安定化機能がある。ところでここで一つ注意。所得税とか法人税にはこの安定化機能がはたらくが消費税はほとんどはたらかない。はい。ここが問題。消費税は失業者も赤字企業もおさめなければ。

* デフレ期に消費税増税は最悪
じゃ、こんな景気でくるしんでる時に消費税増税は。最悪。二つの意味で問題。一つは景気安定化機能がないこと。さらにわるいのが弱者にきびしいこと。この増税は勝ち組にとってはたいしたことでは。五パーセントが十パーセントになっても。でも負け組、低所得層にとってはきびしい。では、何故こんなことがおきるのですか。うん、政策担当者が前回、前々回はなしたことをしらないから。はあ。たとえば国債発行のメカニズム。政治家は十人もしってないだろう。たとえば今、国民に預金があるから国債発行できるとか。なんて馬鹿なことを。預金などかりてないのに。

* 税金は通貨を通貨たらしめる働きが
では税金の二つ目の目的。はい。それは円を通貨であらしめる目的。はあ。要は、日本円を通貨とする担保は何かときかれる。それは国家の信用とこたえる。ちがう。日本円を日本円たらしめるのは法定通貨だからもあるが、もっとつきつめてゆくと、中野さんが著書でいってるように税金の支払い。税金を日本円ではらわなければいけない。だから我々は日本円をつかう。それが日本円を日本の通貨であらしめる。そのために税金があるとかんがえることができる。

もし税金が日本円でなかったら。へえ。 通貨はビットコインでもいい。ええ、でも今、政府は受けつけてくれません。そう。だから日本円をつかわなければ。へい。ということで通貨というものが成りたつ。ふうん、ええと、先生、江戸時代は米だった。はい。では、このことの説明を。はい、江戸時代は米本位制だった。財産も米の石高であらわした。米が取りひきされたが、あまりに不便なので結局、だんだんと通貨が。小判がつかわれた。まあ過渡期だった。もし納税や商取引が米だけでできれば米でいい。はい。だってメソポタミアは麦だったから。

* 江戸時代は米本位制、メソポタミアは小麦本位制かも
支払いとか決済とか。ある意味、小麦本位制だった。へえ。お金がうまれたのはそれよりはるか後のこと。古代ギリシャ。ふむ。リディア王国。三橋さんの本にかいてありました。そもそもお金は債務と債権の記録。だから米だろうが小麦だろが何でもいい。はい、で、この前の議論にもどるが、国債は税金でかえすものでない。

* 国債は税金でかえすものではない
そう、ない。へえ。だってその必要がない。へえ、ほったらかしておけばいい。まあ、インフレ率をみながら国債発行を調整する。あるいは日本銀行の国債買取をやるとか。要は皆んなの所得がふえてゆけばいい。はい。で、統合政府という考え方は非常に重要。つまり日本政府の財政破綻が問題とされてるのはGDPという所得にたいし政府の負債がおおきくなっているという問題。これは政府の負債がおおきくなっているという問題でなく、GDPがおおきくなってないという問題。デフレだから皆んなの所得がふえてないのに政府の負債が一方的にふえてゆく。これが問題。それこそ格付け会社が日本の格付けをおとしているわけだけど、もし政府と日本銀行を連結決算した場合はどうか。はい。この図のあおいほうのグラフ、 中央政府負債残高対GDP比率をみると、連結で政府国債と日本銀行買取国債が合算。すると消滅する。なのでこの対GDP比率がさがってる。

* 統合政府でみれば財政健全化を 達成してる
ほう、財政健全化を達成してる。ここで財政健全化とは政府の借金をへらすことでない。この対GDP比率をさげること。ほう、比率を。そう、さげる。これがこの図のとおり達成されている。成程。こういう現実を政治家がしってたら、今、何をやるべきか。明白でしょう。はい、デフレ脱却ですね。そう。そうするとここ、何故担当省は誤るのかが問題に。我々がこまってるのにちゃんとした政策をだしてくれないとの。これはどうすれば。うん、これは日本だけでなく、世界的な問題。ほう、日本だけでない。

* 経済政策の誤りは世界的な問題
だって中野さんの著書にかいてるが経済学自体が間違ってる。経済学はたとえばお金て何か。ここにレーザーポインタがある。はい。ここにマウスがある。これとこれを交換する時にそのためのお金という商品がある。たとえばこのマウスが千円。千円札と交換。またレーザーポインタなら千円札十枚と交換する。お金はこういう交換商品。はい。

* お金を交換商品という誤り
これはアダム・スミスがいいだした。成程。厳密にいうと古代ギリシャのアリストテレスまでさかのぼる。ケインズはわかってたみたい。はい。で、お金は債務と債権の記録。皆んなの所得がふえてゆけば政府は財政出動してもいい。また引きしめしなければいけない時も。それだけのこと。ほう。これが経済学の一つの間違い。で、もう一つ。はい。

