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平和なし(簡略ギ歴) [英語学習]


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* 内容の紹介
勢力を拡大したスパルタだが早速、シーブスが反撃、守備隊基地を奪回、反撃にアテネの連携、和平協定、衝突、戦いを海に、アテネの勝利、和平。このなかでシーブスが力をつけてゆく。その姿をあつかう。
(Ancient Greek History - No peace - 41、Historyden)

* 勢力を拡大したスパルタにシーブス亡命者の反撃
前回までにスパルタの支配拡大、中部についてシーブスへの守備隊の設置、北部について地方長官の設置とオリンセスの同盟への参加を実現した。しかし事態がスパルタにとりわるいほうにてんじた。シーブスの追放者がアテネに亡命してる。彼らがシーブスを取りもどそうと計画した。彼らにはアテネの民間有志の援助が約束された。これはアテネ政府ではない。ゼネフォンがいう。六人がシーブスにもどり、うち一人がリオンティエの家にやってきた。彼はもっとも熱心なスパルタへの同調者である。

* スパルタ同調者を暗殺、守備隊を破壊
リオンティエは友人とおもい家にいれた。彼を短剣でおそった。翌日ひそかに監獄にゆき同志を救いだした。このようにスパルタにたいし全面的な反乱がおきた。守備隊の司令官はただちに援軍を要請した。しかし支援隊は途中でシーブスとアテネの騎兵隊によりはばまれた。その後に両軍はアクロポリスにむかった。守備隊は抵抗をあきらめ放棄した。スパルタはこの司令官を非難し死刑にしょすとし、ただちに別の隊を派遣した。年おいたアジェスレイアスはことわり、わかい王、クリオンボーダスにまかせた。彼はシーブスに侵攻し数週間、攻撃した。しかし戦況は好転しなかった。それでセスピアイに守備隊をおくことにしフォドライアスを指揮官として、ここでシーブスを監視することとした。

* シーブス、スパルタにアテネ攻撃をそそのかす
ゼネフォンによればシーブスの人々はスパルタをなおも陸で最強の軍とおそれ、彼らはいつでも、どこにでも自分のおもうままに攻撃することができるとしんじてたという。これにはコリンス戦争でスパルタをコリンス以西に閉じこめようとして失敗したというにがい経験がある。また彼らはスパルタと単独でたたかう事態をおそれてる。そのためアテネを巻きこむ必要をかんじてた。この反乱のはじめにアテネの有志による支援をうけたが、それだけでたりずアテネの政府までふくめた支援を必要とかんがえた。シーブスが一計をあんじた。スパルタのフォドライアスにアテネを攻撃するようそそのかした。これが成功するとスパルタとの戦いに巻きこむことができる。こうしんじたものである。

* アジェスレイアス、フォドライアスを擁護、いかるアテネ
フォドライアスは直截に攻撃することとした。夜にアテネのパイリアスを攻撃する。これは重要な港である。軍は進軍する。だが彼は距離の計算をまちがった。翌朝、太陽があがったら目的地はまだ数マイルも先だった。やむえずビオーシャに退却した。アテネは激怒した。たまたまスパルタから使節がやってきてた。彼らを拘束しフォドライアスを裁判にかけるよう圧力をかけた。しかしスパルタではアジェスレイアスがうごいた。フォドライアスを無罪放免とするよう圧力をかけた。ゼネフォンによればこういった。これまで一貫してよき行動を礼儀ただしくとってきた。そんな若人を死刑にしょうするのはむずかしい。彼のような兵士をスパルタは必要としてる。アテネはもちろん無罪放免に激怒した。

* 対立をふかめる両国、アジェスレイアスがシーブスを攻撃
両者の関係がまた悪化した。その頃アテネはシーブスの関係は紀元前三七八年に両国のあいだに同盟がむすばれた。この良好な関係と好対照である。ところでアジェスレイアスはフォドライアスやヒビデスとともにその行動をとおして外交方針を支配した。これはギリシャのなかでスパルタを特異なものにした。またアジェスレイアスに指揮をもとめた。今回は引きうけた。彼はキスラン山を占領した。ここは南にアティカ、北にビオーシャをのぞむ両者の境にある。ここに基地をおけば、いつでもシーブスを攻撃できる。ここから平野におりていった。そしてシーブスの地方を攻撃してまわった。

