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高橋教授の予言 [景気]



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* はじめに
高橋洋一氏は嘉悦大学の教授である。数学につよい経済の専門家である。公表データに疑問がある中国のGDP(国内総生産)が、たしかマイナス3パーセントと予測した。ところで日本もGDPがマイナスかと懸念されてる。

2月16日に日銀黒田総裁が史上初のマイナス金利を発表した。高橋氏はこれを予言してた。見事にあてたばかりでなく、12月の日銀の補完措置との関連、政策決定の内幕を説明しての予言だった。もと大蔵官僚の経歴がひかる出来事だった。さてその経緯である。

* 概要
経済評論家の常念司氏との対談がユーチューブにでてた。おそらく日本の バブル崩壊についてかいた自著の宣伝をかねた出演である。ここも面白かったが省略する。常念氏から明日の日銀の政策決定についてきかれた。高橋氏がいう。

明日か。(20兆くらいかとの問)。何兆円とおもってる。これだけでも、ほぼ失格。まず2016年度の国債発行額は120兆円。日銀が80兆円、40兆が償還分。すると買いたいとおもっても民間金融機関はゼロ。この金融機関の状況である。

全部で400兆、うち50兆に償還がくる。これでは全部まかなえない。ここで日銀がオペをやる。できるか。非常にむずかしい状況だ。(と、思案の時間)

(じゃあ政府が新発で、オペ分の国債を発行したら)。借金か、その考えはある。でも政府はすぐやれない。今ゼロなんですが、マイナスですかといわれる。増額の話しをする人はプロじゃない。

で、やっと本題にはいったようだ。まず定義から。

ここで金融緩和とは何か。国債を買いあげて、金利のついてない現金をわたすこと。だけど今は日銀券をわたさず、日銀の当座預金にいれる。これが230兆ある。これに金利がついてる。0.1パーセント、すると2300億円だ。小遣いをわたしてる。だから銀行は貸出しない。たぶんこの小遣いをすいあげるのが、次の手だ。この金利をゼロにするか、0.05%、マイナスかも。

ここで(ユーロ中央銀行蔬菜)ドラギがやってうまくゆかなかったと横槍が。

ドラギの場合は国債をかえといわれても、どの国のをかうか。これが政治問題となる。(金融緩和なら)金利をいじるしかない。日本は国債をパンパンにかってる。だから当座預金の金利をさげる。これしかない。さらに実務上の問題が。

。2016年度の予算で国債発行額がきまってる。今変更すると、野党が国会審議をストップ。予算を作りなおせといわれる。こんなこと絶対にやらない。(なるほど、銀行は貸付にまわす)。それか株式に投資する。(だから金融緩和になる)

ちなみに12月の補完措置はどうときかれる。

あれは、このためにあるとおもう。超長期(国債)をとりあげて。つまり金利のあるやつをとりあげる。(で、これをやっても)、また当座預金に。そこには金利がある。それでは効果をあげない。なら金利ゼロとかもっとひくくする。政策の連続性をかんがえたら、こちらが合理性がある。

話しが銀行内部のことにおよぶ。

ポート(フォリオ)にしずんでるのに手をつっこむ。新発(国債)のほうが簡単。これを解説すると難解だが、銀行が毎年、事業計画で債権、株などの投資計画を作成する。ここの作成をやりなおすことになるから、嫌がるといことらしい。で、感想である。

* 感想
1) 頭のよい人の発言である。省略がおおい。ついてゆくのはむずかしい。説明が舌たらずになってるとおもう。しかし、日銀の当座預金に金利がついて、総額2300億円のお小遣い(銀行への補助金)がわたされてるとは、おどろきだ。我が国の銀行は企業が、こまる土砂降りの日には傘をかさず、晴天にかりてくれという。こう揶揄されてる。銀行がリスクをとらず国からお小遣いをもらったり安全な国債でかせぐ。それで成りたってるのかとおもうと、がっかりする。

2) 金融政策など専門的すぎて一般の国民には縁どおいとおもってたが、筋をおえれば高橋氏の話しはわかりやすい。さらにその行政の内部をのぞいた気にもなる。ありがたい。

で、結論である。

* 結論
デフレでみんなが萎縮してる。これで景気浮揚はおぼつかない。政府は財政政策を出動し、民間は投資や賃上げを、国民はすこし消費をふやす。それぞれ応分のリスクをとる覚悟が必要。大企業が賃上げにうごきだした。そのほかは黒田バズーカばかりが目だってしようがない。できる努力をしよう。


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