* 予算制約説という誤り
これはほんとに経済学者は馬鹿という話し。へっ。経済学者が世界で一番馬鹿だ。ええ。この本にもかいてるが予算制約説というもの。人間は自分が一生にかせぐ所得以上に借金してはならないという考え。あ、住宅ローンみたい。私はこれはある意味ただしいと。というのは自分がした借金は自分がかえさなくてはというもの。自分がかえす原資は所得以外にない。はい。自分が生涯にかせぐ所得以内に借金をおさめる。成程。有限の命をもつ人間とちがい政府は永続。しかも通貨発行権がある。統合政府という考えをいれたら借金はけせる。その永続して、かつ通貨発行権のある政府に予算制約説をあてはめる。馬鹿です。はあ。だから税金で国債をかえさないといけないという論調がうまれる。ふうん、でも財務省の皆さんが。ホームページにもかいてある。これ間違いですか。間違い。税金でかえしてる政府などない。

* すごい人たちも間違う、世界的な問題
へえ、そんなすごい人たちも間違ってる。ということを受けいれるのに僕もずいぶん時間がかかった。そう、東大の有名教授とか皆んな間違ってる。これはどうしてただしていったらいいですか。これは世界的な問題。まあまともな経済学者も。ポール・クルーグマンとかヨセフ・スティグリッツ、トマス・ピケティとか。そういう方々はうごいてるが日本の経済学者はほとんどどうしようもないほど馬鹿。まあ米国の経済学者がそっちにうごいたら、日本もそっちにうごく。で、何故、政府に予算制約説をあてはめるのかと言いだす。はあ、今までと逆のことを。はい。ええ、もう過去のことはいいですからこれからただしいことを。でも、財政審議会。

* 財務省と御用学者、それに取りこめられる政治家
このありさまは。へえ。会長の吉川ヒロシ氏。元東大教授、たしか現駒沢大。この人は一九九〇年代後半に社会保障について論文。社会保障で財政破綻といわれるがおかしい。日本経済が成長したら税収もふえる。そこから社会保障も安定するでしょうという。拍手したくなる指摘。ところが今やってること。社会保障で日本は破綻する。へえ、逆のこと。 逆洗脳か。まあ、たぶん。財務省に篭絡された。はあ、篭絡。先生先生、これやってくれませんかと。もし代弁してくれたら便宜はかりますよと。ちなみに金はださない。財務省は。違法になるから。どこそこの審議会をおまかせします。会長におねがいしますと。出世をさそう。へえ。そういう形で会長になったら発言力が。新聞も先生、先生とやってくる。ふむ。後は講演会依頼。たとえば財務省が先生、福岡でやってくれませんか。ファーストクラスで移動。これくらいはする。うけるとこんな出張になる。そう、そんな御用学者や財務省がよってたかって政治家に説明にゆく。へええ、財務省は何故、均衡財政をいう。これは

* 財務省がいう均衡財政は根がふかい
私の調査。大蔵省から財務省にかわった時、財務省ができた時に、はい。その一九九八年に議論があった。どのように日本の行政改革をやるか。そこをみてみたら、これからの日本は財政破綻のおそれがあるから財政均衡主義をやらねばならないと発言が。で、誰がとみると大蔵官僚だった。前の大蔵から。そう、そんなこといってた。で、問題なのは財務省の基本法の設置法に目的として健全な財政を維持するとある。はあ。それは大蔵省の時代にはなかった。法律にまでなった。これは手強い。へえ、間違ってる。はい、間違ってる。ふうん、ではドイツの憲法に。そう。

* 独の財政均衡主義がうまれた事情
これは独憲法に財政を均衡することとかいてある。自民党の草案にもはいってる。へえ、何故こんなことに。それは経済学の進化の過程。インフレ抑制のために発展してきた歴史がある。インフレ率をさげるために発展してきたのが経済学。そのなかで代表的な人物がブキャナンという人物。ノーベル賞受賞者。彼がいう。政府はどうにもならない。政治家は有権者の票をかうために公共投資、社会保障とか。やりまくる。それで彼が言いだしたのは法律ではどうにもならない憲法に財政均衡をかかなければと。へえ、インフレをおさえるために。そう、それを独が見ならっただけ。へえ、これは人類が間違ってると。そう、これはそういう問題。ほう。で、何故間違ったのかとたずねてゆくと、これはお金の問題。へえ。お金にたいする認識が経済学者全体が間違ってる。はあ。わかりました。では次回はAIとBIの問題を。どうもありがとうございました。

(本文おわり)

* 感想
一、国債発行は日本銀行とそこに当座預金をもつ政府と銀行だけがかかわるもの。個人や企業がもつ銀行預金とは関係がない。国債引受につかわれた銀行の当座預金は政府が財政出動し民間に支出すれば銀行にもどってくる。この顛末を比較すると銀行には国債とい資産がふえ銀行預金という負債が国債分ふえた。政府は国債という負債がふえ、その分の需要をふやした。現在はデフレであるので国債発行は問題ない。これが三橋氏がいいたかったこととおもう。

二、三橋氏は国債は税金でかえすものでない。その発行においてはGDP比率との調整をはかる。必要なら日本銀行が買いとるとしてる。一応、納得だが税金でかえすものでないとの考えには疑問がのこった。そこでかんがえた。

三、上記の顛末から国債発行は銀行の財務状況を悪化させてない。財政に無理をしいて税金でかえす必要はない。上記の対処がより合理的である。こんなことかもしれない。

(おわり)

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お金の話し、第四回、お金の担保 [バカにされないクスリ]

