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お金の話し、第五回、国債発行の仕組み [バカにされないクスリ]

keno_katanamoti.gif

* はじめに
投資会社社長の瀧本憲治氏が経済評論家、三橋貴明氏にお金のことをきくユーチューブを取りあげる。対談形式で展開するので、ひたすらその筋をおい最後に私の感想をのべる。
(お金とは何か、国債が預金を創り出す、三橋貴明氏に教わる 第三回、takimoto kenji、2017/02/16 に公開)

* 国民の誤解、政府は預金をかりて国債を発行してる
前回までに国債を円建てで発行するかぎりデフォルトはありえないときいた。そのとおり。はい、すると私の友だちから国債を発行しつづけるとどこかに限界がくる。そのとおり。それは国民の預金ではと。成程、面白い。はい、で、国債発行は預金額に制約をうけるのではと。ああ、いい質問。あの、そもそも日本国民が誤解してること。それは政府が国債を発行するのに国民の預金をかりてるとおもってること。ほう。市中銀行の預金をかりてると。そう。何故かというと銀行が国民にお金をかりてるから。ここに根本的な間違いがある。

* お金は何種類もある、その説明
お金には種類がある。お金はその種類によってつかえる人とつかえない人がでるとか。利便性がちがうとか。小切手は利便性がひくい。へえ。そもそもあまり流通してない。百万円の小切手は百万円でしかつかえない。この小切手だしても六千六百六十六円の支払いができない。別のいいかたするとお釣りをくれる人がいない。九十何万円ものお釣りをくれる人がいない。また現金紙幣一万円も利便性がひくい。おおきすぎてお釣りにこまる。また一万六千六百六十六円は一万円札、五千円札、千円札、五百円玉、百円玉、五十円玉、十円玉、五円玉、一円玉と合計九種類の紙幣、硬貨が必要となる。

* 銀行預金は利便性のたかいお金
ところが銀行預金では数字だけ。一万六千六百六十六円だったらその数字をうったら支払い振りこみができる。すごく利便性がたかい。成程。だからこういう利便性があるから政府は銀行預金をかりてるとか。私たちの預金したのをかりてるとか。へえ。でも、ちがう。はい。

* 銀行は日銀当座預金をもつ、個人、企業はもてない
ここでまた貸借対照表で説明を。はい。銀行は預金をもってる。これは負債。これは貸方に計上。はい。借方には。ええ。日本銀行当座預金。はい。資産としてもってる。ええと、現金も。そう、すこうし。ほとんどは日本銀行当座預金。ええと、銀行は預金を、資産としての預金はもてない。そう、負債だからもてない。はい。

だとしたら資産は現金と日本銀行当座預金。ほとんどが日本銀行当座預金だが。はい。現金は社会全体で百兆円くらいしかない。今、日本銀行当座預金はたしか四百兆円とか五百兆円。で、日本銀行当座預金はどうやってできるのか。はい、これは最後でやります。はい。ではまた説明を。政府の貸借対照表で。はい。次のとおり
政府の貸借対照表
借方 貸方

左は借方、右は貸方。どちらも何もない。はい。何もかりてない。何もかしてない。資産も負債もない。その状況から。はい。で、まず日本銀行には銀行の当座預金と政府の当座預金がある。そこで政府はここの銀行の日本銀行当座預金をかりる。はい。ちなみに日本銀行当座預金は政府と金融機関しかもてない。ほう。我々も企業もだめ。ほう。で、政府と銀行はこの口座をとおして貸借りができる。

* 政府は国債発行に銀行のもつ日銀当座預金をかりる
で、政府はこれを。そう、かりる。はい。では銀行の貸借対照表は次のとおり。まず国債買取前
銀行の貸借対照表
借方 貸方
日本銀行当座預金一兆円

これは国債買取後に次のとおり
銀行の貸借対照表
借方 貸方
国債1兆円

借方には国債がはいる。これを貸付金とよんでもいい。これは政府に一兆円かしたという証明書。ふうん、銀行は国債をかった。うん、そういう言い方も。はい。でも厳密には銀行が一兆円をかした。はい。へえ、市中銀行から。そう、これが国債をかうという意味。成程。で、市中銀行の日本銀行当座預金はどこに。それが次の政府の貸借対照表に。
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政府の貸借対照表
借方 貸方
日本銀行当座預金一兆円 国債一兆円

