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カルタゴ戦争、序論、カルタゴの軍事力(簡略ロ歴) [英語学習]

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* 内容の紹介
カルタゴ、その二として軍事力をあつかう。
(Prelude to the Punic Wars - Military of Carthage - 22、Historyden)

* カルタゴの軍事力をかたる
今回はカルタゴ、その二である。ここでその軍事力をのべる。軍事力のおおくは傭兵による。これらはカルタゴが征服した地域から取りこんだものである。北部アフリカ、スペイン、ゴールズの一部である。これは市民からなるローマの軍と好対照である。これが陸海両者の軍についてあてはまる。神聖隊とよばれる部隊があるが、これは市民からなる。

* 市民からなる神聖隊と各地からあつめた傭兵隊
富裕な市民であるあるから最高の武器、装備をもつ。何故彼らが軍隊に参加したがらないのか。それは時間である。ずっともうかる貿易、商売に時間をとられてる。そのため軍務にしたがう時間がない。カルタゴは専門職の軍人にたよることになる。ヌメディア、リビア、リベリアをふくむ地域から兵があつめられる。ヌメディアンズ(ヌメディア人)は世界最高の軽装騎兵を提供した。カルタゴは同盟国に兵の供給をかならずしももとめない。資金提供が軍への参加になる。また戦利品の獲得に参加することもゆるす。このため同盟国では裕福になることができた。歩兵についてみる。

* 密集編隊、重装歩兵、剣士隊、不意打ち攻撃
ギリシャの密集編隊が彼らの主要な編成方法である。リビアンズ(リビア人)は重装歩兵である。おもい盾、おもい槍をつかう。スペイン人は剣のすぐれた使い手である。ゴールズは通常でない編隊をとる。彼らは不意打ちが得意である。

おおくの場合、まず重装歩兵が攻撃し剣士が支援にまわる。すでにのべたが重装歩兵の精鋭部隊は神聖隊である。彼らはカルタゴの貴族の子弟である。だから市民である。装備は最高のものである。二千五百人の重装歩兵があつまる。その規模は全体からみればわずかな部分である。リビアンズや他の部隊が大部分をなす。時間がたつにつれ神聖隊はすこしづつちいさくなっていった。したがってカルタゴではますます傭兵にたよる傾向があった。

* 傭兵中心の軍隊を指揮するカルタゴ人将軍
なおライベリアンズ(リベリア人)はスパニッシュ(スペイン人)ともよぶがここではこの呼び名に統一する。さてカルタゴは同盟国に兵をおくるよう要請する。彼らには給料がはらわれる。これはある意味でペルシャににてる。彼らはかならずしも市民をつかわない。おおくの国から傭兵をあつめた。それらが一つの旗のもとにあつめられた。この意味でにてる。全体を統括する指揮は常にカルタゴの将軍である。彼は市民である。同盟からの将軍もいるかもしれない。彼らはカルタゴの将軍の指揮のもとに指揮する。傭兵をつかうことの利害得失である。

* 傭兵隊の利害得失
まず彼らは専門職。訓練が不必要。問題はもし資金がつきたら彼らは給料をもとめて別の場所にゆく。彼らはやとってくれた都市に忠誠をちかうのでない。指揮してる将軍にである。この忠誠心は非常にたかい。ハンニバルに引きいられアルプス越えした傭兵をみる。これは例がないほど苛酷な遠征であった。にもかかわらず遠征を強行し、おおくの犠牲をだした。彼らはたかい忠誠心をカルタゴでなく将軍のハンニバルにしめした。次はカルタゴの騎馬隊の編成である。

* 世界最高のヌメディアンズの騎馬隊
軽装騎兵と重装騎兵がいる。これらは通常は歩兵の編隊の両翼におかれる。カルタゴで最高の騎馬隊はヌメディアンズである。カルタゴの軍に当然いる。彼らにかなうものはほとんどいない。彼らは複数の投げ槍をもつ。それを相手に放りなげる。その特徴ははやさである。はやささで敵を出しぬき、いやがらせをする。敵の主力騎馬隊をカルタゴの軍に近づけないようにする。ローマの編隊にいやがらせを仕かけ編隊を分裂させ投げ槍を放りなげ、ただちに退却する。だがまたもどってきて投げ槍をほうる。ローマにとってわずらわしい相手である。というのはそれまで一対一の対戦になれていたからである。

* 軽装騎兵と重装騎兵
この次の攻撃は重装騎兵である。神聖隊かリビアンズの重装騎兵隊かもしれない。ヌメディアンズは斥候としてもすぐれてた。敵方の動きについて非常に的確な情報を自分の将軍にとどけた。ハンニバルはしばしば彼らの速度をつかいローマを罠にさそった。さらにカルタゴはアフリカの戦闘用象をもってた。敵の編隊を混乱させるためである。通常の重装歩兵隊や重装騎兵隊の攻撃の前につかった。敵兵に恐怖をあたえるための武器である。敵方の騎馬はその姿をみただけて恐怖にかられて逃走する。カルタゴの海軍である。

* カルタゴ海軍、二段櫂船、三段櫂船、五段櫂船
紀元前八世紀頃まで戦艦は極めて単純な構造だった。船の両側にオールをそなえてるだけだった。その戦闘手法はぶつけることだった。オールの数には制約があった。技術的進化により二段櫂船がうまれた。ここには櫂の列が二つできた。さらに三段櫂船がうまれた。三つの櫂の列である。櫂の漕ぎ手をささえる床である。上から最初の列、次の列の櫂の漕ぎ手はおなじ水準の床にのる。最後の列の漕ぎ手の床の水準と二つにわかれる。さらにまた技術的な進歩があった。五段櫂船である。これは二、二、一の櫂の列におうじて三つの水準の床ができる。カルタゴがこれをおおくもってた。これは三段櫂船よりもおもい。波があらいところでもより正確に敵にぶつけることができる。もし艦隊が三段櫂船と五段櫂船からなると、まず五段櫂船が攻撃し三段櫂船がそれにつづく。一度の攻撃でも敵船に致命的打撃をあたえることができる。それほど強力である。

* 三百五十艘、十五万人、世界最大の海軍
船の乗員の構成である。七十五パーセントが漕ぎ手である。艦船は海軍の将校により指揮される。彼らは当然、将軍の指揮下にある。おそらくそれは陸軍の将軍かもしれない。彼は海と陸の両方を指揮下におく。さらにそれはカルタゴ元老院の指揮にぞくする。この両者の関係は複雑であるが後にのべる。カルタゴの軍事力では海軍がもっとも重要である。陸軍よりもおおきい。カルタゴの有力な対抗者はシシリーのギリシャであった。カルタゴ戦争以前の話しであるが特にシラキュース(シラクサ)である。もし三百五十の艦船が海にうかぶとその乗員が十五万人という。漕ぎ手と兵士からなる。古代における最大規模の海軍である。次回からカルタゴ戦争についてのべる。

(おわり)

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