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* はじめに
投資会社社長の瀧本憲治氏が経済評論家、三橋貴明氏にお金のことをきくユーチューブを取りあげる。対談形式で展開するので、ひたすらその筋をおい最後に私の感想をのべる。
(お金とは、お金の担保とは何か、三橋貴明氏に教わる 第二回、takimoto kenji、2017/01/25 に公開)

* 何故、日本国債は円建てか
では何故、日本国債はすべて円建てなのか。はい。まずむずかしい話しから。経常収支、国際収支の項目の一つだが、これは貿易収支、サービス収支、第一次所得収支、第二所得収支だが、貿易は財の輸出入、サービスは観光などのサービスの輸出入など。これらの合計。これは経常的な外国との所得のやりとり。はい。

たとえば日本が米国に自動車を輸出する。すると米国での所得が日本にはいる。というもの。へえ。何故ならば生産したのは日本。だから所得は生産者にはいる。逆に日本人が米国で観光を。米国人の観光業サービスが米国で生産される。すると米国で観光サービスを日本人が消費。すると日本の所得が米国にうつる。米国が日本にサービスを輸出した。日本の所得が米国にうつる。はい。あるいは金利、配当。これが米国から日本にはいる。そのような経常的な所得のやりとりを合計したものが経常収支という。ふうん、経常とは。よくあるという意味。はい。日本は経常収支の黒字国。この種の国は。はい。

* 経常収支。黒字国は貯蓄過剰国、投資不足国
貯蓄過剰国。はい。理由はきかないで。そうとおぼえて。はい。かならずそうなる。はい。要は国内で充分な投資がおこなわれないから。はい。というと国内の大手輸出企業の人が自分たちはがんばって外国にうってるのにと文句がでるが統計的にはそうなる。ということで日本は経常収支の黒字をずっとつづけてる。この経常収支の黒字分は対外純資産に積みあがる。なので日本は世界最大のお金持ち国。そうなっています。貯蓄過剰、すなわち投資不足がつづいてる。つまり国内に借りいれるお金がいっぱいある。だから政府はドル建ての借金をする必要がない。

* 普通、国債は自国通貨建てでない
はい、だから円建ての借金を。うん、銀行の当座預金からかりる。すると国債は百パーセント円建て。そう。ふむ、すると円建て以外で発行する必要が。ない。ああ、では、米国はドル建て以外で発行は。ある。すこし。へえ。ところで米国はちょっと特殊で。米国は超経常収支赤字国。ふうん。対外純負債が八百兆円。でも基軸通貨国。ふうん。そこがちがう。というわけで米国はドルをもってればサウジアラビアから石油をかえる。はい。いろんな決済ができる。だからドル建ての国債を発行してる。ふうん。ところがギリシャ。はい。これは経常収支赤字国。はい。一時、国民一人あたりの経常収支赤字が米国を上まわった。だからとんでもないことと。はい。だから当然、貯蓄不足。はい。日本の逆。はい。で、二〇一二年にデフォルト。へえ。ただ通貨はユーロ。さて、モンゴルは。

ここは国債をドル建てではい。経常収支が赤字で国内の貯蓄不足。で、外国からかりる時はたいていドル。モンゴルの通貨は。ツグルグ。へえ。外国人はツグルグで国債をかってくれない。はい。もってない。うむ、だからドル建てと。うん。ロシアとかアルゼンチンとかがデフォルトを。はい。一九九八年と二〇〇一年。彼らもおなじ。ふむ。

当時は経常収支赤字でドル建て国債がふえてた。ロシアは国内の貯蓄が不足してた。ふうん。ルーブルで調達できない。すると。ドル建て。そう。基本的に外国人がどっかの政府にお金をかす時に、その国の通貨でかすことはめったにない。何故なら外国からお金をかりたい国はまだ経済力がよわい。たとえばエリチン大統領。非常に経済力がよわかったからルーブル建てなどかしてくれない。なるほど。だからドル建てと。

* 通貨を区別せず格付けする格付け会社、へんな考え
で、話しをもどすが、日本国債はすべて円建て。すると、デフォルトは。ありえない。日本銀行が買いとれば。ああ。ない。でも、デフォルトするという人たちが。ああ、面白いポイント。そう格付け会社のことでしょう。そうです、格付け会社は何故日本にたいし非常にひくい格付けをするのか。彼らは政府の負債についてその通貨を意識してない。ええ。そう日本にとって円建てかドル建ては非常にちがう。だが彼らは意識してない。たんに国債発行残高とか政府負債とGDPを比較して格付け。だから日本は格下げ。ええっ、日本はデフォルトする可能性がない。それを格下げする意味がわからない。国債残高がふえてる。円建てもしってる。それを意識しないのか。ふん、格付け会社の頭のなかでは世界中の通貨は一定、あるいはグローバルスタンダード。つまり格付けの話しはそういうもの。

