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弁護士が朝日に申入れ [前置きと例え]

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中山武敏弁護士ら有志が福島原発の吉田所長の報道について、朝日の報道は誤報でない。記者を処分するとした朝日新聞に不当に処分しないよう申しいれた。さらにその後に記者会見をひらいた。その理由である。

記事の内容と外形的事実は大枠で一致しており、記事全体を取り消さなければならない誤りはなかった、と主張。その上で、不当な処分が強行されれば、現場の記者が萎縮する。報道の自由が脅かされることを憂慮している、と述べた。中山弁護士は狭山事件で再審請求をもとめてる。原発誤報道の問題とどんな関係があるのだろう。何か強い違和感を感じた。その訳である。

1) 当事者でない。

処分をうけた記者でない。また、その委任をうけた代理人でもない。まだ裁判にもなってない。

2) 報道編集に立ちいりすぎてる

解釈の問題ににすぎず、記事全体の取消は不適切という。しかし、9割の所員が命令に違反し職場を離脱したということを、どのような見出しで、あるいは本文で報道するか。これはまさしく編集のもっとも重要な判断だ。批判をうけ記事を取り消したのも編集の重要な判断だ。裁判になってない段階で弁護士が申しいれするのは適切と思わない。

3) 弁護士の裁判外発言は慎重であるべきだ。

わたしは弁護士が裁判外で軽々しく発言することには疑問を感じてる。弁護士はどんな人であっても、依頼をうけたら弁護するものと思ってる。もし朝日から依頼をうけたらどうするのか。この公表で朝日はさぞ頼みにくいだろう。適切な行為か。

中山弁護士をふくめ9人が記者会見し、この他に191人の弁護士が賛同してるそうだ。多数をバックに記者会見をするのは、やはり見苦しい。

で、結論である。

朝日は編集部門と報道部門の3人の責任者を解任した。まだ記者の処分は公表されてない。この動きは朝日の意向をうけたものなのか。逆風の中にある朝日に、一風かわった応援なのか。処分をおそれる記者からのはたらきかけがあったのか。不審さがただよう。処分があり、その後の動きもあるかも。今後を注目する。

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