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お金の話し、第八回、失業率、戦争、基軸通貨 [バカにされないクスリ]

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* はじめに
投資会社社長の瀧本憲治氏が経済評論家、三橋貴明氏にお金のことをきくユーチューブを取りあげる。対談形式で展開するので、ひたすらその筋をおい最後に私の感想をのべる。
(お金とは何か、失業率と戦争、基軸通貨、三橋貴明氏に教わる、第六回、takimoto kenji、2017/05/07 に公開)
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* 世界大恐慌、デフレの話し
ここにかいてある失業率、政争、基軸通貨について説明を。これはデフレーション、世界大恐慌。一九二九年おきた。デフレとは需要不足。ふん。で、需要とは民間の消費、投資、これにくわえて政府の消費、投資。政府も最近はけっこうおおきい。はい。この需要不足が解消しないかぎり失業率はあがらざるをえない。ふむ。かんたんにいうと仕事がない。ふむ。一九二九年、米国ニューヨークウォール街で株式大暴落。その後にフーバー政権がレッセ・フェールという何もしなくても。政府は政策とか。デフレ対策とか。何もしなくていい。と、やったら米の失業率がどんどんあがってゆき一九三四年には二十五パーセントまでいった。ふうん、

* 悲惨な都市部の失業者
失業率が。はい。これは全体の話しで、都市部は五十パーセントちかくに。へえ。これはすでにはなしたことにもかかわるが、人間は所得をかせがないとモノやサービスがえられない。飢え死にする。ふうん。実際に当時の都市部ではご飯がたべられる所得がない。ふいに道端で気をうしなう。パタッと人が。へえ、米国で。そう、皮肉な話しだが。はい。デフレの残酷なところ。農産物がないわけでない。ふうん。地方にゆけばあまってる。大量に積みあげられたもの。これをブルドーザーでうめる。へえ。価格の暴落をおそれた。ふうん。 仕事がない。所得がない。だから飢える。と、こうなる。なるほど。インフレでの飢えかたは、かえるもの、食糧がない。だがデフレは所得がないからかえない。ふむ、一九二九年の大恐慌の後はデフレで。そう、とてつもないデフレ。米のGDPは五年間でほとんど半分に。ええ。日本でいうと二百五十兆円に。はい。ちなみにそんなことがもうおきないとおもってるかも。ギリシャ。

* ギリシャの恐慌、日本のデフレ
二〇〇八年にデフレ化しGDPはおよそ三割減。ほう、ええと八年で。そう、それがデフレのおそろしいところ。はあ、でも日本のデフレはながびいてるとの問題があるが、ゆるやか。本当にゆるやか。それは社会保障のおかげと。へえ。医療費や介護費の拡大で消費を下支えした。へえ。これは私の推論。さて、だからデフレはこわい。なるほど。で、デフレとは需要不足。だから需要をふやすために何をするのが一番か。それは政府がお金をつかうこと。ふん。でも政府がお金をつかうのに理由がいる。はい。

* お金をつかう政府に正当な理由が
たとえば内閣官房の藤井聡氏がいう国土強靱化。これは日本を強靱にして防災や耐震化、減災をやってゆく。これはいい需要。はい。それで国民の安全をまもるから。はい。だから公共インフラの整備、強化をやってゆこう。でもなかなかすすまない。ほう。まあ今にはじまった話しではないが。へえ。実は、恐慌時の米政府もなかなか乗りださなかった。で、乗りだしても、すぐやめるパターン。へえっ、それは国民が反対するからですか。うん、経済学自体も財政均衡を教義にして。はい。借金をふやすなと。そう、予算制約説というおかしな考えで。この前提を政府に持ちこんだ。ふうん。この話しはすでにした。はい。