政府がもつ日本銀行当座預金にいったということ。

* 政府は国債発行に銀行にある預金をかりてない
で、貸方の国債一兆円は銀行では借方の貸付金としての国債となってるもので借入金。はい、で、銀行の表の貸方にダッシュ、横棒がしるされてるが、あれはへったということか。ああ、あれはもともと何もないということ。へえ。皆んなが誤解してるのはお金がある。それをかすとおもってること。ふうん。もともと日本銀行にある銀行の当座預金がおなじく政府の当座預金にうつったということ。へええ。

* 国債発行は日銀にある口座間のやりとりにすぎない
どちらも日本銀行のなかにある。たとえば三井住友の一兆円であったものが、うつって政府の一兆円になっただけ。ふん。ただ保有者がかわった。貸借対照表で国債は政府の貸方に一兆円の借入金として銀行の借方に一兆円の貸付金として登場する。はい。これが政府がお金をかりる。すなわち国債発行。ううん。どうですか。はあ、わかったような。ほう、わからないような、ですか。ええ、で、日本銀行当座預金は政府と銀行だけ。我々個人は。はい、もてない。で、政府と銀行のあいだでやりとりして。うん、政府が借用証書をつくって銀行にもってゆく。そしておたくの日本銀行当座預金を政府の日本銀行当座預金にうつしてという。すると銀行がそうやるだけ。

つまり銀行の一兆円をかりただけ。その裏で銀行の手元には借用証書が、これが政府が発行した国債。当然、政府は一兆円という債務をおう。ううん。最初に銀行の日本銀行当座預金に残高があって、それが政府にうつっただけ。ううん。さて、この後にもやりとりがつづいたが瀧本氏が簿記の仕分けを問題にした。これが誤解だったので、ここは省略する。

* お金をかりた政府は小切手で企業に支払う
で、政府が日本銀行当座預金に一兆円をえたが、これをつかって我々に支払いはできない。これが問題となる。ほう、つまり我々、企業は日本銀行当座預金をもたない。なので。そう、政府は小切手を発行。へえ。

* 企業は小切手を銀行に持ちこんで銀行預金をえる
つまり政府は政府小切手という借用証書をだして企業に支払う。両者の貸借対照表は次のとおり。まず企業
企業の貸借対照表
借方 貸方
政府小切手一兆円

次に政府
政府の貸借対照表
借方 貸方
日本銀行当座預金一兆円 国債一兆円
政府小切手一兆円

で、企業はこれで給料がはらえるか。ううん、一兆円で。で、お金には種類があると前にいった。つかえるつかえないとか。利便性とか。この小切手は利便性がひくい。はい。で、企業はこれを銀行に持ちこみ受けとってもらう。すると両者の貸借対照表は次のとおり。まず銀行
銀行の貸借対照表
借方 貸方
国債一兆円
政府小切手一兆円
銀行預金一兆円

次に企業は
企業の貸借対照表
借方 貸方
銀行預金一兆円

となる。成程。あらためて企業の側からみて説明を。はい。政府小切手一兆円を銀行にもっていって一兆円の銀行預金にしてもらった。というだけ。はい。銀行預金の利便性がたかい。三十五万円の給料の支払いも設備投資の振り込みもできる。ふうむ。ただこの政府小切手の処理がまだのこってる。これを決済しなければ。はい。 銀行にとってもこれはつかえない。で、日本銀行にいって決済する。銀行が日本銀行に政府がもってる日本銀行当座預金の一兆円とこの政府小切手を交換してくれとたのむ。はい。交換。すると銀行がもってる日本銀行当座預金に一兆円がもどってくる。この貸借対照表は次のとおりで政府小切手がきえてる。
銀行の貸借対照表
借方 貸方
国債一兆円
日本銀行当座預金一兆円
銀行預金一兆円

ちなみに一番最初の姿は次のとおりだった。
銀行の貸借対照表
借方 貸方
日本銀行当座預金一兆円

次に政府は政府小切手も日本銀行当座預金もきえてる。
政府の貸借対照表
借方 貸方
国債1兆円

ちなみに一番最初の姿は次のとおり
政府の貸借対照表
借方 貸方

* 政府が支出すれば国債購入原資は銀行にもどる
これは結局、国債発行により政府にはいった一兆円が銀行の日本銀行当座預金にもどったことである。ああ。ふうん、その面白さはいまいちわからないが。そう、国債を発行して政府にはいった一兆円がもとの銀行にもどった。ということはこのもどった一兆円は政府が将来に発行する国債一兆円の購入にもつかえる。これが大事なポイント。はい。論理的には銀行は政府に無限にかすことができる。ああ。最初にもどって銀行預金が担保といってたが。これは関係ない。成程。国債発行に銀行預金は関係がない。政府は政府小切手を発行し企業は銀行預金一兆円をえたが政府が銀行預金をかりたわけでない。はい