* 日本だげがデフォルトせず、だが異常にひくい格付け
ギリシャはユーロの発行ができない。そんなギリシャ国債。ドル建てのアルゼンチン国債、それと円建ての日本国債を額だけでみて格付けする。はい。そんな馬鹿げたことを。でも、本来格付けといのはデフォルトの可能性を数字や記号であらわしたもの。そう。では過去にデフォルトしたことは。ない。日本だけない。ほう。みんなやってる。たとえばアルゼンチン、ロシア、メキシコは最近の。はい。そもそも中央銀行がととのう前のヨーロッパ諸国はめちゃめちゃデフォルトしてる。へええ。国王が銀行から金をかりて借金返済できないと。ふうん。ヨーロッパ諸国は百パーセントやってる。へえ。ギリシャが過去百年間にええと、二十回、五十回も。米国は。ある。えっ。ロシアもしょつちゅう。へえ。中国もアジア諸国も。やってないのは日本だけ。ふうん。これには理由が。へえ。ヨーロッパの国王がさかんにデフォルトしてた頃、日本は江戸時代、徳川幕府。天下泰平の世の中。外国から金をかりる必要がなかった。へええ。今の国債は円建て。だが私がきいた話しだが。

* かっては日本も国債をポンド建てで
日露戦争の戦費調達のためヨーロッパにいって。うん、高橋是清のこと。ほう、で何建てで日本国債を。ポンド建て。ふむ。それはポンドが当時の基軸通貨だから。で、日本政府はお金をかりて何をかったか。うん、軍艦と石炭。外国から。そう、かわねばならなかった。当時は生産能力がとぼしかった。ふうん。で、外国の石炭業社や軍艦のメーカーは日本円を受けとってくれない。はい。だからポンドをかりる必要が。

で、ヨーロッパでポンド建ての日本国債を発行。その返済がおわったのは一九八〇年代。七十年間もかえしつづけた。そう、そういう契約だったから。ふうん、日露政争の戦費返済をそんなに長期に。うん、でも逆にみれば。はい。高度経済成長と八十年代の経済成長の時代があった。その頃は日本の経済規模がおおきく。それにくわえてインフレが。そんなにインフレがあったとしても対ポンドについて円の価値はさがらなかった。だから返済はさきにもっていったほうが。

有利。はい。かりてるほうがどんどん楽になる。貸し手のほうが損をする。もともとそんな契約だった。それをわざわざ前倒しで返済するか。ううん。一般の人はそういうことをやりたがる。はやくかえしたいとおもうでしょ。はい。でもちがう。後におくったほうが得。ふうん。経済成長をしてるから。なるほど。こんなことがいえそう。はい。我々は今の所得、将来もこの額と。だったらお金があるからはやくかえしたほうがよい。だから。はい。

でも経済成長してゆく。それにかえす金額が一定。この前提だったら。後になればなるほど楽になる。だって全体の所得にしめる借金の割合がさがってゆくから。ああ、なるほど、じゃあ日露戦争当時、戦費をかしてくれた銀行家さんたちは得したか。うん、 損したでしょう。でもその人たちはもうしんでる。ああ。大東亜戦争のなかでもかえしつづけた。はい、

* 政府は国債で銀行から借金、日銀当座預金にはいる
では最後に質問を。政府は銀行預金をもっているのでなく、何を。それは日本銀行当座預金。はい。政府は銀行でなく日本銀行に口座を。はい。ちなみに銀行は政府にお金をかす時、つまり国債をかう時、つかうのは日本銀行当座預金。ふうん、政府が公共事業にお金をつかう時にこの口座を。いや、我々は日本銀行の口座をもってない。だから政府ははらえない。えっすると。政府は小切手というものをつかう。ああ、その担保は。うん、日本銀行当座預金。政府小切手ではらう。たとえば瀧本さんが。

* 政府は政府小切手で支払い、銀行に持ちこみ預金に、それを銀行が日本銀行に持ちこみ決済
公共事業を受注して一億円はらわれた。するとどうします。ううん。このままでは給料をはらえない。はい。で、銀行にもってゆく。はい。銀行預金にかえる。ああ。だったら三十万円の給料もはらえる。で、銀行は。彼らはその政府の借用証書を日本銀行にもってゆく。政府の日本銀行当座預金から払いだしてもらうというかたちで決済をする。ふうん、複雑だけどナイスな仕組みですね。はい、というわけで日本銀行当座預金とか政府国債とかだんだんしられててきた。はい、言葉はしってる。うん、だが中身はたぶん、わかってない。

私は今まで面倒くさい、いや、わかってもらえない。だから日本銀行がかったら財政破綻しませんといってきた。これは事実だが裏にさまざまなプロセスがある。はい。日本銀行当座預金とか政府小切手とか。はい。こういうところまで勉強しなければ、こんなことかたってはいけないと。はい。どうもわからない人が日本には。ええ。日本人の99.999パーセントはわからない。いやあ、そうです、ほとんどの政治家は。はい、ぜつたいわかってない。はい、だから皆んなで勉強していい代議士を送りだしたいと。同感。ありがとうございました。

(本文おわり)

* 感想
一、日本国債は円建てで発行。自国通貨建てでデフォルトをおこした国はない。歴史をみれば西欧諸国、米も、中国もアジア諸国をおこしたが日本だけはデフォルトをおこしてない。円建てだから日本銀行が買いとれば問題はない。日本国債を格下げする格付け会社はおかしい。これが三橋氏がいいたいこととおもう。

二、円建て、ドル建て、自国通貨、他国通貨を区別しない格付け会社の理屈はおかしい。それをかえないのは格付け会社が訴訟による損害賠償をおそれてるためではと私はうたがってる。企業はその投資の正当性の説明に格付けを利用してるという。日本国債を不当にひくく評価して企業に損害をあたえたとうったえられることをおそれてる。こうおもうがどうだろうか。