* シーブスがスパルタに反撃、ヒビデスの戦死
夏の作戦行動の時期が終了して彼はヒビデスを司令官としてセスピアイにおいた。ここがビオーシャ攻撃の主要基地となる。この守備隊はほとんど傭兵である。この傭兵のことであるがスパルタは兵に不足した。傭兵でおぎなうようになった。もし同盟国が兵を提供できなかったら彼らに代償として資金をもとめる。スパルタはその資金で傭兵を確保する。ペロポネソス戦争から純粋なスパルタ兵士は減少した。その補充が必要だった。

さてヒビデスはシーブスを攻撃した。定期的に周辺を攻撃し機会があれば不意打ち、妨害もした。シーブスがこれに対抗する。騎兵隊が傭兵隊を敗北させた。またヒビデスもころされた。セスピアイの騎兵隊はシーブスにまけはしないと豪語してたが戦場で逃走した。この勝利は転換点となった。スパルタとの戦いに自信がうまれた。これに対抗してあたらしい将軍をおくって攻勢をつよめた。にもかかわらずシーブスを追いつめることができなかった。

* アジェスレイアスの攻撃にシーブスが反撃、アテネが連携
紀元前三七七年にスパルタはまた攻勢にでた。またアジェスレイアスが指揮する。前回とおなじルートをとおってキスラン山にきた。すこし戦果をあげた。シーブスは一定の距離をたもち攻撃を仕かけてくる。丘のうえに防御の基地をかまえて攻撃する。スパルタの行動を邪魔する。この状況でシーブスを攻撃した。現地にうまれた問題も処理した。翌年である。

ゼネフォンがいう。アジェスレイアスは足の傷で第一線からしりぞくこととした。これによってもスパルタは攻撃をやめなかった。クリオンボーダスが次の指揮官となった。すぐ行動にうつった。彼にはきびしい結果がまってた。キスラン山にむかう道でシーブスとアテネの一隊に進軍をはばまれた。クリオンボーダスは軍を解散してスパルタにもどるしかなかった。スパルタにおいて議論がかわされた。

* スパルタが海上攻勢に方針転換
その結論はあたらしく艦船を仕たてアテネを海上封鎖する。そして飢餓状態に追いこみ降服に持ちこむというものだった。六十の三段櫂船の艦隊をつくった。アテネも艦隊をもって対抗する。この頃がアテネ帝国の第二期のはじまりという。海軍力はギリシャで最強となった。穀物や貢納金がエーゲ海のさまざまな地域からアテネに流れこんだ。もちろん、港と都市をまもるながい壁も再建された。

* アテネとシーブスの戦略、スパルタをペロポネソスに封じ込め
紀元前三七五年、アテネとシーブスはあたらしい戦略を作成した。海上の優位が確保できたのでペロポネソスに攻勢にでる。スパルタに自国の防衛に専念せざるをえなくする。これによりビオーシャへの攻勢を封じこめる。この戦略は成功した。シーブスにとってはさらにいいこと。いくつかのビオーシャの都市を取りもどすこともできた。この頃からシーブスはますます強大となっていった。おおくのビオーシャの都市はシーブス支持をあきらかにした。

* アテネ海軍、コサイラに遠征、スパルタと衝突
他方、アテネの海軍は足をのばしコサイラにいたる。スパルタは五十五の艦船を派遣した。アテネは六十の艦船だった。その戦いの結果は勝敗不明。両者は当然に自軍の勝利としてトロフィーをたてた。アテネとスパルタはあらためて敵意をあらわにした。ゼネフォンによればシーブスは ビオーシャのほとんどすべての都市を支配下においた。スパルタの同盟都市への脅威がたかまった。アテネの目からみるとアテネとスパルタは富を消費してたたかう。ところがシーブスだけが利益をえてる。特にビオーシャにおける支配を強化してる。アテネのシーブスへの懸念がたかまっていった。アテネはスパルタと和平の交渉にはいることとした。