* 日銀当座預金をつかった国債発行は無限に可能
実は国債発行によって銀行預金がうまれた。成程、つまり国民、ここの場合は企業だがその銀行預金は国債によってうまれた。そのとおり。ふむ。逆、だから誤解という。日本銀行当座預金預金が鍵、政府のそれと銀行のそれのあいだをいったりきたりしただけ。論理的にはこのプロセスを繰りかえし無限の国債発行も可能。ふうむ、なかなかむずかしい話しですね。そう。誤解をうむ我々の通念が。我々にとってはそこにあるお金をかりるとおもう。ふむ、今、銀行に預金がたくさんあるから政府はそれをかりるとおもう。あの、先生、この本、中野タケシさんの本にも。はい。かいてありました。ではこの話しはここでおわり。

* ふえてゆく国債をどう処理するのがただしいか
では、無限に国債を発行できるといったが、一兆円国債を発行して借金が一兆円ふえてる。これをどうするのかと。はい。政府の貸借対照表の貸方に一兆円が、また銀行の借方に一兆円がある。これはどうするのか。はい。かりてるという事実はのこる。どうするのか。はい、だから日本銀行買取というものがある。へえ。今、日本銀行が量的緩和をやってる。はい。

* 日銀国債買取の仕組み
これはまさに銀行にある国債を買いとる。はい。こういうオペレーション。へえ。そうするとどうなるか。次のとおり。

銀行は
銀行の貸借対照表
借方 貸方
日本銀行当座預金二兆円 銀行預金一兆円

日本銀行は
日本銀行の貸借対照表
借方 貸方
国債一兆円 日本銀行当座預金一兆円

政府の貸借対照表
借方 貸方
国債一兆円

日本銀行が銀行の国債をかったので、日本銀行の借方に国債一兆円。銀行の借方の日本銀行当座預金が二兆円に。で、ここがポイント。日本銀行は政府の子会社であること。はい。で、両者を統合して決算すべき。

* 連結決算すれば国債の借金はきえる
で、連結決算をする。その貸借対照表
政府、日本銀行連結の貸借対照表
借方 貸方
日本銀行当座預金一兆円

ああ。そうすると国債がきえ日本銀行当座預金だけがのこる。この日本銀行当座預金は今は量的緩和をしてるので、すこしちがうが、本来は無利子で返済の不要なもの。へえ。このように国債がきえた。つまり借金がきえた。へえ、てっことは国債を無限に発行できると。かも。でも一つ問題が。へえ。たとえば企業に公共投資を発注した。企業は一兆円を政府小切手でかせいだ。ふむ。この時点で公共投資という需要が発生した。つまり道路、橋をつくるとか。へい、仕事をしてます。そう、これを論理的に無限にできる。はい。でも政府が国債を発行する。ということは企業にお金をはらうこと。つまり需要がうまれる。ところで企業の側。それのモノやサービスを生産する能力。これに 限界がある。はい。なのにどんどん需要がふえる。生産性向上はすぐにはできない。はい。ということでインフレになる。ああ。じゃあ、インフレにならないかぎり。はい、そうどんどんと。で、借金がふえようと日本銀行買取をやれ ば日本銀行当座預金がふえるだけ。問題は。はい、ない。ここで瀧本氏が次の補足をいれた。つまり、この三橋氏の説明を銀行の立場からみてみると。

* 国債発行を銀行の貸借対照表でみる
一、まず最初の銀行の状態。その貸借対照表。
銀行の貸借対照表
借方 貸方
現金五百億円
日本銀行当座預金千億円
預金千五百億円

次に、政府が国債を発行、銀行がひきうけた。
二、その貸借対照表。
銀行の貸借対照表
借方 貸方
現金五百億円
日本銀行当座預金五百億円
国債五百億円
預金千五百億円