(おわり)

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お金の話し、第三回、お金の担保 [バカにされないクスリ]

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* はじめに
投資会社社長の瀧本憲治氏が経済評論家、三橋貴明氏にお金のことをきくユーチューブを取りあげる。対談形式で展開するので、ひたすらその筋をおい最後に私の感想をのべる。
(お金とは、お金の担保とは何か、三橋貴明氏に教わる 第二回、takimoto kenji、2017/01/25 に公開)

* 日銀の貸借対照表は
日本銀行の貸借対照表(例示)
借方 貸方
国債
財投債
国庫短期証券
現金
日本銀行預かり金(日本銀行当座預金)

今度は日本銀行の貸借対照表の 説明を。はい、これは二〇一六年六月末時点の表。貸借対照表は借方に資産、貸方に負債、その差額、純資産を右下に計上。はい。びっくりかも、現金百兆円を貸方に。それは負債。はい。お金は債権と債務の記録といった。これは我々がもってる現金という資産が日本銀行にとっては負債と。はい。その下に巨額の、日本銀行預かり金、これが日本銀行当座預金。これもまた負債に計上。はい。三百兆円。で、左に、最近これがふえて国債、財投債あるいは国庫短期証券、これは短期の国債だが、あわせると四百兆円。これは日本銀行が市中銀行からかってその代金をはらう時に、現金とか当座預金とかお金が登場するということ。だから合計するとだいたい同じ。はい。つまり資産が四百兆円。ほう、右の現金と日本銀行当座預金とあわせて、ほぼこの二つとおなじに。はい。資産は国債と国庫短期証券の四百兆円なので。ほぼこれだけ。なるほど、私たちがもってる銀行券、現金は。その裏付けは国債だということか。

ううん、裏付け、それより担保というべき。はい。国債かって現金を発行してるから。その担保は何といわれたら。それは国債と。だが現金紙幣、日銀券は日本銀行の負債だが、それは政府の法律によって日本国内で流通することを強制されているもの。ふん。これと硬貨以外はつかえない。硬貨は政府が発行。で、現金は日本銀行にとっては負債だが返済相手がいない。へええ、かえせない。仮の話しだが、日本銀行本店にいって自分がもってる一万円札をみせてかえせといったら。

* 国債の担保は現金、現金は日銀の負債だが、かえす相手がいない
うん、あたらしい一万円札をだして交換。ああ。これになんの意味が。ふん、ない。でも一応、負債に計上。でもかえす相手がいない。そう、しかも利払いの必要もない。これが現金。ほう。本来、日本銀行当座預金もそうだった。これは銀行が日本銀行にもってる自分の口座。本来ここに利子はつかない。はい、そう。我々企業がもってる当座預金には利子がつけてくれない。だが今は日本銀行は国債買取をやってる。国債は金利がつく。なのに当座預金に金利がつかない。

だったら銀行がうってくれない。ふうん。国債のほうが金利がつくから。 銀行はそっちがいいと。で、0.1パーセントの金利がついた。邪道かも。ふうん。さて日本銀行は返済相手もいない、利払い相手もいないお金を発行して、そのお金が日本国内に流通するという仕組みになってる。ふうん、ということは彼ら日本銀行がもってる国債より当座預金の金利のほうがたかいということか。今ならたぶん当座預金のほうが上まってる。

* 政府の特権、日銀資本注入、硬貨発行
じゃあ、赤字でしょう。そうなるかも。日本銀行の純資産がきえてゆく。へええ。でもそうなると政府はすみやかに資本をいれるだけ。ううん。政府は本当の意味でたんなる資産だけのお金を発行できる。ここに百円玉が。はい。これは個人の貸借対照表には資産に計上。はい。だが政府にとっては負債にならない。へええ。そういうルール。はあ。

わからない。国家とはそういうもの。もちろん、硬貨を発行すれば経費が。金属費用とか加工費とか。それを差しひくと通貨発行益がでる。これがシノリッジという。ほう。いずれにしても政府は日本銀行より上位の存在。たとえば日本銀行が債務超過となる。大変だ。なら政府が登場、はいって一兆円玉を発行する。それですむ話し。ふうん。それが本当の意味でのゼロからお金を発行すること。そういう特権をもってるのは政府だけ。ふむ。その政府とは民主主義により運営されるという担保が。ふむ、では、日本銀行券の担保は国債。それでいい。なら、政府が発行してる国債の担保は。

* 政府が発行する国債の担保は
するどい。なんだとおもいますか。ううん。政府は国債を発行し現金をかりる。これは日本銀行当座預金にはいる。ところが日本銀行に国債をかわせると日本銀行は子会社。返済する必要がない。かえしてもいいが、実は体裁をととのえる意味しかない。さらに利払いも必要がない。だが政府は律儀にやってる。でも日本銀行が決算をやると国庫納付金となってもどってくる。なるほど。で、どんどん買いあげるとどうなる。日本銀行買いとり残高がふえる。はい。さてこの時、政府はかならずお金をつかう。

