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新大国関係の素顔 [中・韓問題]

* はじめに
中国の習近平主席がこの9月に訪米しオバマ大統領と会談し、国連総会で演説をした。そこで新大国関係を提唱した。という。はて、どんな内容か。

国連演説では、1) 領土主権の尊重、2) 当事国による相互利益の分配の重視、をのべた。首脳会談においてものべたがオバマ大統領からの言及はなかった。どうやらGDP世界1位と2位の大国で世界の秩序をつくってゆくらしい。これを解説してるWebpageをみつけた。

* どんな 顔してる
経済産業研究所の関志雄氏がこういう。1) 2つの大国は、衝突しない対抗しない。2) その国の社会体制を相互に尊重する。3) ウィンウィンの関係にもってゆく。ということらしいが、もうひとつ、よくわからない。これからは噂話の世界である。

2013年に習近平主席がカリフォルニアで首脳会談をおこなった。そこで太平洋を米国と中国で折半しよう。米国はハワイまで、中国はその残りといった。するとオバマ大統領は、さすがに鼻白んでひいてしまった。それ以降、この言葉は米国側から一切でないという。どうやら、世界の秩序を2つの大国の話しでかたづけるらしい。

現在の国際秩序は2度の大戦の悲劇をへて国連憲章やIMF、多国間の取り決めによってつくられている。中国の発想には時代がちがうという違和感を感じる。さて、ここでトゥキディデスの罠のという言葉をみつけた。これは古代ギリシャの歴史家の史書からくる。

* トゥキディデスの罠
紀元前5世紀、ギリシャのアテネとスパルタは抗争をくりかえし、両者とも衰亡していった。当時は東方の大国、ペルシャの侵攻を撃退し、アテネが隆盛をきわめた。それに反発するスパルタが対抗、ここにペルシャの干渉もはいり、やがてギリシャの北方よりおこったマケドニアに従属させられた。

両大国があらそい、衰亡する。それにともない世界が混乱する。こんなことをさけようとの考えで論じる。国際政治の専門家がつかうものらしい。この場合、中国がスパルタで米国がアテネかもしれない。すこし話しがとぶが、当時といえば、中国は戦国時代である。群雄割拠した各国は西方よりおこった秦にことごとくほろぼされ、最初の帝国が誕生した。

発展がいちじるしい中国とやや衰えのみえる米国の関係を専門家がこうみるらしい。その可否はさておいて、この見方に強い違和感をおぼえる。中国はスパルタか、あるいはアテネなのか。ギリシャは民主主義発祥の地である。現在の話しである。EUをさわがせているギリシャも依然そうである。EUも偉大な民主主義の実験ともいわれる。民主主義というより、大衆民主主義に堕落した。そういわれるギリシャにも間違いなく民主主義が躍動してる。ひるがえって中国はそうか。さて結論である。

* 結論
高度な経済活動は民主主義にささえられている。約束があり、それをまもって機械のように経済がうごく。上海株式市場の暴落をみて、中国政府は何をしたか。なりふりをかまわず、株の売却を制限した。空売りを公安警察が監視し規制した。自由な株取引を簡単に否定した。経済統計の中心であるGDP値の信憑性に、IMFも問題とした。さらに思想、報道の自由、人権の尊重など民主主義国家としてたりないところが、あまりにおおい。米国とおなじ立場で両国を評価することが妥当か。中国経済の崩落はすでにはじまってる。このような見方する前に、どこで中国の下落が落ちつくかを見極めるべきでないか。

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