三、ここで不変なものは現金と預金。かわったものが日本銀行当座預金で五百億円にまた国債五百億円が。この後に国債を発行した政府は財政出動し、公共事業を受注した企業が政府が発行した小切手を受けとる。それを銀行に持ちこみ、受けとってもらい自分の銀行預金とする。
四、銀行は政府小切手を日本銀行に持ちこみ受けとってもらって自分の日本銀行当座預金を五百億円ふやす。
銀行の貸借対照表
銀行の貸借対照表
借方 貸方
現金五百億円
国債五百億円
日本銀行当座預金千億円
預金二千億円

借方の日本銀行当座預金が五百億円から千億円にもどった。 現金と国債をあわせて借方合計が二千億円。貸方の預金が五百億円ふえて二千億円になった。これが三橋氏が説明したことを銀行の立場からみたもの。こういえるとおもう。これで本筋にもどる。

* インフレがないなら政府の歳入は国債だけで可能か
で、次の問題だが、インフレにならないかぎり国債をどんどん発行できる。では我々は何のために税金をはらうのか。ああ、いい質問です。実は税金をはらう必要はないかも。ええっ、でも税金は皆さん政府の支出のためはらっていると。はい、私たちがはらった税金を政府が公共事業につかうと。そういう面もある。もし今のプロセスがインフレにならないという前提が成りたつなら、このプロセスを無限に繰りかえせば税金をはらう必要がないと。ほう、では何故税金を。そう、でも念のためにいっておくと、このプロセスで需要がうまれるからインフレになるだろう。だからこのプロセスを無限に繰りかえせないだろう。はい。

じゃ、インフレにならなかった場合はどう。ううん、何でしょうね。はあ。AI、ドローンとかパワードスーツとか。異様に生産性のたかい技術がうまれてきてる。もしそれがつかえると政府がどれだけこのプロセスを回転させてもインフレにならない可能性が。ふむ、供給能力があまりにもたかすぎるから。つまり人間の欲望をすべてみたすような供給能力を国家、社会としてもってしまう。その可能性がある。すると税金はいらなくなるとおもう。ふむ。いらないかも。だが現実の問題として今は無理。だが将来は。はい。ところが今からかんがえておくべきことが。

* 税金も大切、まず景気安定化機能が
税金には二つの機能がある。その一つが景気安定化の機能。景気がわるければ刺激し景気が行きすぎれば抑制する。はい。つまり政府が支出し民間が投資をし消費をする。すると需要がおおきくなりインフレになる。はい。その時は勝ち組から税金をとる。へっ。そう、勝ち組から税金をとって投資、消費をおさえる。ああ。逆もある。へえ。非常に景気がわるい。皆んなが税金にくるしんでる。では無税にする。こんな税制に。はい、でも今はデフレでくるしんでる。はい。でも税金を、増税しようと。だからこの項目(なぜ政策担当省は誤るのか)が問題じゃあ。これが最大の問題では。

* デフレに増税をする誤りは何故
うん、それは税金について勘違いしてるから。ううん。くりかえすが、不景気の時は失業者とか赤字企業には税金はいらない。復活するまでまつと。はい。逆の好景気には税金をばっさりととる。この景気安定化機能がある。ところでここで一つ注意。所得税とか法人税にはこの安定化機能がはたらくが消費税はほとんどはたらかない。はい。ここが問題。消費税は失業者も赤字企業もおさめなければ。

* デフレ期に消費税増税は最悪
じゃ、こんな景気でくるしんでる時に消費税増税は。最悪。二つの意味で問題。一つは景気安定化機能がないこと。さらにわるいのが弱者にきびしいこと。この増税は勝ち組にとってはたいしたことでは。五パーセントが十パーセントになっても。でも負け組、低所得層にとってはきびしい。では、何故こんなことがおきるのですか。うん、政策担当者が前回、前々回はなしたことをしらないから。はあ。たとえば国債発行のメカニズム。政治家は十人もしってないだろう。たとえば今、国民に預金があるから国債発行できるとか。なんて馬鹿なことを。預金などかりてないのに。

* 税金は通貨を通貨たらしめる働きが
では税金の二つ目の目的。はい。それは円を通貨であらしめる目的。はあ。要は、日本円を通貨とする担保は何かときかれる。それは国家の信用とこたえる。ちがう。日本円を日本円たらしめるのは法定通貨だからもあるが、もっとつきつめてゆくと、中野さんが著書でいってるように税金の支払い。税金を日本円ではらわなければいけない。だから我々は日本円をつかう。それが日本円を日本の通貨であらしめる。そのために税金があるとかんがえることができる。

