SSブログ

お金の話し、第七回、少子化のチャンス [バカにされないクスリ]


keno_katanamoti.gif

* はじめに
投資会社社長の瀧本憲治氏が経済評論家、三橋貴明氏にお金のことをきくユーチューブを取りあげる。対談形式で展開するので、ひたすらその筋をおい最後に私の感想をのべる。
(お金とは何か、少子化がもたらすチャンス、三橋貴明氏に教わる 第五回、takimoto kenji、2017/04/26 に公開)

* 総人口と生産年齢人口
経営者の観点から日本の人口減に危機感が。はい。だが先生は逆の見方をしてる。そう。では説明を。二種類の人口を。ほう。総人口と生産年齢人口。ああ。たぶん人口がへって経済成長しないという人、それは消費という需要がへるから経済成長がと。はい。じゃあ日本の消費を。へえ。実はふえてる。そのグラフをしめす。ええ。ふえてます、何故か。消費の二種類を。はあ。

* 民間消費と政府消費の支出
民間最終消費支出、これは個人消費。これと政府最終消費支出。はあ、これは政府が消費した。否、我々が医療サービスを消費。介護サービスを消費。ほっ、保険料。否。反対、 我々が医療サービスをうけた。介護サービスをうけた。あるいは警察、消防のサービスをうけた。あるいは防衛など公共サービスをうけてる。これは政府が支払ってる。これのこと。なるほど、でも警察のサービスをうけてない。駐車違反をやって警察のやっかいには。否、もし警察サービスがなければボディガードをやとわなければ。治安が維持できない。これは警察というサービスを享受してること。この経費をを政府がかわりにはらってる。こういう支出。なるほど。

実はこのデフレ下でこの二つをあわせると消費はふえてる。へええ。一九九四年に三百五十兆円だった。はい。これが現在は三百九十兆円越え。二つで。そう。じゃあ民間はのびてないが政府最終消費支出がふえてるのか。そう、一九九七年の橋本政権の消費税以来、民間は横ばいの二百九十兆円。へえ。ところが政府はのびてる。何故か、これ高齢化による。ああ、介護医療。そう、そのとおり。というわけで。

* 人口減、消費ふえず、経済成長せずは間違い
人口がへってるから、消費がふえないから、経済成長してない。これは事実でない。なるほど、つまり総人口がふえてないのに消費はふえてる。そう、それは人口構造のおかげ。で、次の間違い。はい。

* 人口がへってる国も経済成長、日本はしてないのに
人口がへってる、ではどれくらい、率をいわない。それは。0.2パーセントくらい。ほう。二十万人くらい。はい。で、本気で人口がへってる国が。ある。そう、ジョウージア。それは。昔のグルジア。へえ。中央アジア。へえ、それは。人口減が毎年1.3パーセント。ええ。ラトビア。たしか1.1パーセント。ほう、でももともと人口はおおくない。そう、それでへってる。実は日本よりハイペースでへってる国は。どれくらい。世界で十八カ国。そんなに。そう。で。そのなかで経済成長してないのはわが国だけ。ええ、GDPが。そう、経済成長してる。はああ。だから人口と経済成長は関係ない。

* デフレだから経済成長しない
でも。そう、ジョウジア、ラトビアとくらべて日本が成熟してるからという人が。私も。では成熟とは。それは電化製品、自動車が。だったらキリシャとドイツは。ギリシャはドイツとくらべればはるかに成長してない。ドイツは成熟、なのにちゃんと成長。ううん。 ギリシャは二〇〇八年まで成長してた。それ以降、むしろマイナスに。へえ。たいするドイツは成長。なるほど。日本も経済成長してない。ギリシャも。何故。それはデフレだから。なるほど。

デフレの国は物価がさがる。するとそれ以上に所得が。ああ、給料がへる。そう。所得の合計がGDP。なのでデフレの国が経済成長できるはずが。ない。日本は成長してない。それは人口減、消費減、ちがう。ふえてる。なるほど。では成熟してるから。無関係。それはデフレだから。ああ。ちなみに。GDPでいうと日本で激減したのは投資。橋本政権で年間百四十兆円。これが百兆円きった。マイナス四十兆円。GDPでいうと八パーセント。ふうん。では何故投資しない。それは。デフレだから。ふううん。全部デフレ。はあ。

* 高齢化が消費をよんだ
さっき消費をふやしてるといったが、これ、年齢階層別人口。この年齢構造。ふうん。六十五歳以上が急速にふえてる。なるほど、つまり高齢化。そう、高齢化すると日本のような先進国では社会保障、という消費がふえる。医療とか介護。ふん。だから少子高齢化の日本で高齢化が消費を下支えした。よかった。そう、これがなかったら大変なことに。なるほど。政府の借金がふえたと。だがGDPが維持された。なければもっと。さがってた。で、結論、総人口の減を問題視する人はへんだ。ふうん。そもそも0.2パーセント程度。全体でみればそうかも。だが医療、介護がふえて、ほかが落ちこんでる。消費のことか。それは落ちこんではいない。維持されてる。

