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ローマの政府と元老院(簡略ロ歴) [英語学習]

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* 内容の 紹介
ローマの発展をささえた元老院、議会、執政官など政府の制度・機関についてのべる。
(Ancient Rome History - Roman Government and Senate - 08、Historyden)

* ローマの発展をささえた制度・機関
今回は政府の制度・機関についてのべる。制度・機関を生みだしてゆく過程が共和制の発展とつながる。これは世界の強国に成長する過程だった。これからローマの元老院、議会、執政官、監査官などについてのべる。これらのほとんどが共和制の時代につくられた。

* 元老院
では元老院である。おのおのの氏族の長はローマの元老院に出席できる。彼らは通常、家族の長である父であり氏族の長である。元老院は王の時代に設立された。当時は助言機関だった。決定権をもたない。共和制の時代に元老院は政治的に強力になった。元老院(セネット)は年長者というラテン語セネックスからきてる。おのおのの氏族の長は通常は元老院の構成員となった。

当初は百人。パトリシアンズにのみ開放されてた。後年にはプレビアンズに開放されるようになった。その任務、権限をさだめたセネター・コンサルタは法とはかんがえられなかった。拘束力がないものだが、ほとんど例外なくまもられた。

* 助言をする元老院、それを受けいれる執政官
この助言は最高の執行機関である執政官により実施にうつされる。その会合は通常は早朝にひらかれる。執政官が主宰する。元老院議員や執政官が順番に当面の問題について発言する。これにもとづき命令がだされる。これはトリビアンの拒否権により拒否されることがある。

投票は名簿にもとづきおこなう。あるいは主要な案件は賛成、反対にわかられてすわってきめる。元老院は戦争を決議し作戦の財政措置。軍隊の派遣を決議する。おもな審議事項は戦争、あらたな領土獲得、征服など対外政策である。ローマが五百年間にわたり他国を征服していった。元老院は重要な働きをしてきた。紀元前五〇九年から帝制開始にいたる期間である。

* 議会に取つてかわられた元老院
共和制がおわると議会が元老院に取ってかわった。皇帝に議会が助言するようになった。アウグストゥス皇帝は賢明だった。元老院がもってる幻想をこわさないよう配慮した。しかし帝制期の元老院の存在はただのお飾りだった。権力は皇帝が駆使した。たとえそうであっても元老院議員になりたがり、それが権威や社会的地位をたかめた。

* センチュリー議会
議会についてである。最初のものはセンチュリー議会という。これは戦争を決議や停戦協定を承認する。この他にもつのが執政官の選出、プレエタの選出である。部族議会である。

* 部族議会
これは若手行政官を選出する。彼らは執政官の権限の一部を代行する。その意味で重要である。彼らはローマが拡大してゆく時期は特に重要であった。二人の執政官だけて行政をすすめることは現実的でなくなってた。部族議会は執政官が主宰した。人民議会である。

* 人民議会、トリビアン
これは部族議会とおなじように法を決議する。ただしこの議会にパトリシアンズの参加はみとめられない。プレビアンズのみである。ここがちがう。プレビアンズのなかからえらばれた議員、トリビアンが恒久的な会議をもった。彼らは人々の利益を代表した。これで利害がぶつかりあうことをふせいた。パトリシアンズはこれに参加できない。この会議が決議するとそれは法となる。これが助言という性格の元老院とちがう。さらにこの法はパトリシアンズとプレビアンズの両者を規制した。だから重要であった。ではいろいろな組織、職についてである。

* 執政官
まずローマの執政官である。これは最強の執行機関である。彼らは軍事を命令し政治をおこなう。この二つの執行官が並存するのは現代人の目からはおかしいかもしれない。だがローマではうまく機能した。その任期は一年である。これは専制政治への警戒である。この任期の期間は国家の元首として機能する。執政官に選出されることはもっとも名誉あることだった。執政官は元老院の議論を主宰する。広範な権力をもつ。しかし王ではない。王制は革命によりたおされた歴史がある。彼らは選挙により選出される。元老院は執政官の意志にはんしてその任務、権限をさだめることができる。

