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第二次カルタゴ戦争、キャプアの降服(簡略ロ歴) [英語学習]

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* 内容の紹介
最終段階にはいったキャプアの城攻めにハンニバルが救援にきた。戦いの後さらにローマにむかった。両軍の対決は決着なくハンニバルは南にもどりキャプアは無条件降服した。ローマのねばりづよい戦いが戦況を決定的優位にみちびいた。
(Second Punic War - Capua falls - 48、Historyden)

* キャプア城攻め最終段階
紀元前二一一年、キャプア城攻めは元老院での主要議題だった。この年の二人の執政官が選出された。だがフォビアスとアピウスは副執政官として従来のレージョンを引きつづき指揮する。元老院は彼らに城攻めをつづけるようめいじた。マサラスもシシリーにいて従来のレージョンの指揮を引きついだ。前年にハンニバルに打ちまかされた兵士についてである。元老院は彼らの休暇の冬季を町ですごすことを禁止し町から十マイルはなれてすごすようめいじた。二つの艦隊にシシリーとギリシャの沿岸の警戒をめいじた。これは全体で二百五十の艦船からなる。それに三つのレージョンが海軍としてのってた。レージョンは全部で二十五あった。イタリアにおける戦略は攻勢がキャプア、防禦がハンニバルと単純なものだった。キャプアの城攻めである。市民にとってのくるしみがおおきくなっていった。

* 門近くの争い、ローマ騎馬隊の反撃
当然、キャプアはハンニバルに救援の要請をだした。ローマは門を監視し彼らの動きを警戒した。ちいさな争いは毎日おきた。歩兵のたたかいはローマが優勢だった。しかしキャプアの騎馬兵がローマを妨害しつづけた。ローマはなんらかの方法でキャプアの騎馬兵にたいする反撃がひつようだった。わかい兵で速さと敏捷性にすぐれたもの、彼らをレージョンから選抜した。彼らに通常のものよりみじかい防禦用の盾、七つの投げ槍を支給した。それは四フィートの長さ。槍先は鉄製だった。それは後方にひかえてる部隊、ベリテイスに支給されるものとほぼおなじだった。

騎馬兵はこれらを装備して馬にのる。訓練をとおして合図があれば馬上から地上にすばやくおりる。毎日の訓練で練度が充分となった時に彼らはキャプアの騎馬隊にむかった。キャプアは都市の城壁からローマの野営地にむかい列をなしてた。騎馬隊が攻撃の距離にはいった時、合図があり兵が地上におりた。歩兵の隊列から突然の投げ槍攻撃がはじまった。次から次へと兵と馬に投げつけられた。キャプアのおおくが傷ついた。驚きがひろがり茫然とした。この様子をみてローマが攻勢をかけ彼らを城壁まで追いこんだ。それから騎馬隊においてもローマは優位性をえた。

* ハンニバルの決断、キャプアにむけ出発
その頃、ハンニバルは重要な決断に直面した。トレンタムの砦をうばうか、あるいはもう一度、キャプアの城攻めの救援に兵をだすかだった。彼はブルティアムに兵をのこしコンパニアにむけ出発した。彼はティファダ山の人里はなれた谷に野営地をつくった。そこからキャプアにローマを攻撃する時期をしらせた。これにあわせてキャプアも攻撃するという手筈をととのえた。ハンニバルの軍が姿をあらわした時、ローマはただちに軍を二つにわけた。

アピウスはキャプアをフォビアスがハンニバルを相手とする。アピウスははげしい戦いであったが優勢に押しこんだ。ところがハンニバルについてはそうとう押しこまれた。フォビアスは退却にうつらざるをえなかった。ハンニバルはローマの野営地にまで攻撃をかけられる状勢となった。ローマにとっては重大な危機がおとづれた。フォビアスはこの苦境にたえて戦いをつづけた。他方、アピウスはキャプアを城壁にまで追いこんだ。

* ハンニバル、キャプアをはなれローマへ
すでにローマの編隊を撃破したハンニバルだがキャプアの攻撃が成功しなかったとの情報がはいった時に退却をきめた。戦況はまだ不明であったが翌朝に二人の副執政官はハンニバルが野営地を出発しローマにむかったのをしっておどろいた。フォビアスはただちに元老院にこの旨をつたえた。元老院はただちに会議を招集しこのことを議論した。ローマの防衛のためすべてのレージョンを招集する。キャプアの城攻めをいったん放棄する。こう主張する議員もいた。ハンニバルへの総合戦略をつくった偉大な将軍、ファビウスがいそぎよばれた。

* 将軍、ファビウスの助言
彼はたぶんローマ人のなかでもっともハンニバルをよくしる者だろう。彼はこれはローマの城攻めをやめさせるための陽動作戦だと主張した。彼の説得が成功した。まず冷静になる。ローマの守備隊は充分にそなわってる。さらにフォビアスとアピウスにめいじてローマの防衛にさらに何が必要かをきき、その兵力をローマにおくるようめいじた。フォビアスは一万五千の歩兵と千の騎馬隊の派遣を申しでた。そして残りはキャプアにとどまらせた。