もし税金が日本円でなかったら。へえ。 通貨はビットコインでもいい。ええ、でも今、政府は受けつけてくれません。そう。だから日本円をつかわなければ。へい。ということで通貨というものが成りたつ。ふうん、ええと、先生、江戸時代は米だった。はい。では、このことの説明を。はい、江戸時代は米本位制だった。財産も米の石高であらわした。米が取りひきされたが、あまりに不便なので結局、だんだんと通貨が。小判がつかわれた。まあ過渡期だった。もし納税や商取引が米だけでできれば米でいい。はい。だってメソポタミアは麦だったから。

* 江戸時代は米本位制、メソポタミアは小麦本位制かも
支払いとか決済とか。ある意味、小麦本位制だった。へえ。お金がうまれたのはそれよりはるか後のこと。古代ギリシャ。ふむ。リディア王国。三橋さんの本にかいてありました。そもそもお金は債務と債権の記録。だから米だろうが小麦だろが何でもいい。はい、で、この前の議論にもどるが、国債は税金でかえすものでない。

* 国債は税金でかえすものではない
そう、ない。へえ。だってその必要がない。へえ、ほったらかしておけばいい。まあ、インフレ率をみながら国債発行を調整する。あるいは日本銀行の国債買取をやるとか。要は皆んなの所得がふえてゆけばいい。はい。で、統合政府という考え方は非常に重要。つまり日本政府の財政破綻が問題とされてるのはGDPという所得にたいし政府の負債がおおきくなっているという問題。これは政府の負債がおおきくなっているという問題でなく、GDPがおおきくなってないという問題。デフレだから皆んなの所得がふえてないのに政府の負債が一方的にふえてゆく。これが問題。それこそ格付け会社が日本の格付けをおとしているわけだけど、もし政府と日本銀行を連結決算した場合はどうか。はい。この図のあおいほうのグラフ、 中央政府負債残高対GDP比率をみると、連結で政府国債と日本銀行買取国債が合算。すると消滅する。なのでこの対GDP比率がさがってる。

* 統合政府でみれば財政健全化を 達成してる
ほう、財政健全化を達成してる。ここで財政健全化とは政府の借金をへらすことでない。この対GDP比率をさげること。ほう、比率を。そう、さげる。これがこの図のとおり達成されている。成程。こういう現実を政治家がしってたら、今、何をやるべきか。明白でしょう。はい、デフレ脱却ですね。そう。そうするとここ、何故担当省は誤るのかが問題に。我々がこまってるのにちゃんとした政策をだしてくれないとの。これはどうすれば。うん、これは日本だけでなく、世界的な問題。ほう、日本だけでない。

* 経済政策の誤りは世界的な問題
だって中野さんの著書にかいてるが経済学自体が間違ってる。経済学はたとえばお金て何か。ここにレーザーポインタがある。はい。ここにマウスがある。これとこれを交換する時にそのためのお金という商品がある。たとえばこのマウスが千円。千円札と交換。またレーザーポインタなら千円札十枚と交換する。お金はこういう交換商品。はい。

* お金を交換商品という誤り
これはアダム・スミスがいいだした。成程。厳密にいうと古代ギリシャのアリストテレスまでさかのぼる。ケインズはわかってたみたい。はい。で、お金は債務と債権の記録。皆んなの所得がふえてゆけば政府は財政出動してもいい。また引きしめしなければいけない時も。それだけのこと。ほう。これが経済学の一つの間違い。で、もう一つ。はい。

* 予算制約説という誤り
これはほんとに経済学者は馬鹿という話し。へっ。経済学者が世界で一番馬鹿だ。ええ。この本にもかいてるが予算制約説というもの。人間は自分が一生にかせぐ所得以上に借金してはならないという考え。あ、住宅ローンみたい。私はこれはある意味ただしいと。というのは自分がした借金は自分がかえさなくてはというもの。自分がかえす原資は所得以外にない。はい。自分が生涯にかせぐ所得以内に借金をおさめる。成程。有限の命をもつ人間とちがい政府は永続。しかも通貨発行権がある。統合政府という考えをいれたら借金はけせる。その永続して、かつ通貨発行権のある政府に予算制約説をあてはめる。馬鹿です。はあ。だから税金で国債をかえさないといけないという論調がうまれる。ふうん、でも財務省の皆さんが。ホームページにもかいてある。これ間違いですか。間違い。税金でかえしてる政府などない。

