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三方一両損のSMAP騒動 [アイドル]

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* SMAP解散か、記者会見が30%の視聴率
国民的アイドルグループのSMAPに突然、解散報道、大騒ぎとなったが、このまま存続とのこと。波瀾万丈の展開こそスターらしい。名前はしってる。随所で、目にし耳にきく。だがファンでないわたしにとり、平凡すぎる結末だ。これは表題の三方一両損の幕引きだ。あらためて日本的幕引きの手堅さに感心した。まず三方一両損の説明。

* 三方一両損とは皆んなで痛みをわけること
落語に起源をもつ。左官の金太郎が3両をひろった。それを落とし主、大工の吉五郎にとどける。一度おとしたら、もう自分のものでない。受けとらない。かえすといった手前、今さら受けとれない。そこで奉行所にうったえた。裁判をあつかった、大岡越前守さまが、自分の懐から1両をだし、4両にした。それを折半。2両づつあたえて解決。あらためてかんがえる。金太郎は3両ひろったから1両の損、吉五郎も1両損、大岡越前守も1両損。3者1両損して円満解決。事件の当事者たちが筋にこだわり、あらそうより、まあまあとゆずりあう。応分の痛みを引きうけて、まるくおさめるという解決法の典型である。

* SMAPの木村さん、中居さんほか4人、ジャニーズ事務所の損得
5人グループのSMAPは事務所にのこる木村さん、事情は不詳だが事務所からわかれるマネージャー、その恩人についてゆく。中居さんほかの4人が独立する。事務所は去る者はおわず。いったん独立を口にしたら、帰還をみとめない。それを木村さんが、事務所の経営陣に頭をさげ、4人を説得して存続にもっていったという。で、損得である。

1) 木村さんは、事務所にとどまる。従来どおりの活動でやっていける。わざわざ引きとめてまで存続させる必要はない。さらに、とかく噂があったリーダーの中居さんとの確執を蒸しかえされる。これで自分がリーダー格になろうとする動きだとか、恩をうろうとしてるとかいわれる。まったく得でない。騒動が表にでたグループの人気は間違いなく、すこし落ちる。損である。

2) 独立派の4人は恩人への信義をつらぬく。リスクはあるがおもわぬ大活躍があるかもしれない。グループにもどっても自分たちの処遇は間違いなく落ちる。グループの人気も、すこし落ちてる。損である。

3) 事務所は帰還をみとめない。それでも木村さんがのこる。他のグループの活躍の可能性がたかまる。40過ぎのアイドルの将来はあかるくない(木村、中居さんが43歳、最年少が38歳)。騒ぎをおこしたグループの人気は間違いなく、すこし落ちる。損である。

* 結論、今回の存続が一番、穏当、妥当だ
自分の才能を信じ、あたらしい将来に挑戦する。これは、かっこいい。しかし、グループ、ないし個人でCM契約がある。今回の存続はこの観点からもいい。結局、一番、穏当、妥当である。


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