ハンニバルがボルタナス川をわたった。予想どおりだが周囲の略奪をおこない、停泊中の船をもやした。これをつかってローマが川をわたらないためである。さらにローマの領域ふかくリアリス川まで侵入した。そこにかかってたながい橋をローマが焼きおとした。そこでハンニバルはとまった。だがハンニバルの到来はローマ市民にパニックをおこした。元老院は会議を招集しすべての城壁に警備の兵をおくようめいじた。

* フォビアス、キャプアからローマに到着
この頃、フォビアスはローマにむかう途中だった。しかし軍を引きいてローマのうちにはいることができない。彼は紀元前二一一年には執政官ではないからである。元老院はこの法的問題をさけるために彼にその権限をあたえた。この頃にハンニバルはローマから八マイルの距離に野営地をつくった。ヌメディアンズの斥候がおくられた。彼らはローマの軍とぶつかり恐怖から逃げだした兵をころしたりとらえたりした。ローマが非常な危機におちいった頃にフォビアスが軍を引きつれて進軍してきた。ローマの執政官もそのちかくに野営地をさだめた。ハンニバルはさらに圧力をますため三マイルの距離に拠点をうつした。この拠点から彼は二千の騎兵隊をローマの北端にあたるコリン門に近づけた。

* 両軍の対決、天候急変で水入り、ハンニバルが南に
フォビアスが都市の指揮をとる。そのあいだ二人の執政官はローマちかくの野営地に軍とともにとどまる。このように元老院は決定した。翌日、ハンニバルは戦いをいどんできた。フォビアスと二人の執政官はこれをうけた。これはローマの運命をきめるものとなったかもしれない。だが、あられまじりの嵐がおそってきた。両軍は野営地にもどった。翌日、両軍はまたむかいあった。またふたたびはげしい嵐がおそってきた。皮肉なことに両軍が退却した時に天候は晴れあがった。ハンニバルはとうとう攻撃を中止し軍を引きいてローマをはなれた。彼はサムニアにはいり、さらに南下しブルティアムにもどった。私はこのことがハンニバルがローマに侵攻する意図はなくローマをキャプアから引きはなそうとした。このことをしめしてるとおもう。ハンニバルがでていってからフォビアスはキャプアにもどった。城攻めの圧力をました。この時はハンニバルはローマを妨害してこなかった。

* 運命がきわまったキャプア、ハンニバルとの連絡も遮断
ここでキャプアの運命はきわまった。元老院は命令をだし降服するキャプア人には恩赦をみとめるといった。しかしこれをしんじるキャプア人がいない。だれも降服を申しでなかった。カルタゴの守備隊も進退きわまった。彼らはなおもハンニバルに情報をおくりたいとねがった。ではどのような方法か。ヌメディアンズがローマの野営地を攻撃する。そして機会をとらえてローマの防衛線を突破する。しかしフォビアスはこのことにすぐ気づいた。そして撃退されたヌメディアンズがキャプアにもどっていった。このことはキャプアの市民の恐怖をさらにたかめた。ハンニバルとの連絡もたたれキャプアの元老院は緊急会議をひらいた。おおくの議員たちはローマがいくばくかの慈悲をしめすことを期待して降服を提案した。

* キャプアの無条件降服、首謀者の死、処罰
バリアス、彼は反ローマの主導者だったが強力に反対した。だが無条件降服がきまった。バリアスが元老院をでて彼の家にもどった。彼の同調者も彼についていった。バリアスは最後の晩餐をひらいた。食事の最後にカップにはいった毒薬がくばられた。翌朝、フォビアスがキャプアにはいった時には全員が死亡してた。彼はレージョンを」都市内の各所に配備した。その後にキャプアの武装解除をめいじた。都市の門は閉鎖され人の出入りが禁止された。この後にすべてのカルタゴは捕虜となった。次に元老院に都市の財宝の引渡しをめいじた。これがおわりキャプアの元老院も拘束された。彼らをどのように処置すべきか議論された。アピウスは恩赦を提案した。しかしフォビアスはきびしい処置を主張した。アピウスがローマの元老院がこの処置をきめる。そう提案した。しかしフォビアスは自分できめるとして元老院議員の首を切りおとすことをめいじた。ローマの元老院は彼らの処罰を禁止した。その手紙がフォビアスにとどいた時はすべてがおそかった。

* キャプア奪還でローマが決定的優位に
のこった市民は奴隷にうられた。キャプアを復興させてはならないときめられた。行政政府は閉鎖された。これでキャプアはローマの財産となった。こうしてローマはその力を周辺都市にしめしハンニバルにたよろうとしても無駄なことをしめした。こうしてシラキュースとキャプアをうばったことにより戦争の先行きはローマのほうにかたむいた。このことはハンニバルにとりトレンタムをうばい拠点をつくることが重要となる。次回はこれをあつかう。

(おわり)


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