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お金の話し、第四回、お金の担保 [バカにされないクスリ]

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* はじめに
投資会社社長の瀧本憲治氏が経済評論家、三橋貴明氏にお金のことをきくユーチューブを取りあげる。対談形式で展開するので、ひたすらその筋をおい最後に私の感想をのべる。
(お金とは、お金の担保とは何か、三橋貴明氏に教わる 第二回、takimoto kenji、2017/01/25 に公開)

* 何故、日本国債は円建てか
では何故、日本国債はすべて円建てなのか。はい。まずむずかしい話しから。経常収支、国際収支の項目の一つだが、これは貿易収支、サービス収支、第一次所得収支、第二所得収支だが、貿易は財の輸出入、サービスは観光などのサービスの輸出入など。これらの合計。これは経常的な外国との所得のやりとり。はい。

たとえば日本が米国に自動車を輸出する。すると米国での所得が日本にはいる。というもの。へえ。何故ならば生産したのは日本。だから所得は生産者にはいる。逆に日本人が米国で観光を。米国人の観光業サービスが米国で生産される。すると米国で観光サービスを日本人が消費。すると日本の所得が米国にうつる。米国が日本にサービスを輸出した。日本の所得が米国にうつる。はい。あるいは金利、配当。これが米国から日本にはいる。そのような経常的な所得のやりとりを合計したものが経常収支という。ふうん、経常とは。よくあるという意味。はい。日本は経常収支の黒字国。この種の国は。はい。

* 経常収支。黒字国は貯蓄過剰国、投資不足国
貯蓄過剰国。はい。理由はきかないで。そうとおぼえて。はい。かならずそうなる。はい。要は国内で充分な投資がおこなわれないから。はい。というと国内の大手輸出企業の人が自分たちはがんばって外国にうってるのにと文句がでるが統計的にはそうなる。ということで日本は経常収支の黒字をずっとつづけてる。この経常収支の黒字分は対外純資産に積みあがる。なので日本は世界最大のお金持ち国。そうなっています。貯蓄過剰、すなわち投資不足がつづいてる。つまり国内に借りいれるお金がいっぱいある。だから政府はドル建ての借金をする必要がない。

* 普通、国債は自国通貨建てでない
はい、だから円建ての借金を。うん、銀行の当座預金からかりる。すると国債は百パーセント円建て。そう。ふむ、すると円建て以外で発行する必要が。ない。ああ、では、米国はドル建て以外で発行は。ある。すこし。へえ。ところで米国はちょっと特殊で。米国は超経常収支赤字国。ふうん。対外純負債が八百兆円。でも基軸通貨国。ふうん。そこがちがう。というわけで米国はドルをもってればサウジアラビアから石油をかえる。はい。いろんな決済ができる。だからドル建ての国債を発行してる。ふうん。ところがギリシャ。はい。これは経常収支赤字国。はい。一時、国民一人あたりの経常収支赤字が米国を上まわった。だからとんでもないことと。はい。だから当然、貯蓄不足。はい。日本の逆。はい。で、二〇一二年にデフォルト。へえ。ただ通貨はユーロ。さて、モンゴルは。

ここは国債をドル建てではい。経常収支が赤字で国内の貯蓄不足。で、外国からかりる時はたいていドル。モンゴルの通貨は。ツグルグ。へえ。外国人はツグルグで国債をかってくれない。はい。もってない。うむ、だからドル建てと。うん。ロシアとかアルゼンチンとかがデフォルトを。はい。一九九八年と二〇〇一年。彼らもおなじ。ふむ。

当時は経常収支赤字でドル建て国債がふえてた。ロシアは国内の貯蓄が不足してた。ふうん。ルーブルで調達できない。すると。ドル建て。そう。基本的に外国人がどっかの政府にお金をかす時に、その国の通貨でかすことはめったにない。何故なら外国からお金をかりたい国はまだ経済力がよわい。たとえばエリチン大統領。非常に経済力がよわかったからルーブル建てなどかしてくれない。なるほど。だからドル建てと。

* 通貨を区別せず格付けする格付け会社、へんな考え
で、話しをもどすが、日本国債はすべて円建て。すると、デフォルトは。ありえない。日本銀行が買いとれば。ああ。ない。でも、デフォルトするという人たちが。ああ、面白いポイント。そう格付け会社のことでしょう。そうです、格付け会社は何故日本にたいし非常にひくい格付けをするのか。彼らは政府の負債についてその通貨を意識してない。ええ。そう日本にとって円建てかドル建ては非常にちがう。だが彼らは意識してない。たんに国債発行残高とか政府負債とGDPを比較して格付け。だから日本は格下げ。ええっ、日本はデフォルトする可能性がない。それを格下げする意味がわからない。国債残高がふえてる。円建てもしってる。それを意識しないのか。ふん、格付け会社の頭のなかでは世界中の通貨は一定、あるいはグローバルスタンダード。つまり格付けの話しはそういうもの。