政府はためるために国債を発行してない。つかうため。我々ならやるかも。はあ。国債の発行、すなわち支出の拡大。具体的な政府の支出は医療費、公共投資、あと年金とか。支出がふえた。そこで日本銀行が国債を買いとる。これは債務不履行の可能性がゼロ。だったら担保もいらない。そうもゆかないが。さて政府が国債を発行してゆくと。消費や投資がふえてゆく。日本国内で需要がふえてゆく。皆さんがモノやサービスをかう。政府がかう。ふむ。すると日本のモノやサービスの需要がその生産能力を追いこす。こうなるとやっとこさっとこインフレになるでしょう。ふうむ、供給能力がたりなくなってゆく。で、どんどんその動きが加速してゆく。つまりインフレ率があがってゆく。それが担保の。逆です。はいっ。わかりますか。政府はどれくらい国債を発行できるか。それはインフレ率がゆるすかぎり。どこまでも。ふうん。

* 国債の担保はモノやサービスを生産する能力
じゃあ、今はデフレだからできる。やっていいということ。へえ。ということで日本国債の担保はモノやサービスを生産する能力。それが強大であるかぎりどれだけ国債を発行してもよい。おおくなった国債残高が問題なら、子会社の日本銀行に買いとらせる。それでおわり。ほう。つまり日本国債の担保は日本国民の経済力。ここでいってるのはお金の意味でない。モノやサービスを生産する力、働きのこと。

* 生産能力があまってるならインフレにならない
はい、我々の供給力をささえる。そう、インフラ、工場、設備。それもあるが私は究極的には日本人がはたらくか、どうかということ。ふうん。はたらかないと高速道路も工場も設備もつくられない。はい。あるいは技術がなければ。我々の一人一人がもつ技術力がなければ。で、モノやサービスを提供する総合体としての力が担保。なるほど。これがあまってる。その時、日本銀行にどんどん国債を買いとらせればインフレにならない。まだ支出がたりない。だがいずれこれが逆転する。するとインフレになる。と、これをやってはいけない。

* 政府の財務分析
ううん、でも財務省のホームページでみるとここが債務超過だと。そう。これはいけないことという。そう、でもどこが問題なんですか。ええ。金利ひくいでしょ。国債はたしかにおおい。でも今はたぶん日本銀行は国債を四百兆円も。だからそもそも債務超過でない。

へえ、そうですか。はい。ついでにいうと財務省は負債だけをみせる。で、二ついいたい。まず資産をみせろと。ふん。日本政府は五百兆円の金融資産を。これは世界最大級。それにくわえて固定資産を。企業の貸借対照表には当然のってるもの。日本政府が建設した高速道路とか港とか鉄道とか。これがはいってない。いえ。ありました。でもうれないと。うん、それで問題か、資産にかわりない。

* 国の財務分析、国富とは
ふうん、じゃあ担保が経済力だったら道路や土地をふくんだものが。ふくんだ価値か。あのね、そもそも国家の富が何かとかんがえた時、国債とか日本銀行がもってる現金とか当座預金とか市中銀行の現金とかは全部はいらない。へえ。それは国富でもなんでもない。何故ならお金には誰か債権者がいるが、その反対側に債務者がいるから。国内では。相殺すればゼロに。なるほど。国内ではそう。で、外国をふくむと対外純資産があってこれは日本は世界一。はい、三百五十兆円。そう

* 国富は対外純資産、生産資産、非生産資産
これより重要なものが。それでは他は何か。インフラストラクチャ、工場、建物、これは固定資産。それにくわえて土地、資源、漁場とか。へえ、資源も。そう。日本の国土の最初からそなえつけられてるもの。そういう非生産資産。はい。この生産資産と非生産資産と対外純資産をあわせたものが国富。ほう。皆さんが気にするがお金などはどうでもいい。

これまでずっと数字ではなしてたが最終的にはこれは我々のモノやサービスの基礎となってるもの。そういえる。ほうう。国富はここにある。ああ。ピントこないとおもいますが。だから政府が債務超過。はい。たとえばこのくらい。はい。でも国富はこちら側に。そしてこっち側に純資産が。だから厳密には国富と純資産はいっしょになる。はい。だが借金がおおすぎて債務超過だとこういう図をみせられる。

実際にはここに国富があって。だって財務省は固定資産の話しをしたことがない。ぜったいに。その固定資産こそが国富です。ああ、えっと高橋洋一さんがいってること。ここに徴税権がくる。ああそれは経済学的な理屈。あまりしんじちゃだめ。ええ、これすごくわかりやすい。毎年の税収が五十兆円。はい。それを生みだす暖簾代とみる。なら五百兆円と。その理屈は国債を税収でかえさなくてはという論理的帰結になる。

* 財政再建の方法、国債を中央銀行が買いとるか経済成長で対GDP比をさげる
はい。そんなことやってる国は世界にない。ええ。そう、中央銀行に買いとらせてちゃらにする。あるいは経済成長してGDPにしめる割合をさげてゆく。これが財政再建の方法。ところがこの考えかたは経済学のながれを引きづってるから問題。税金でかえすようなイメージとなる。徴税権とかいうから。ふうん、でも消費税あげる時に日本も大変だからと。間接税をあげて皆んなでどんどんと税収をあげて。うん、それ経済学の理屈。

