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加計学園、玉木さんが怒る [バカにされないクスリ]


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* 国会質問
民進党の玉木雄一郎さんが国会質問でおおいにいかった。次はその粗筋である。

玉木、加計問題は閣議決定の条件、具体的な需要があるのかを見きわめるのが必須である。
玉木、山本担当相が国会答弁で犬猫、牛豚はへってるといってる。で、ライフサイエンスの分野が問題。おなじく答弁で製薬会社等でここ十年間に五割から六割増加したという。では具体的数字をもとめる。
藤原(内閣府担当)、諮問会議で専門家から再生医療の研究促進が重要、このための実験をおこなうため中型、大型の実験動物が必要、その開発、管理の人材が不足と指摘されてる。 製薬会社等であるが平成十六年末から平成二十六年末に千四百三十六から二千百七十四名。さらに進路として会社を選択する新卒者も五十三名から八十三名。
玉木、製薬会社はどうか。
藤原、わからない。このカテゴリができたのは平成二十四年から。十年前は
玉木、数字がないのか。それでライフサイエンスがふえたといえるか。山本担当相は製薬会社だけで五割、六割の増といわんばかりの発言だ。では小動物(ペット)の獣医師は。
農水省、一万四十六人から一万五千二百六人。
玉木、玉木、恣意的にデータをとったらだめだ。獣医師はこの十年で二割増、で、小動物が五割増、また会社全体も五割増じゃないか。それでふえてるといえるのか。ちなみに文科省の統計で平成四年、会社でカウントされてる人は二千三百四十七名。へってるじゃないか。こんな恣意的データで判断したとは怠慢。では誰がどこで検討してこの条件をみたしてると判断したのか。
藤原、内閣府、文科省、農水省の三府省が二〇一六年の閣議決定にもとづき検討。規制改革が困難と判断される場合は規制官庁がその正当性を説明する。これは従来よりの方針。この規制省庁にお願いしてたことがこの問題をうごかなくしてた原因の一つ。その問題意識もあり山本担当相の指示もあった。三府省が検討をかさねてた。二〇一六年十一月九日に山本担当相が諮問会議において問題ないとの確認をした。さらにだが。
藤原、担当相はこのあいだ事務方から説明をうけ、諮問会議ワーキンググループとも議論をかさねた。各省との調整は、三府省が閣議決定にてらし検討した。事前に取りまとめの案文を作成。その合意をえた。また二〇一六年十一月の確認もふまえて三府省に異論なく政府決定にいたった。以上、適切なプロセスをへて三大臣の合意、諮問会議をへて決定をみたもの。
玉木、とうてい適切でない。適切ならば反対はしない。適切でないとおもってるから各委員会からも質問がでたのだ。ではちなみに数字を 紹介。平成十六年から十八年に四千四百八十五人ふえてる。その内訳が三千百九十人が小動物、公務員獣医師は六十四人減、産業動物は三十四人、会社は百三人はふえた。ようするに小動物がふえた。これで種別の偏在、地域の偏在は解消してない。従来の問題を放置して、ふやすのは納得できない。行政の公平性、公正性が担保されてない。しっかり説明してもらいたいものだ。これでおわる(拍手)

私はこの国会中継をユーチューブでみた。あれ、問題ありかとおもったがじっくりきいてみた。ツッコミどころ満載である。国民のみなさんは眉につばしてきいたほうがよい。では私の解説は次のとおりである。

* 私の解説
一、まず玉木さんは、獣医師という既得権の代弁者、民進党執行部の一員であることを指摘する。次に日本はかってのソ連のような計画経済でない。このことを念頭によんでほしい。

二、ちゃんと数を把握してない
日本に獣医師の数を決定する権限のある役所はない。藤原氏は専門家の指摘、民間企業の数字とそれなりの根拠をしめしてる。また日本のような成熟した経済でこれ以上の具体的根拠をだせというのは無茶。

三、プロセスが、いいかげんだ
民主主義社会は信頼が基盤で成りたってる。政府がやることは全部不正とうたがうのは民主主義の否定。藤原氏の説明はながながしい感があるが、おかしいところはない。いいかげんと主張する根拠がよわい。実はここはツッコミどころ。

この問題を提起した玉木さんははじめ去年の秋に急に話しがうごきだした。官邸から文科省に圧力がかかった。そして急に決定した。これが問題といってた。ここをもっと掘りさげて質問してもよかった。だがしなかった、何故か。私は二〇一五年六月に閣議決定した。それから文科省が放置してた。ところが一年をすぎた二〇一六年の秋に痺れをきらした内閣府の督促にさからえず文科省は不本意な決定にしたがった。もし掘りさげればこの事情が露呈する。さらにである。

文科省はなまけてない。需要見通しを農水省がだしてくれなかったという。だが藤原氏は規制官庁が規制改革を受けいれないならその正当を説明する。これが確立した方針といった。そのために一年以上もまったのに文科省がださなかった。こんな事情も露呈する。要するに玉木さんは既得権勢力への言い訳で国会で怒ってみせたといったところ。

四、現にある偏在を解決できてないのに新設をすすめるのか
ここからはソモソモ論になる。民間が計画する大学設置を需給見通しから否定する。そんな根拠となる見通しをつくる権限のある役所などない。また玉木さんは獣医師における偏在がながく問題となってる。それを放置して新設にはしるのはけしからんといわんばかり。だが民間がリスクをかけても新設するという。これを否定する根拠にならない。文科省の認可行政が既得権勢力をふくめた諸般の状況をふまえておこなわれた。それは日本的やりかたとして評価する。だが既得権のいいなりになるのは不適切。既得権を打破しようと国家戦略特区をつくってすすめる。その考えは妥当。今回が急すぎる。根拠があいまい。手続が不適切。玉木さんの主張はあたらない。だんだん腹がたってきたのでさらにいう。

五、五十二年間新設しなかった問題はどうなのか
国民の目からいいたいことがある。玉木さんは二〇一五年の閣議決定の四条件を金科玉条のように持ちだす。だがユーチューブではこれは当時の石破茂担当相に獣医師会が働きかけてうまれたものといってる。そもそも五十二年間も獣医学部を新設させなかった根拠は何か。もしみとめてたらうまれた分野。成長した分野。そこからの利益を国民がうしなった。このことについてどうかんがえてるのか。さて何故玉木さんがこんなスジワルの話しに拘泥するのか。

六、玉木さんは民進党執行部の一員
民進党には異常といえる安倍タタキ、いわゆる共謀罪への抵抗がある。党方針にしたがい既得権まみれの自分の姿が暴露されるのを承知で加計問題をごり押する。その忠誠心は政治家として評価できる。だがどうしたことか民進党の野田幹事長がテレビ番組であのメールは玉木さんからもらったと口をすべらせた。トカゲの尻尾きりか。民進党の支持率低迷は目をおおうばかり。加計問題で今治市、愛媛県、おそらく岡山県の支持をうしなった。民進党内の関係議員はどうなるのか。この問題を取りあげる前に党内調整があったのか。さて結論である。

* 結論
私は野党の存在は国民の選択の範囲をひろげ適切な選択に役だつとおもってる。でも連坊代表でいいのだろうか。このままいくと民進党が消滅かも。その前に国民としてみておきたいものがある。別の人が代表をやればどうなるか。ぜひわかい人に可能性をあたえてほしい。


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