* 日本だげがデフォルトせず、だが異常にひくい格付け
ギリシャはユーロの発行ができない。そんなギリシャ国債。ドル建てのアルゼンチン国債、それと円建ての日本国債を額だけでみて格付けする。はい。そんな馬鹿げたことを。でも、本来格付けといのはデフォルトの可能性を数字や記号であらわしたもの。そう。では過去にデフォルトしたことは。ない。日本だけない。ほう。みんなやってる。たとえばアルゼンチン、ロシア、メキシコは最近の。はい。そもそも中央銀行がととのう前のヨーロッパ諸国はめちゃめちゃデフォルトしてる。へええ。国王が銀行から金をかりて借金返済できないと。ふうん。ヨーロッパ諸国は百パーセントやってる。へえ。ギリシャが過去百年間にええと、二十回、五十回も。米国は。ある。えっ。ロシアもしょつちゅう。へえ。中国もアジア諸国も。やってないのは日本だけ。ふうん。これには理由が。へえ。ヨーロッパの国王がさかんにデフォルトしてた頃、日本は江戸時代、徳川幕府。天下泰平の世の中。外国から金をかりる必要がなかった。へええ。今の国債は円建て。だが私がきいた話しだが。

* かっては日本も国債をポンド建てで
日露戦争の戦費調達のためヨーロッパにいって。うん、高橋是清のこと。ほう、で何建てで日本国債を。ポンド建て。ふむ。それはポンドが当時の基軸通貨だから。で、日本政府はお金をかりて何をかったか。うん、軍艦と石炭。外国から。そう、かわねばならなかった。当時は生産能力がとぼしかった。ふうん。で、外国の石炭業社や軍艦のメーカーは日本円を受けとってくれない。はい。だからポンドをかりる必要が。

で、ヨーロッパでポンド建ての日本国債を発行。その返済がおわったのは一九八〇年代。七十年間もかえしつづけた。そう、そういう契約だったから。ふうん、日露政争の戦費返済をそんなに長期に。うん、でも逆にみれば。はい。高度経済成長と八十年代の経済成長の時代があった。その頃は日本の経済規模がおおきく。それにくわえてインフレが。そんなにインフレがあったとしても対ポンドについて円の価値はさがらなかった。だから返済はさきにもっていったほうが。

有利。はい。かりてるほうがどんどん楽になる。貸し手のほうが損をする。もともとそんな契約だった。それをわざわざ前倒しで返済するか。ううん。一般の人はそういうことをやりたがる。はやくかえしたいとおもうでしょ。はい。でもちがう。後におくったほうが得。ふうん。経済成長をしてるから。なるほど。こんなことがいえそう。はい。我々は今の所得、将来もこの額と。だったらお金があるからはやくかえしたほうがよい。だから。はい。

でも経済成長してゆく。それにかえす金額が一定。この前提だったら。後になればなるほど楽になる。だって全体の所得にしめる借金の割合がさがってゆくから。ああ、なるほど、じゃあ日露戦争当時、戦費をかしてくれた銀行家さんたちは得したか。うん、 損したでしょう。でもその人たちはもうしんでる。ああ。大東亜戦争のなかでもかえしつづけた。はい、

* 政府は国債で銀行から借金、日銀当座預金にはいる
では最後に質問を。政府は銀行預金をもっているのでなく、何を。それは日本銀行当座預金。はい。政府は銀行でなく日本銀行に口座を。はい。ちなみに銀行は政府にお金をかす時、つまり国債をかう時、つかうのは日本銀行当座預金。ふうん、政府が公共事業にお金をつかう時にこの口座を。いや、我々は日本銀行の口座をもってない。だから政府ははらえない。えっすると。政府は小切手というものをつかう。ああ、その担保は。うん、日本銀行当座預金。政府小切手ではらう。たとえば瀧本さんが。

* 政府は政府小切手で支払い、銀行に持ちこみ預金に、それを銀行が日本銀行に持ちこみ決済
公共事業を受注して一億円はらわれた。するとどうします。ううん。このままでは給料をはらえない。はい。で、銀行にもってゆく。はい。銀行預金にかえる。ああ。だったら三十万円の給料もはらえる。で、銀行は。彼らはその政府の借用証書を日本銀行にもってゆく。政府の日本銀行当座預金から払いだしてもらうというかたちで決済をする。ふうん、複雑だけどナイスな仕組みですね。はい、というわけで日本銀行当座預金とか政府国債とかだんだんしられててきた。はい、言葉はしってる。うん、だが中身はたぶん、わかってない。

私は今まで面倒くさい、いや、わかってもらえない。だから日本銀行がかったら財政破綻しませんといってきた。これは事実だが裏にさまざまなプロセスがある。はい。日本銀行当座預金とか政府小切手とか。はい。こういうところまで勉強しなければ、こんなことかたってはいけないと。はい。どうもわからない人が日本には。ええ。日本人の99.999パーセントはわからない。いやあ、そうです、ほとんどの政治家は。はい、ぜつたいわかってない。はい、だから皆んなで勉強していい代議士を送りだしたいと。同感。ありがとうございました。

(本文おわり)

* 感想
一、日本国債は円建てで発行。自国通貨建てでデフォルトをおこした国はない。歴史をみれば西欧諸国、米も、中国もアジア諸国をおこしたが日本だけはデフォルトをおこしてない。円建てだから日本銀行が買いとれば問題はない。日本国債を格下げする格付け会社はおかしい。これが三橋氏がいいたいこととおもう。

二、円建て、ドル建て、自国通貨、他国通貨を区別しない格付け会社の理屈はおかしい。それをかえないのは格付け会社が訴訟による損害賠償をおそれてるためではと私はうたがってる。企業はその投資の正当性の説明に格付けを利用してるという。日本国債を不当にひくく評価して企業に損害をあたえたとうったえられることをおそれてる。こうおもうがどうだろうか。

(おわり)

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