* すごい人たちも間違う、世界的な問題
へえ、そんなすごい人たちも間違ってる。ということを受けいれるのに僕もずいぶん時間がかかった。そう、東大の有名教授とか皆んな間違ってる。これはどうしてただしていったらいいですか。これは世界的な問題。まあまともな経済学者も。ポール・クルーグマンとかヨセフ・スティグリッツ、トマス・ピケティとか。そういう方々はうごいてるが日本の経済学者はほとんどどうしようもないほど馬鹿。まあ米国の経済学者がそっちにうごいたら、日本もそっちにうごく。で、何故、政府に予算制約説をあてはめるのかと言いだす。はあ、今までと逆のことを。はい。ええ、もう過去のことはいいですからこれからただしいことを。でも、財政審議会。

* 財務省と御用学者、それに取りこめられる政治家
このありさまは。へえ。会長の吉川ヒロシ氏。元東大教授、たしか現駒沢大。この人は一九九〇年代後半に社会保障について論文。社会保障で財政破綻といわれるがおかしい。日本経済が成長したら税収もふえる。そこから社会保障も安定するでしょうという。拍手したくなる指摘。ところが今やってること。社会保障で日本は破綻する。へえ、逆のこと。 逆洗脳か。まあ、たぶん。財務省に篭絡された。はあ、篭絡。先生先生、これやってくれませんかと。もし代弁してくれたら便宜はかりますよと。ちなみに金はださない。財務省は。違法になるから。どこそこの審議会をおまかせします。会長におねがいしますと。出世をさそう。へえ。そういう形で会長になったら発言力が。新聞も先生、先生とやってくる。ふむ。後は講演会依頼。たとえば財務省が先生、福岡でやってくれませんか。ファーストクラスで移動。これくらいはする。うけるとこんな出張になる。そう、そんな御用学者や財務省がよってたかって政治家に説明にゆく。へええ、財務省は何故、均衡財政をいう。これは

* 財務省がいう均衡財政は根がふかい
私の調査。大蔵省から財務省にかわった時、財務省ができた時に、はい。その一九九八年に議論があった。どのように日本の行政改革をやるか。そこをみてみたら、これからの日本は財政破綻のおそれがあるから財政均衡主義をやらねばならないと発言が。で、誰がとみると大蔵官僚だった。前の大蔵から。そう、そんなこといってた。で、問題なのは財務省の基本法の設置法に目的として健全な財政を維持するとある。はあ。それは大蔵省の時代にはなかった。法律にまでなった。これは手強い。へえ、間違ってる。はい、間違ってる。ふうん、ではドイツの憲法に。そう。

* 独の財政均衡主義がうまれた事情
これは独憲法に財政を均衡することとかいてある。自民党の草案にもはいってる。へえ、何故こんなことに。それは経済学の進化の過程。インフレ抑制のために発展してきた歴史がある。インフレ率をさげるために発展してきたのが経済学。そのなかで代表的な人物がブキャナンという人物。ノーベル賞受賞者。彼がいう。政府はどうにもならない。政治家は有権者の票をかうために公共投資、社会保障とか。やりまくる。それで彼が言いだしたのは法律ではどうにもならない憲法に財政均衡をかかなければと。へえ、インフレをおさえるために。そう、それを独が見ならっただけ。へえ、これは人類が間違ってると。そう、これはそういう問題。ほう。で、何故間違ったのかとたずねてゆくと、これはお金の問題。へえ。お金にたいする認識が経済学者全体が間違ってる。はあ。わかりました。では次回はAIとBIの問題を。どうもありがとうございました。

(本文おわり)

* 感想
一、国債発行は日本銀行とそこに当座預金をもつ政府と銀行だけがかかわるもの。個人や企業がもつ銀行預金とは関係がない。国債引受につかわれた銀行の当座預金は政府が財政出動し民間に支出すれば銀行にもどってくる。この顛末を比較すると銀行には国債とい資産がふえ銀行預金という負債が国債分ふえた。政府は国債という負債がふえ、その分の需要をふやした。現在はデフレであるので国債発行は問題ない。これが三橋氏がいいたかったこととおもう。

二、三橋氏は国債は税金でかえすものでない。その発行においてはGDP比率との調整をはかる。必要なら日本銀行が買いとるとしてる。一応、納得だが税金でかえすものでないとの考えには疑問がのこった。そこでかんがえた。

三、上記の顛末から国債発行は銀行の財務状況を悪化させてない。財政に無理をしいて税金でかえす必要はない。上記の対処がより合理的である。こんなことかもしれない。

(おわり)

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