* 国債を税金でかえせは経済学の暴論
経済学は予算制約説というおかしな理屈にしばられてる。その説明。我々は一生のあいだにかせぐ所得以上に借金できない、という考え。死ぬまでにかえせ、借金をのこすなと。これ家計については納得できる。それとおなじ理論をもってきてる。ふうん、政府は永遠ですね。そう、しかも通貨を発行できる。すると国債は永遠に借りかえされる。ひたすら借りかえされる。すると経済規模がおおきくなる。またするとその国債の割合がさがる。これでいい。

* 国債はひたすら借りかえればいい
でも経済学はそれはちがうと。税金でかえさなくてはと。ということでこんなことを言いだした。ふうん、税金でかえさなくてはと私も。それはだから経済学の間違いを引きづってる。税金でかえしてるところなどない。基本借りかえ。永遠に借りかえる。日本のGDPが五百兆円。国債が千兆円あればGDPの二倍と。でも相当部分を日本銀行がもってる。

それをのぞくと百十パーセントぐらい。ふうん、その程度は。すくないでしょう。はあ。という話し。つまり国富の話しとか、税金で国債をかえすとか。間違いがひろがって今や通念。これをただすのはむずかしい。なるほど。でもおおもとをたどれば、お金についての理解の間違い。債権と債務の記録であることすらしらない。債務がふえて大変だと。でも反対側にぜったい債権者がいるのに。はい、でも私は日本銀行の貸借対照表をみたことがないから、日本銀行に金とかあるのかと。ああ、金本位制、それは否。

* お金の誤解、金属主義
あのう、一九七二年のニクソンショック。あれで金兌換制がなくなった。この本にも。ああ、神話。もしそうだったら米国は超デフレ。貿易赤字で外国にドルをとられて。それでもドル発行できなくなる。で、ものすごいデフレになるはず。そうなってないから、お金の裏付けは金だという神話があっただけ。ふむ、たとえば一ドルもってゆけばおなじ価値のある金と交換してくれるという仕組み。だからドルはつよいと 。うん、一オンス、たしか三十五ドルという神話。へええ。

でも学校でならった。うん、それを引きずる。だからアダム・スミスがいけない。金の価値とお金の価値は同一にしなくてはと。おかしな理屈が。これを金属主義という。へえ。経済学は今も。だからこんなことを言いだした。はい。前回にものべたが銀行は預金通帳にかくだけでお金を生みだした。それが現実だけど。この誤解は古代ギリシャからある。通念。これが今にいたってる。ふうん、でもモヤモヤとしてます。でも落ちついてかんがえれば誰でもわかること。だって、あなたも小切手でお金を発行できる。そうでしょう。

小切手の裏付けは銀行預金。でしょう。はい。ではその当座預金は瀧本さんがはたらいてえた所得でしょう。はい。つかわないで積みあがったもの。はい。お金の担保は究極的には働き。ううん。国債もおなじだ。日本国民がはたらいてモノやサービスを提供できればいい。ほう。で、インフレにならなければいい。はあ。がんがんだせばいい。ふうん。それでデフレ脱却してGDPを拡大してゆく。すると国債のGDP比率がさがる。これが財政健全化でしょう。ううん。そのおおもとを誤解して、皆さん誤解してなおらないですね。どうですか。ありがとうございます。

(本文おわり)

* 感想
一、日本銀行が債務超過になるおそれはない。これが三橋氏のいいたいこととおもった。貸方の現金は返済相手がいない。無利子である。当座預金も原則無利子である。現状、利子がついてる問題があるが必要なら政府が資本注入するので問題がない。借方をみると国債がほとんどだ。額が莫大だがインフレでない現状で問題はない。

二、国富が対外純資産、生産資産、非生産資産であり、たぶん政府の貸借対照表に計上される純資産がこれに一致する。これはついてゆくのがやっとだった。

三、国債の担保が国民の経済力であり、インフレにならないかぎり、つまり供給能力が需要においつくかぎり国債発行が可能との指摘はすぐれた見識とおもうが、これも充分に理解できた自信はない。

(おわり)

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お金の話し、第二回、お金の担保 [バカにされないクスリ]

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* はじめに
投資会社社長の瀧本憲治氏が経済評論家、三橋貴明氏にお金のことをきくユーチューブを取りあげる。対談形式で展開するので、ひたすらその筋をおい最後に私の感想をのべる。
(お金とは、お金の担保とは何か、三橋貴明氏に教わる、第二回、takimoto kenji、2017/01/25 に公開)

* お金とは
お金とは何か。はい。まず、日本銀行の銀行券、お札はお金。そう。ではギフトカードは。へい、さあ。お金の定義。四つある。ほう。

一、価値の単位があること。はい。
二、譲渡性があること、これで買い物は。できる。では借金返済は。ううん。ここに問題あり。はい。
三、お金は債務と債権の記録。これはビザカードという商品券ですね。はい。ではこれは三井住友カード(会社)の負債。うん。これは私にたいして発行した。うん。で、私の資産です。うん。これでデパートで買い物、するとデパートが債権者となる。債権がうつった。でも三井住友カードの債務。これは不変。うん。これは債務と債権の記録。前回にききました。
四、担保がある。それは。たぶん三井住友カード(会社)がどこかに預託金を積みたててる。ほう。これが担保となってる。はああ。この四つがあればお金。へえ。