* シーブスをおそれて和平に、ほころぶ平和
協定がむすばれアテネの艦船が本国にもどるようめいじられた。ところが奇妙な行動をとった。帰国の途中でペロポネソスの追放者でつくる島に上陸した。そこには民主政治の人々がいた。スパルタはこれをあきらかな協定違反としてただちに艦船を仕たて傭兵がコサイラを攻撃した。コサイラからアテネに救援要請があった。アテネは艦船をおくった。平和はこれまでとなった。ところで和平がいつまでつづいたのか私ははっきりいえない。紀元前三七五年までとゼネフォンはいうが諸説ある。

* アテネ、フィクラテスの遠征
それはともかくアテネはフィクラテスをこの遠征の指揮官としておくった。彼はペロポネソスの周辺の航行は危険であることを覚悟した。時には危険な敵の地に上陸する。コサイラまではこの状態だろう。それで慎重に準備をはじめた。

* フィクラテスの巧妙な戦略、スパルタを出しぬく
すべての艦船の主帆をドックにのこせとめいじた。これで乗組員の働きやすい環境を確保する。彼らの櫂が充分な効果を発揮する。そのために邪魔になる主帆をおいてきた。彼は船が相手にぶつかる速度をおとしたくなかった。さらにペロポネソスの海岸上陸には時間を必要最小限とするよう配慮した。水や休息のため上陸はただちにおこなう。百人隊を編成し敵を偵察する時は特別な注意をはらう。野営の火をたくことを禁止する。これはこちらの存在を敵が発見する。この可能性を最小にするためである。彼は陸には長居しない。そのため敵が存在に気づいてもただちに移動し安全な海上にもどる。よく組織され時間を無駄にしない遠征だった。このためスパルタはフィクラテスがペロポネソスを航行することを阻止できなかった。

* コサイラの守備隊に住民が反撃、フィクラテスが到着
他方、スパルタの陸軍はコサイラで傭兵による城攻めをしてる。彼らは住民をきびしい飢餓状態に追いこんだ。傭兵隊の指揮官はコサイラの陥落は時間の問題とかんえてたが理由があり、たぶん自分の貪欲から傭兵に給料をはらわなかった。これはよくない。傭兵たちは指揮官が自分たちの取り分から私腹をこやしてるとうたがってた。コサイラの人々は傭兵の規律がゆるんでることに気づいた。この機会に攻撃を開始した。指揮官はここで傭兵をあつめ対抗しようとしたが彼らのおおくが指揮官を見すてた。スパルタに忠誠をちかう者がのこって抵抗した。最後の手段としてスパルタの艦船は島にのこってる兵たちと資材を回収しようとした。しかしフィクラテスがやってくるかもしれないとパニック状態となったのでこの試みも成功しなかった。そしてとうとうフィクラテスが七十の艦船をともないコサイラにやってきた。

* フィクラテス、スパルタの艦船をほとんど拿捕
フィクラテスはスパルタの艦船がまたやってきたとのしらせをうけた。彼は常に先手をうつ。海に出撃し向かえうった。戦いは一方的だった。ほとんどの艦船をうばっい、時には船と乗組員すべてをうばった。捕虜はすべてコサイラにおくり莫大な身代金を要求した。ところでスパルタとアテネは本格的な戦いにはいることを警戒するようになった。紀元前三七一年、アテネは平和攻勢にでた。代表団がスパルタにやってきた。議会が出席した場で和平案を提出した。これは受けいれられた。その内容である。

* 両者が和平に署名、シーブスは拒否
都市におく地方長官は廃止する。海軍は解体する。さらにギリシャの都市の独立を保証する条項まであった。シーブスもこの協定の受け入れを表明した。だが翌日、代表団の長であるイパマナンデスがビオーシャを代表してシーブスだけが署名すると言いだした。これはビオーシャ同盟の統合を維持するのに必要という。何故態度が急変したのか。私はイパマナンデスの脳裏にスパルタのアクロポリス急襲と占拠の記憶がのこってたからとおもう。スパルタにビオーシャが一体となって対抗する。この機会に暴挙の再発をふせぐとの決意があったのだろう。これにたいしアジェスレイアスが拒否した。この妥協をゆるさない態度はいかにも彼らしい。シーブスは協定に署名しなかった。両者はさらなる衝突にむかってゆく。

(おわり)

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