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中国の教科書問題 [バカにされないクスリ]


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* はじめに
ネットで興味深い記事に出あった。中国にも教科書問題があった。あたらしい中学の歴史教科書がかわる。文化大革命の歴史的意義である。中国の専門家、福島香織氏が解説してくれる。

* 日本とちがう歴史というもの
まず中国における歴史の意味。それは自己の支配を正当化するための重要な手段となってる。事件を書きつらねるような日本の歴史とはちがう。

中国の支配者はおおくが辺境の人、盗賊、流浪の人、異民族だった。彼らが前王朝をたおしたら正史というものをかかせる。それが歴史。文化大革命であるが、その歴史的意義について鄧小平が当時に文革は毛沢東の誤りときめた。その結果、教科書でも間違いと記述してきた。だが習近平になってそれは苦労と模索の時代とされ教科書でも今の中国の経済的発展をささえた時代とされた。そんなことができるのか。歴史的事実をかえらるのかと番組のMCがきく。もう一人の解説者が事実でなく歴史の解釈をかえたということといった。福島氏がいう。

* 文化大革命の真実
文革の細部の事実にふれない。虐殺、リンチ、死体が放置され辺境では人肉をくったという。そんな悲惨な事実にふれないで文革が現在の発展をささえたと中学生におしえる。実は毛沢東はその前の大躍進の失敗をかくすため文革をおこしたという。その時代までふくめると八千万人という犠牲をだした。では中国の人はどうおもってるのかときく。

* 知識人には暗黒の時代だった
知識人にとって文革は中国の暗黒時代。この教科書の変更は非常に不気味とおもってる。習近平もその父も文革で地方におわれた犠牲者。なのに習近平は文革時代をなつかしみ、毛沢東の真似をしたがる。これからどんなことがおきるのやら。私の感想である。

* 感想
現在、貿易戦争も中米両国の対抗手段が出そろった。状勢判断だが米国が圧倒的に有利と中国が頑張るの二極にわかれる。だがここにきて中国の奇妙な動きが気になる。中国メディアに中国の研究者が、もう民間企業は経済発展に寄与するという使命をはたした。そろそろ身をひくべきではという記事がで、すぐ削除された。これは政府側の観測記事という。中国はまだ強気の姿勢をみせてるが、習主席は地方視察の時に演説して自力更生との言葉をつかった。大躍進時代にいってた言葉だとおもう。もっと深刻な動きもありそうだ。

習主席は強力な汚職摘発で中国人民の喝采をあび支持をえた。だが汚職は彼らの文化、社会構造に組みこまれてる。もう一巡しこれ以上は自分の手足をたべるタコのようになる。ではどこえゆくか。

役人から金持ちになる。巨大企業の海航集団の会長、王健氏がフランスで不審死したが、ほかに企業の長が米国の性犯罪にまきこまれ中国でとらえられた。アマゾンに匹敵する巨大企業をそだてた風雲児、ジャック・馬会長が五十四歳のわかさで突然、引退を発表した。これは彼の企業がもつ莫大なデータを国民監視につかおうという政府の干渉をきらったというが、政府がその利権に目をつけ中国人民の人気とりで彼をたおす。その動きを察知した彼一流の処世術とも。百五十億円もの罰金をかされた女優のファン・ビンビンもその流れ。陰陽契約といい二枚の契約書を作成。実質の契約額をかくし税務当局にとどける。この課税のがれは興行界の慣行。番組でこの事実を暴露した番組の司会者は政府にいわされたという。

一帯一路の対外拡張への批判は世界にひろがってきた。米国は関税だけでなく、通貨、人権問題へ強硬姿勢をあらわにしてる。一見強気にみえてるが中国が内向きの姿勢をつよめ、内側に敵を見つける。そうなったら、そこで文革のような状況がありえるかも。さて結論である。

* 結論
中国のことは中国人がかんがえる。日本人は日本と世界のことをかんがえればよい。それにしてもこの解釈変更はひどい。つくづく学問の自由、報道の自由の大切さをかんじる。事実を国民にみせないで政府が歴史を解釈できる。国民の皆さん、おそろしいですね。

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