* 二人執政官制度、プレビアンズへの開放
さらに二人執政官制度である。彼らは互いに相手への拒否権をもつ。これは相互牽制の仕組みである。おのおのの執政官は自分が指揮する軍をもつ。もし軍が一つだけだったら二人の執政官は日替わりで軍を指揮する。これは弱点ともなる。この弱点を後年、ハンニバルがついた。任期の一年間は軍に強大な権限をもつ。軍を指揮し規律をただす。ローマの執政官は専門の訓練をへた軍人ではない。しかし彼らはゆたかな経験をもち将軍としてその機能をはたした。

プレビアンズの地位向上により執行官になる例がでた。パトリシアンズとプレビアンズが執政官に並立することはめずらしいことでなくなった。

* トリビアン、下層階級も代表
ローマのトリビアンである。構成員は人々により選出される。このため彼らはプレビアンズを代表し後年には下層階級をも代表することとなる。トリビアンはパトリシアンズが支配する元老院を牽制する役割をもつ。トリビアンは元老院や執政官がおこなった決定にもとづく詳細事項に関与することができた。トリビアンは他のトリビアンに拒否権をもつ。トリビアンにはパトリシアンズは参加できない。その意味での利害の衝突はうまれない。しかし元老院は自分たちの利害を確保するためトリビアンを指名することができた。彼らの任期は一年である。

その任期中にトリビアンには誰からも干渉されない。もしこれをやぶれば死刑とできる重大犯罪となった。その適用範囲はローマ市内に限定されてた。ポントフィッスマクシマスについてである。

* ポントフィッスマクシマス、宗教的最高の権威
ローマの主席僧官であり宗教の重要な団体の長である。ローマの公的な宗教行事をおこなう。この組織を支配することは極めて重要である。たぶん]執政官につぐものだろう。貴族が執政官の職につく前にこの職につくことがおおかった。ジュリアス・シーザーもこの職につき、その後に執政官となった。プレエタである。

* プレエタ、地方の知事
この職の仕事は執政官の仕事のおおくをふくむ。その起源は執政官の負担の軽減である。日常業務をおこなうが強力な執行機関である。彼らは執政官にのみ責任をおう。通常は州を支配する。おおくの事業をおこなう州知事のような職務である。さらにもし執政官がそこに不在なら、その州におけるレージョンを指揮する。富裕な州のプレエタになるために激烈な競争がうまれた。これは商業活動、つまり戦利品の獲得を意味した。では専政官についてである。

* 専政官
今日の目からみれば否定的にあつかわれるが当時は非常に重要な職であった。彼は元老院により選出される。ほとんとの場合、危機的状況にある時に選出される。おおくは戦争、反乱の時である。この職は執政官がその職務を充分にはたしてない時、ローマが脅威にさらされてる時に特に有効である。さらに元老院では時間がかかる場合、戦争遂行のような時にも効果が期待できる。この実例は第二次カルタゴ戦争にみることができる。専政官が軍事を取りしきり、あらたにその代理を選任し処理にあたる。その代理は軍事の専門家をあてる。この任命は時間に限定があった。

六ヶ月の後がすぎるとすべての権限を元老院にもどすという伝統があった。この特権を乱用した例をシーザーにみることができる。さて監察官である。

* 監察官
ここには元執政官二人がつとめ五年ごとに監査をおこなう。すべてのローマ市民の登録事項と土地を監査することができる。この監査には他の行政機関と財政事項もふくまれる。

* ローマの市場、人々のあつまる場所
ローマの市場(フォーラム)である。ここはすべての活動の中心となる場所である。そこには政府の機関があつまる。成功した将軍がここまで勝利の行進をおこなう。おおくの商業活動がおこなわれる。市場の施設は時代の変遷とともにおおくの改修がなされた。今日、その遺跡にはおおくの観光客がやってくる。

(おわり)

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