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お金の話し、第二回、お金の担保 [バカにされないクスリ]

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* はじめに
投資会社社長の瀧本憲治氏が経済評論家、三橋貴明氏にお金のことをきくユーチューブを取りあげる。対談形式で展開するので、ひたすらその筋をおい最後に私の感想をのべる。
(お金とは、お金の担保とは何か、三橋貴明氏に教わる、第二回、takimoto kenji、2017/01/25 に公開)

* お金とは
お金とは何か。はい。まず、日本銀行の銀行券、お札はお金。そう。ではギフトカードは。へい、さあ。お金の定義。四つある。ほう。

一、価値の単位があること。はい。
二、譲渡性があること、これで買い物は。できる。では借金返済は。ううん。ここに問題あり。はい。
三、お金は債務と債権の記録。これはビザカードという商品券ですね。はい。ではこれは三井住友カード(会社)の負債。うん。これは私にたいして発行した。うん。で、私の資産です。うん。これでデパートで買い物、するとデパートが債権者となる。債権がうつった。でも三井住友カードの債務。これは不変。うん。これは債務と債権の記録。前回にききました。
四、担保がある。それは。たぶん三井住友カード(会社)がどこかに預託金を積みたててる。ほう。これが担保となってる。はああ。この四つがあればお金。へえ。

* 小切手もお金
もし滝本さんが百万円とかいて滝本と署名。それに譲渡性があったら。えっ。お金に。へえ。これをつかってスーパーマーケットで買い物。むこうがいいよ。ならかえる。へえ。実はこれ小切手のこと。ほう。小切手は。受けとるか。裏書の話しがあるが基本受けとる。ほい。すると受けとった相手は、これを銀行に。ええっと銀行は。受けとる、そこでちょっとまて、百万円は使い勝手がわるい。じゃあ。それは自分の口座に。そうなったら必要な額を引きだすだけ。なるほど、自由につかえる。

* 当座預金の口座振り込み
で、銀行は 滝本さんの当座預金からその口座に振りこむ。で、ここで滝本さんの当座預金は小切手の担保になってる。はい。ここまでは常識でわかること。はい。では銀行預金、担保となったこれ。はい。これはどこからうまれたか。へええ。普通の人は現金を銀行に持ちこんだら預金がうまれる。そう。そんな場合もあるが金額でかんがえれば実は非常にすくない。ほう、では説明を。

* 銀行預金のうまれかたは
さて滝本さんは現金を五千円もってた。さらに五千円の貸付金があった。これは今回関係ないがさてその現金を銀行に。ではバランスシート(貸借対照表)。次のとおり。

滝本さんの貸借対照表
借方 貸方
銀行預金五千円
貸付金五千円
負債〇円

銀行の貸借対照表
借方 貸方
現金五千円 銀行預金五千円

これから、銀行にとっては銀行預金は負債だ。わかりますか。はい。この説明は。わかります。モノがうごくから。へえ。そこで問題は。はい。たとえば住宅ローンをくんで五千万円をかりる。はい。その時、五千万円の現金がうごきますか。ええ。否。銀行預金で貸しだす。そう。滝本さんの通帳に。そう、銀行がいきなり銀行預金として五千万円を書きこむだけ。それで貸し付けおわり。成程、でも銀行の処理は。そう、次のとおり銀行が五千万円を貸しだした。すると

銀行の貸借対照表
借方 貸方
貸付金五千万円 銀行預金五千万円

滝本さんの貸借対照表
借方 貸方
銀行預金五千万円 借入金五千万円


* よくある銀行預金の誤解
ここでよくある間違いを。銀行預金は銀行にお金があってそれを滝本さんに貸しだした。ふむ。これはあきらかな間違い。えええ。銀行はただ五千万円と通帳に書きこむだけ。へえ。だからさきほど小切手の話しをした。あれとおなじことをしただけ。へえ、でも小切手は自分が銀行に預金をもってる。だからできた。では銀行は。するどい。銀行は一兆円でも貸しだせる。ふうむ。銀行という仕組みはそいうもの。へえ、でも何か担保があるのでは。ですね。たとえば滝本さんが五千万円かりる。それはつかうため。そう。誰かに支払うため。銀行に振りこむため。はい。ではどの銀行に。自分の銀行とちがうかも。別の銀行に。かも。すると、たとえばみずほ銀行から三井住友銀行に振りこむ。はい。この三井住友銀行にとっては支払った相手にたいする負債となってる。へえ、みずほ銀行から三井住友銀行に負債がうつる。そう、三井住友銀行はみずほ銀行からこんなのやってきた。はい。このままでいいか。みずほ銀行に決済をという。はい。

* 口座振込決済の仕組み、日銀当座預金
その決済につかわれるのが日本銀行当座預金。へえ。みずほ銀行が日本銀行にもってる自分の口座から三井住友銀行の日本銀行口座にうつす。そう。これが決済。はあなるほど。銀行はみな日本銀行に口座をもつ。なければ銀行業務ができない。なるほど。そもそも日本銀行当座預金の機能は二つ。へえ。国債を発行した時の政府に貸しだす。そのため。もう一つ。銀行間決済。そのためだけ。本来はそうだが、また別の機能も。はい。銀行は理論上無限に貸しだせる。これはまずい。規制をする。銀行当座預金とか銀行準備率とか。そうですね。でもそれはむずかしいので。そう、今回はやらない。そうします。

要するに、お金は四条件があればお金。だから銀行は通帳に書きこみさえすれば銀行預金というお金をこの世に誕生させられる。だったら自分も書きこみたい。できますよ。だが銀行が一兆円を発行したら銀行にとって一兆円の負債がうまれる。それでも発行しますか。うむ。日本人は 銀行預金は資産とみる。それだけでわかったつもり。だが銀行にとっては負債。これをしらないから。間違いがうまれる。

* 感想
銀行は数字を書きこむだけで銀行預金というお金をつくれる。こういう三橋氏の解説は衝撃だった。シリーズの後に金本位制の神話がでてくる。余談になるがシャーロック・ホームズの有名な短篇に「赤毛連盟」がある。おおきな取引のためナポレオン金貨をフランスから移送した。それを察知した盗賊がねらう。ホームズほかが金貨がおかれた金庫室で犯人を待ちうける。ここがクライマックスの場面となってた。でも金本位制も建前。だったらこんな話しは本当はおきないことになる。

だったらこれは贋金づくり。日本銀行と銀行が日本銀行当座預金をつかったトリック。こんなもやもした気持がのこる。三橋氏は解説を簡明にするため歴史的背景、その必要性などをいっさい省略している。私にはおそらく銀行預金の担保となってるこの当座預金についてもうすこし解説してほしいという気持がのこる。

(おわり)

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