* すぐ財政均衡政策にもどる、デフレの問題
で、フーバー政権時に超デフレ。はい。その後をついだルーズベルトがかの有名なニュー・ディール政策を。はあ。政府がお金をだして国民をすくうと。はじめたが一九三六年に二期目に。はい。すると財政均衡にもどった。へえ。すると、またデフレにおちいった。へえ。何故そうなるかと。はい。経済学自体が財政均衡主義である。また国民も自分が節約ばかりやってる。ふううん。するとそれがただしいと認識してしまう。へええ、家計と政府はちがうのに。はい。政府も節約しないと、財政拡大すると何やってると攻撃する。ふうん。日本もおなじ典型。ふむ。で、なかなか財政拡大ができない。はあ。

デフレの最大の問題は日本もまたルーズベルトの米国も充分な財政拡大ができないこと。その結果、失業率がさがらない。ふうん、だから国民の不満がたかまる。そう、たかまる。でも国民は節約をやってる。ううん、つかわせれば我々が楽になるのに。はい。日本も昔の米も問題はおなじ。はい。ところが世界には政府が容赦なくお金をつかわざるをえないイベントがある。はあ。

* 戦争で完全雇用をえた米
戦争。ああ。なるほど、戦争。はい。そういうわけで米国がデフレから脱却したのは一九四一年の日米開戦以降。へえ。国内の生産設備すべてがフル稼動。失業者がいなくなった。失業率はピーク時に二十五パーセントあったものが戦争がおわった時、日本がまけた時に、なんと二パーセントをきった。ふむ、戦争でモノをつくる。そう兵士の需要もあったが、それ以上に兵器生産が。当時のクライスラー、GMがたしか戦闘機あるいは爆撃機を。ふうん、それがつくれるインフラがあったのか。あまってた。デフレはそういうもの。つくれたがかってくれるお客がいなかった。そのお客が戦争。

では、ルーズベルトは戦争をさせたかった。ううん、それはわからない。でも米は日本との戦争によって完全雇用をえた。これは事実。なるほど、どうおもったかは、ともかく。そう。事実上。で、それまでの基軸通貨だったポンドが米ドルに。そう、なった。でも厳密には第一次大戦から切りかえがはじまってた。

* 基軸通貨がドルに
あ、そうですか。そう、で、今は米ドルが基軸通貨。はい。そうなる条件は二つある。はい。一つは米国債、外貨準備をこれで運用すること。へえ。日本もそう。はい。相当部分が。はい。で、この外貨準備のこと。経常黒字になって為替介入で外貨準備が手にはいった。この時、それをなんで運用するか。

* 基軸通貨になる条件
はい。勘違いする人がいう。何故、米国債でと。へえ。で、預金にしろと。米国の銀行に。はい。はあ、銀行預金はそんなに安全では。はい、また米にあずけても米もこまる。はい。しかもペイオフがある。はい。ええと。十万ドル。千万円くらい。これしかかえってこない。だから外貨準備は米国債で。はい、ぜつたい。これは米の銀行よりはるかに安全。はい。これなかなかわってもらえない。これ日本国債についてもおなじ。ふむ。要は外貨準備の運用先であること。これがその条件の一つ。で、次は。

はい、原油、資源がかえること。ほう、それはドルで決済ができること。そう、だから米はいいです。そうですね。中東から石油をかうときドルを発行すれば、それですむ。ということでドルはこの二つの条件をみたしてる。はい。だから時々、へんな動きがでる。ほう。米ドル以外で決済しようと。これが浮上すると攻撃されたりも。へええ、何かの陰謀論も。はい。仏とイラクがユーロで石油を決済しようとした。とたんに攻撃されたと。へえ。それは陰謀論かも。わからない。でも戦略としてはただしい。へい。ぜったいにゆるさない。ほう、最高にいいポジションですね。そう、しかも米は貿易赤字国。だからその対外純負債がどんどんたまってゆく。それ反対側からみたら対外純資産となる。ドル建てです。たとえば中国が米国債をうろうと。米に金かえせという。するとFRB、米国連邦準備制度理事会がはい承知とドルを発行してうる。それだけでいい。