* 人口減は軽微、影響も
だいたい規模が三百兆円とか三百五十兆円。0.2パーセント落ちこんでもほとんど影響が。でない。だいたいだが0.2へった。では消費を100.2パーセントとふやしたら。ふむ、影響ない。ただ我々の時代にあった代々木ゼミナールが。うん、なくなるだろうが、それは少子化の問題。それも問題でしょう。ただねこの少子化は我々にチャンスをあたえる。はあ、ではそこを。

* 少子化は我々にチャンスを
理解しない人がおおいが経済成長とはGDPの成長。GDPは生産の合計であり需要の合計であり所得の合計。はい。かってわが国はものすごい高度成長をした。何故できたか。へえ、戦後団塊の世代が旺盛に消費を。それはむしろバブルの時代。あっそうか。たぶん輸出。はい。六十年代に人口がふえたとか。はい。実はあんまり関係はない。へえ。実はこれ。高度成長期の成長率・生産年齢人口の増加率の表をみればこれだけで説明ができる。

* 高度成長の秘密、生産性の向上
ここで生産年齢とは十五歳から六十四歳まで。これらはふえてるが、それほどふえてない。ところが経済成長率は物価変動をのぞいた実質で十パーセントちかかった。ふむ。何故人口は1.7パーセントなのに成長が十パーセントちかくがつづいたのか。ふうん。わかるでしょう。へえ。生産者一人あたりの生産量がふえていったから。ううん。ほかに説明のしようがない。なるほど。ではこのことは。生産性の向上。というと。つまり一人あたりのモノやサービスの生産量がふえた。なるほど、でもそんな時は消費する人もたくさんいて。否、それは。むしろ生産性が向上して、生産量がふえて生産者の所得が増加したということ。

ふむ。国民がゆたかになった。だから国民は猛烈に消費をふやした。何故か。ゆたかだから。インフレギャップとデフレギャップの表をみて説明。そこに名目GDP(支出面)の内訳がある。それは、民間最終消費支出、政府最終消費支出、民間住宅、民間企業設備、公的固定資本形成、純輸出からなる。

* インフレギャップをうめる努力がつづいた
説明をつづける。猛烈な 消費拡大が住宅にも。ということでインフレギャップが。これがつづいた。そこで生産性向上でこのギャツプをうめる。だが国民がゆたかになったから消費や投資を猛烈にふやす。またインフレギャップが。それを生産性向上で。だがゆたかになった国民は猛烈に消費、投資。またインフレギャップと。なるほど、この繰りかえし。そうこうして世界第二の経済大国となった。だから、デフレギャップのあるギリシャ、今の日本が経済成長ができるわけない。

* 少子化の本当の理由
するとその時、消費したものとか車はやすくなって。車はやすくなってない。家電はやすく。ふん、で、そこから。結局、ほしいものがなくなったという人が。それは私のような高齢の年代の人だけ。はい。今の若者をみなさい。ふうん。東大をでて大手町の保険会社に。手取りが十七万円。ほう。これはましなほうでしょう。派遣、非正規なら二十万円もらえればいいほう。へえ。それでいいのか。もし二倍にしたら。車ブームになる。ふむ。要するに日本の実質賃金がさがってる。これを無視して自分たちはたりてるという。ああ。だからそれを若者にいってみろと。ほう。それをまたマスコミが若者の車離れとか、住宅もかえない。ふうん。派遣、非正規はローンをくめない。そう。給料ひくかったら結婚も。そう、できない。少子化です。

これも所得の問題。結婚したカップルでは子どもがふえてる。ええ。でも結婚はへってる。婚姻率が劇的にへってる。何故かしらべたら経済的理由が八割。なるほど。この問題を解消して成長につなげる鍵となってる。ええ、パラドックス。今の少子化が鍵となりそれを解消し成長をもたらす。へえ、そのメカニズムを。簡単、デフレにより少子化、その少子化がデフレを解消する。ふうん、それで。。

* 人手不足は生産年齢人口の減に
経済成長は生産性向上。これでしかおきない。で生産性向上は。人手不足の時しかおきない。はあ。これが日本の総人口と生産年齢人口比率の表をみて。はい。バブル期は七割。まさに団塊の世代が四十代の時だった。なるほど。その後に総人口、二〇一〇年で頭をうって減少。だがすこしづつ。はい。ところが生産年齢人口比率はもっとさがる。ふうん。少子高齢化だから。ふん。ものすごい勢いで人手不足がすすんでる。あたりまえでしょう。へい。 団塊の世代という人口の瘤がまさに退場していってる。ふむ。その分をうめる若者がいない。ああ。だから日本はぜったいに人手不足になる。そうなると。コンビニでは外国人。そう。また人手不足だから介護の世界、外国からよぼうと。もう、きまりましたね。すでにいったことだが、資本主義は人をふやして成長するとの発想はない。ほう。

* 人手不足は資本と技術で克服
資本と技術。うむ。コンビニだったらもっとはやく無人化を。レジで完全自動化を。はい。完全自動化レジとは籠のなかに商品を、それをレジの前におく。するとピッと商品にはってる電子タグを読みとる。これで清算が完了。ふうん。だからレジに人がいらない。はあ。実はもう実験がはじまってる。へえ。大阪の守口市でロウソンとパナソニックが協力。へえ。おにぎりと雑誌をのぞいて完成と。ふむ。