* 小切手もお金
もし滝本さんが百万円とかいて滝本と署名。それに譲渡性があったら。えっ。お金に。へえ。これをつかってスーパーマーケットで買い物。むこうがいいよ。ならかえる。へえ。実はこれ小切手のこと。ほう。小切手は。受けとるか。裏書の話しがあるが基本受けとる。ほい。すると受けとった相手は、これを銀行に。ええっと銀行は。受けとる、そこでちょっとまて、百万円は使い勝手がわるい。じゃあ。それは自分の口座に。そうなったら必要な額を引きだすだけ。なるほど、自由につかえる。

* 当座預金の口座振り込み
で、銀行は 滝本さんの当座預金からその口座に振りこむ。で、ここで滝本さんの当座預金は小切手の担保になってる。はい。ここまでは常識でわかること。はい。では銀行預金、担保となったこれ。はい。これはどこからうまれたか。へええ。普通の人は現金を銀行に持ちこんだら預金がうまれる。そう。そんな場合もあるが金額でかんがえれば実は非常にすくない。ほう、では説明を。

* 銀行預金のうまれかたは
さて滝本さんは現金を五千円もってた。さらに五千円の貸付金があった。これは今回関係ないがさてその現金を銀行に。ではバランスシート(貸借対照表)。次のとおり。

滝本さんの貸借対照表
借方 貸方
銀行預金五千円
貸付金五千円
負債〇円

銀行の貸借対照表
借方 貸方
現金五千円 銀行預金五千円

これから、銀行にとっては銀行預金は負債だ。わかりますか。はい。この説明は。わかります。モノがうごくから。へえ。そこで問題は。はい。たとえば住宅ローンをくんで五千万円をかりる。はい。その時、五千万円の現金がうごきますか。ええ。否。銀行預金で貸しだす。そう。滝本さんの通帳に。そう、銀行がいきなり銀行預金として五千万円を書きこむだけ。それで貸し付けおわり。成程、でも銀行の処理は。そう、次のとおり銀行が五千万円を貸しだした。すると

銀行の貸借対照表
借方 貸方
貸付金五千万円 銀行預金五千万円

滝本さんの貸借対照表
借方 貸方
銀行預金五千万円 借入金五千万円


* よくある銀行預金の誤解
ここでよくある間違いを。銀行預金は銀行にお金があってそれを滝本さんに貸しだした。ふむ。これはあきらかな間違い。えええ。銀行はただ五千万円と通帳に書きこむだけ。へえ。だからさきほど小切手の話しをした。あれとおなじことをしただけ。へえ、でも小切手は自分が銀行に預金をもってる。だからできた。では銀行は。するどい。銀行は一兆円でも貸しだせる。ふうむ。銀行という仕組みはそいうもの。へえ、でも何か担保があるのでは。ですね。たとえば滝本さんが五千万円かりる。それはつかうため。そう。誰かに支払うため。銀行に振りこむため。はい。ではどの銀行に。自分の銀行とちがうかも。別の銀行に。かも。すると、たとえばみずほ銀行から三井住友銀行に振りこむ。はい。この三井住友銀行にとっては支払った相手にたいする負債となってる。へえ、みずほ銀行から三井住友銀行に負債がうつる。そう、三井住友銀行はみずほ銀行からこんなのやってきた。はい。このままでいいか。みずほ銀行に決済をという。はい。

* 口座振込決済の仕組み、日銀当座預金
その決済につかわれるのが日本銀行当座預金。へえ。みずほ銀行が日本銀行にもってる自分の口座から三井住友銀行の日本銀行口座にうつす。そう。これが決済。はあなるほど。銀行はみな日本銀行に口座をもつ。なければ銀行業務ができない。なるほど。そもそも日本銀行当座預金の機能は二つ。へえ。国債を発行した時の政府に貸しだす。そのため。もう一つ。銀行間決済。そのためだけ。本来はそうだが、また別の機能も。はい。銀行は理論上無限に貸しだせる。これはまずい。規制をする。銀行当座預金とか銀行準備率とか。そうですね。でもそれはむずかしいので。そう、今回はやらない。そうします。

要するに、お金は四条件があればお金。だから銀行は通帳に書きこみさえすれば銀行預金というお金をこの世に誕生させられる。だったら自分も書きこみたい。できますよ。だが銀行が一兆円を発行したら銀行にとって一兆円の負債がうまれる。それでも発行しますか。うむ。日本人は 銀行預金は資産とみる。それだけでわかったつもり。だが銀行にとっては負債。これをしらないから。間違いがうまれる。

* 感想
銀行は数字を書きこむだけで銀行預金というお金をつくれる。こういう三橋氏の解説は衝撃だった。シリーズの後に金本位制の神話がでてくる。余談になるがシャーロック・ホームズの有名な短篇に「赤毛連盟」がある。おおきな取引のためナポレオン金貨をフランスから移送した。それを察知した盗賊がねらう。ホームズほかが金貨がおかれた金庫室で犯人を待ちうける。ここがクライマックスの場面となってた。でも金本位制も建前。だったらこんな話しは本当はおきないことになる。

だったらこれは贋金づくり。日本銀行と銀行が日本銀行当座預金をつかったトリック。こんなもやもした気持がのこる。三橋氏は解説を簡明にするため歴史的背景、その必要性などをいっさい省略している。私にはおそらく銀行預金の担保となってるこの当座預金についてもうすこし解説してほしいという気持がのこる。

(おわり)

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