* 基軸通貨国、米のうまみ、日本が基軸国になる可能性は
だからかえすあても、かえす必要もないものを発行しつづけてる。かえすあてない。かえす気もない。またその必要もない。ふううん、なるほど、日本円とか他の国の通貨が基軸通貨になる可能性はあるんですか。

はい、もし条件がととのえば。資源。特に原油。今、それは米ドルで。だが原油、液化天然ガスの価格が暴落したら。そう、で、何故日本は原油を。発電のため。ふうん。発電のためにわが国はドルがいる。その発電が核融合技術の開発で事実上エネルギーフリーになったら。へええ。なら、ドルをもつ必要がない。ただしもう一つの問題が。

* 原油の暴落と日本国債での運用
円をサウジなりイランにわたして、その円で日本からかうものがないと駄目。はい。ふむ。それは製品。それに日本国債。これで運用するとかせげると。へえ。この二つの条件がうまれたら円にも可能性がある。はい。もちろん、米との関係は別に調整しておく必要が。なるほど。ということもあり今の日本の国債の価値は非常にたかい。だから日本国債の金利はひくい。ただ、あたりまえだがデフレから脱却してインフレになると、これはあがってゆく。はい。すると価値がたしょうさがるだろう。ほう。そのあたりの兼ね合いできまる。現状は原油がドルでかえてる以上基軸はドル。

* 三橋氏が言論活動にはいったきっかけ、つづけてる動機
わかりました。で、最後に三橋さんが言論活動にはいったきっかけ。それとつづけてる動機を。今で何年ですか。十年、ながくなりましたね。で、つづけられてる理由を説明してください。はい。まず、二〇〇六年から二〇〇七年頃、やたら韓国経済がもてはやされた。はい。で、経常収支とか中身をしらべてみると、これはまずい。通貨危機になるなと。はい。「本当はやばい韓国経済、せまりくる第二次通貨危機」という本を。

* データにもとづかない言論活動に危機感
なるほど、出版。はい。すると二〇〇八年に本当に通貨危機に。はあ。まあ 誰がみてもわかる話しでしたが。ほう。そこでわかったこと。皆んなが経済とか国際状勢だとかに、あまりにもデータをつかわない。イメージとか印象だとかでかたる。今もそうだが。なるほど。ふうん。たとえば日本は輸出依存国だと。ほう。だがGDPと輸出をくらべると日本は十四とか十五パーセント。へえ。そう、三橋さんにきいてはじめてわかりました。だって小学校、中学校の本に。日本は輸出大国とかいてある。

ふん、輸出立国だとかね。別に輸出大国も輸出立国も否定しない。だがそういうことをいう時に、数字がなければ。日本は米、ブラジルにつづいてひくい。中国の半分くらい。独、韓国の三分の一。これらは数字をみないと。実態がわからない。だがそれがなくイメージだけで報道されてる。それで数字をつかった言論活動をはじめた。するとうけた。ふうん、十年間も。でもうけたが大変だったのでは。

* 批判の嵐だったが、わかったこと、今、日本にチャンス
そう、攻撃もさんざん。ひどい目にも。へえ。ただひどい目にもあったが、一ついえること。日本は今せっこうのチャンス。だって少子高齢化により人手不足。かつわが国はその人手不足をドローンとかAIとかパワードスーツとか自動走行、自動施工とかの技術でうめて生産性向上につなげる基盤が。はあ、ある。そう。これは発展途上国では無理。なるほど。

* 人手不足を生産性向上で克服、ゆたかになれる
日本ならできるだろう。で、第四次産業革命は独の工場ではじまった。ふむ。だが独は移民をがんがんいれた。人手不足でない。だけと日本にはいない。だから日本は第四次とか第五次産業革命を牽引できるとおもってる。実際牽引してる。ふうん。各地の人手不足をうめる技術は世界最先端。あたりまえ。人手不足なのは日本だけ。はい。そういうわけで人手不足を生産性向上、技術でうめて。皆んながゆたかになるチャンス。へえ。