* レジ完全自動化の実験も
おにぎりと雑誌も最終的には。RFIDで 電子タグを読みとる。はじまってる。ふうん、すると外国人はいらない。あれは留学生。そこにちょっとしたトリック。へえ。留学生なら何時間かはたらける。それが事実上の抜け道と。ほう。さらにもう一つ、定員割れ大学。留学生を歓迎。はあ。定員割れがつづく。ならつぶせばいい。ううん。だからコンビニはこんな装置を導入しなければ。

やっとはじまった。ちなみに世界最先端。ふうん。日本の技術は世界最先端だから当然。うむ。ぜったいそうなる。へえ。この世界の若年失業率の表をみて。はい、ええ、スペインは。五十パーセント、国がほろびます。日本は主要国で最低の5.3パーセント。直近では4.1パーセント。ああ、日本の若者は幸せ。そう人手不足、ひく手あまた。

大学の就職率は百パーセントに。ふむ。これは二十年つづく。少子化の解消にはそれくらいかかる。でも経済界からは外国人をと。うん、それは資本主義でない。反資本主義。資本主義だったら今いる人間で。資本と技術を投入して生産性向上を。ふむ。コンビニしかり。ドローンで測量。あるいは三次元データを建機に投入し自動施工を。土木現場で人がいらなくなる。それで今いる従業員の所得がふえる。

* あかるい将来がみえるとデフレ脱却
ふむ。その所得は0.2パーセントでない。一パーセント、二パーセント、三パーセントと。ううむ。そのふえた分をちゃんと消費してもらうと。なるほど、給料がふえないと将来の見通しがもてない。そう、安定的にふえないと。一時金、ボーナスではだめ。私たちの親は昭和二十年代前半生まれ。昭和四十年代に二十歳台、そんな時に貯蓄しようと。そんな発想は。なかった。そう。インフレもあった。どんどんあがって。そう将来あがると確信、それは今までがあがってたから。うん、あかるい将来とは所得があがってゆくとの確信。それはこれまでふえてきたから。

人間はそう、特に日本人はそうおもう。今までこうだったから将来もそうだと判断する。然り、今までの日本人はデフレだから、将来も所得がへる。だから貯蓄にはしる。なるほど。そう、だから二、三年ちゃんと所得がふえてゆかねば。これは一時金ではだめ、基本給が。ふうん、みんな金をつかいはじめるでしょう。へえ。ふやすには。外国人をいれることでない。生産性向上と給料の上昇。ふむ。この状況になるのには人手不足が。ところが世界で日本だけが人手不足に。

* ぜったい人手不足になる理由
へええ、何故。少子高齢化だから。日本だけが少子高齢化。はあ、逆説的な意味が。うん。すでに技術的な話しをした。あれは日本だけがすすむ話し。へえ。他の国でAI土木現場とかドローンをすすめると技術的失業が。日本はでない。ふうむ。将来なら日本でもその可能性は。ううん。どう、少子高齢化がわるいことですか。ううん、いいこと、でもわるいことも。

* 経済にはあがりさがり、でも安定化装置が
私はいいことと。人手不足をもたらしてくれた。なるほど。若者の賃金があがらざるをえない。人手不足だから。ふううん。そうなると少子化も解消するとおもう。ふむ、そう。たぶん社会にはいろいろな安定化装置が。デフレ、給料減、で、結婚できない。少子化。すると人手不足にならざるをえない。今度は給料上昇に。経済にあがりさがり。それはみとめる。だが私がいいたいのは、少子高齢化とか人口減とか。ちゃんと理解してほしい。

* 資本主義で経営者の真価を
ふうむ。どうせ日本のマスコミは人口減、日本衰退。以上でしょう。うん。経営者はちゃんと理解してほしい。これからは超人手不足にくるしむ。それをどう解決するのか。外国人をふす。じゃない。人手不足は資本と技術による生産性向上により解決を。すると少子化も解消する。そんな道もある。ありがとうございました。

(本文おわり)

* 感想
一、巷間にいわれる日本の問題はすべて間違い。デフレが元凶である。人口減から経済成長せず。世界にはその反対の例がある。人口減から消費減。医療、介護サービスの消費はふえ全体でもふえてる。経済成長しないのはデフレだから。物価、給料がさがり所得がへった。だからGDPがふえない。ところが生産年齢人口比率が急速に減少してる。今後は人手不足になる。技術により生産性向上をはかりデフレ脱却をする。日本にチャンスがおとづれた。これが三橋氏がいいたいこととおもう。

二、今回の内容がこのシリーズの白眉とおもう。巷間の俗論を明快にはいしデフレが元凶と指摘してる。さらに日本の高度成長を例にとり技術による生産性向上を主張しデフレ脱却の道をあきらかにした。

三、巷間の人口問題を世界各国の例をあげ明快に否定した。若者の車離れ、結婚の減少、成熟化、経済成長否定論をデフレが要因とその誤りを指摘した。

(おわり)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:資格・学び

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。