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傭兵戦争、その一(簡略ロ歴) [英語学習]

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* 内容の紹介
ローマにやぶれたカルタゴは資がつきる。傭兵の給与支払いにくるしみ内乱へとうつってゆく。傭兵隊のシックンやチュニスへの進軍、リビア人の蜂起をあつかう。
(Ancient Rome History - Part 1 Mercenary War - 28、Historyden)

* カルタゴの敗北から内乱の発生へ
ここから第一次カルタゴ戦争と第二次カルタゴ戦争のあいだにおきたカルタゴの内乱についてのべる。第一次の戦争後一年目におきた。傭兵戦争とよばれる。またリビア戦争ともよばれるが、それはリビア人がおおく参加してたからである。あるいはそのはげしい戦いの状況から無停戦戦争とよばれる。これは非常に残酷な戦いであった。

* 帰還した傭兵隊をまつ現実、カルタゴの資金枯渇
紀元前二四〇年にはじまった。前回にのべたが ハミルカーがシシリーを退却した。その時にアフリカにつくと傭兵に給与をはらうと約束した。カルタゴで問題があきらかとなった。カルタゴは資金不足で金がない。彼らはローマに賠償金をしはらわねばならない。千タレントは即金である。この状況でカルタゴはたぶん賢明な決断をした。ローマを優先させる。シシリーをうしない、ほとんどの艦船をうしなった彼らがもう一度戦争をローマとおこせない。傭兵隊はすでに都市の入口きてる。彼らとくるしい交渉をおこなった。

* 傭兵隊のカルタゴからシックンへの移動
傭兵たちがカルタゴにとどまるなら犯罪や騒動をおこす。そこでカルタゴは給与はかならずはらうと約束しシックンという都市に移動させることにした。混乱をさけるため取りあえず金の小片をわたした。傭兵隊はシックンにむかった。これで一応の決着がついたとおもった。しかし事態はむしろわるくなった。不安と不信をもった傭兵隊は要求を当初より増額してきた。これでさらにカルタゴは困難な状況となった。こんな混乱は未開な人々を傭兵にする以上ありうると当初から指摘されてたという。ここで補足する。

* 二十三年の傭兵生活、将来のない中年兵
傭兵隊のほとんどが働き盛りの二十年間を傭兵としてすごした。いまさら別の職業につくことは困難。彼らは二十三年間をシシリーにおける戦いのなかにいた。彼らのおおくがすでに中年である。これが最後のもらえる給与である。カルタゴはハノをシックンに派遣した。これで事態の沈静化をねらった。しかしかえって傭兵隊の怒りをかった。こんな事情がある。傭兵は地中海のあらゆる地域から、リビア、リベリア、シシリー、イタリアからやってきた。そのほとんどはリビア人だった。これだけ多種類の人々がいると言語がばらばらである。それだけ交渉が困難となる。

* ハノとの交渉決裂、傭兵隊がチュニスに
次に傭兵はまったくハノを信用してない。彼は傭兵がたたかってる頃、ローマとの平和をすすめた人物である。 戦いをすすめたハミルカーとは対立してた。彼のいうことをまったく信用しなかった。このため交渉は決裂し二万三千の傭兵隊はチュニスに進軍した。その城外に野営地をつくった。チュニスはカルタゴと極めてちかい。すでにのべたことであるが平均的カルタゴの市民は商売を優先し戦争には興味がない。これは平均的ローマの市民と対称的である。彼らは戦争に興味があり、なれている。 ハミルカーや ハミルカー・バカのような人物はカルタゴではめずらしい。

* 不満をたかめる傭兵隊に対抗できない市民軍
カルタゴが傭兵にたよる理由である。これが問題を深刻にした。二万三千の傭兵隊に対抗する存在がない。市民が組織する軍ではこの職業軍人の軍に対抗できない。傭兵隊は ハミルカー・バカにより訓練された軍隊である。カルタゴは恐怖した。カルタゴは代表団をおくり傭兵隊に何度か要求をきいた。すると要求がだんだんとたかくなった。なかには馬鹿馬鹿しいものもあった。しかしそれもきかざるをえなかった。しかしその要求のすべてを受けいれることはできない。やはり説得せざるをえない。結局は元の約束にもどすことだった。ハノでは交渉ができなくなったのでジスコという将軍をおくった。

* 交代したジスコが傭兵隊に支払い開始
ここでどうして ハミルカー・バカをおくらなかったかとの疑問がある。それは彼がシシリーから傭兵が退却する時にカルタゴについたら給与ははらうと約束した本人である。ジスコはチュニスに到着した。約束した金をもってきてた。状況がわりはじめた。部隊ごとにはらっていった。しかしスペンディアスとマソウという二人が反逆した。彼らはリビア人をそそのかし反乱をおこした。彼らがやったことである。

* 不安をあおられリビア人部隊が反乱へ
リビア人をのぞく他の部隊が地中海の各地にもどってしまえばのこった彼らにカルタゴの怒りが集中する。これまでの問題を引きおこした犯人としてカルタゴが彼らに罰をあたえる。それが給料がはらわれた後におきるといった。そこでおおきな集会がもたれた。そこでジスコが給料をはらわないこと。さらに他に要求した馬とか馬鹿馬鹿しものもふくめてその要求にたえるつもりがないことをしった。スペンディアスとマソウがジスコとカルタゴ軍への不信をかきたてた。この集会においてカルタゴのために発言しようとすると石をぶつけろという声がでた。ついにスペンディアスとマソウが将軍にえらばれた。事態を沈静化しようとしたジスコは派遣団の他のカルタゴ人とともにとらえられた。

* 反乱に加勢するリビアの都市
ここにカルタゴと反乱軍のあいだに内乱がはじまった。ほとんどのリビアの都市は反乱軍の側についた。食糧、資材や軍を派遣するところもあった。リビアはカルタゴの主要な穀物供給地であるといいう。深刻な事態となった。何故このようにリビアの都市が反乱軍に味方したのか。一つは傭兵隊にリビ人がおおかったこと。もう一つは税である。カルタゴ戦争の期間にリビアの土地にかける税を二倍にした。カルタゴにとっては戦争遂行に必要な戦費の調達だった。これにたいするリビアの都市の不満がたかまってた。この状況に対応してカルタゴも軍をうごかすことになる。それを次回にのべる。

(おわり)

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