それが目の前にある。なるほど。だがそれをつぶそうとする勢力が山ほどいる。だから腹がたつ。だからちゃんと真面目に言論活動に取りくむ。なるほど。一言でいうともったいない。はあ、つぶす勢力があるんですか。ううん、これはわざとつぶそうとする。そうでは。だが個別の利益が。へえ。


* この動きをつぶそうとする勢力がいる
生産性向上とかいっても投資やりたくない。技術投資といってもリスクが。ふうん、あるからと。そう、だからやすい賃金の外国人労働者をいれて。人手不足をうめれば。はい。いいと。そう、そしたら日本人全体の賃金もさがる。だから私がもうかる。ふん。この私のなかには、日本人経営者、投資家、外国人もいる。はい。グローバル投資家からみたら日本人がゆたかになることはむしろ、ノーサンキュー。ふん。だってそんなこといったら賃金あがって自分の配当金がへる。このぶつかりあいがある。はい、その構造が先生にみえてるから。ううん、みえませんか。いやあ、そう、おぼろげながら。そう。

* グローバリズムが国家の利益をそこなう
国家全体の利益と個別の投資家とか企業の利益はぶつかりあう。ふむ。まさにぶつかりあってる。だって何故日本の企業が中国にうつるのか。いやあ。米の企業がメキシコに工場をうつすのか。日本や米の雇用がうしなわれる。でもそっち のほうが利益がでる。利益がふえたら私の株主としての配当がふえる。ぜったい企業は自社株をかうから株価があがる。ふん、私がもうかる。日本国民や 米国国民の雇用はしらない。かんたんにいえばそう。ふうむ。その対立がみえてる。一言でいえばグローバリズム。はい。で、グローバリズムは今は英、米ではいきすぎてると是正に。

ところが日本は一周おくれで今、全力でグローバリズムを。はい、おいかけてる。そう、だからもったいないと。そんなにグローバル化してない日本に。ふん、だからかんたん。そう、しかも必要な技術的基盤もある。第四次、第五次の産業革命のための。でも一般の人はまだグローバルのほうにむいてる。そう。で、もうひとつは経済成長否定論。ほう。

* 経済成長否定論が立ちはだかる
東大の人がいってますね。そう、この考えの人が未来に投資するか。はあ、ない。投資しないから経済成長しないだけのこと。悪循環。これも抵抗勢力。なるほど。だか経済成長できると、いろんな議論を。だが、いろんなところが否定した。まず人口、若者の草食化。基本的に全部嘘。たんにデフレで投資がふえてないだけ。はい。そして皆さん是非理解してほしいとお願い。わかりました。要はやる気をだせ。アニマルスピリットです。ありがとうございました。

(本文おわり)

* 感想
一、米の大恐慌をルーズベルト大統領がニューディール政策で緩和した。だが二期にはいった彼は積極的財政から財政均衡にてんじた。これからまたデフレにもどった。ところが日米開戦。米の生産能力を総動員。これで二十五パーセントにもなった失業率を二パーセントにし完全雇用を実現した。専門家、国民の反対にあい財政出動の継続ができなかった米政府が外的要因でデフレを克服した。デフレの日本が専門家、国民の反対もありいまだに抜けだせない。この事情は当時の米とまったくおなじ。ところが戦争でなく少子高齢化という人口構造の変化によりきびしい人手不足がはじまってる。デフレ脱却のチャンスがおとづれたのである。これを日本人は勇気をもってつかみとるべきである。これが三橋氏のいいたいこととおもう。

二、三橋氏は巷間に横行するさまざまな俗論とたたかってきたといった。私はそれらは学問的な主張というより未知の世界に踏みだすおそれや従来の主張を擁護する動機にもとづくものとおもってる。それに果敢にいどみ誤りを指摘した三橋氏におおくの反発がでたのは想像にかたくない。まことにご苦労さまといいたい。

(おわり)

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