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ウイグル民族学者に無期判決 [中・韓問題]

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9月23日、新疆ウイグル自治区の裁判所で、ウイグル民族学者のイリハム・トフティ氏に国家分裂罪で無期懲役と全財産没収の判決をいいわたした。同氏はいかなる独立運動にも参加したことがないと無罪を主張してた。北京の中央民族大学で教鞭をとってた同氏は今年の1月に公安当局に拘束された。この問題ではテロ活動が注目をあつめるが同氏は、漢族との融和をとく穏健派だった。外部の批判を意識したのか、後日、同氏の授業の様子を動画で公表した。これは検察側から提出された証拠の一部だという。

欧米からはつよい非難の声があがった。日本でも関心をもって報道された。穏健派である同氏の有罪はウイグルとの紛争を平和的に解決する惟一の窓口をうしなった。中国は破滅への道をすすんでいる、などの声があがった。そこで最近国民投票がおこなわれたスコットランドの独立運動に言及された。要するに中国だったらこの運動は有罪だというもの。わたしの感想である。

やはり英国は民主主義の先進国だ。英国のキャメロン首相や、エリザベス女王が慎重な投票を呼びかけたが、軍隊が圧力をかけたりしなかった。手続をみても妥当だった(9月21日ブログ記事、スコットランド、住民投票)。独立否定の結果はさておき、この結果の影響には注目があつまってるらしい。他の国の独立問題に波及する。国民投票がおこなわれたのは、英国にとどまる魅力がうすれたこと、大英帝国の凋落を意味する。ひいては米国の覇権のおとろえと、グローバル主義の動きが地域主義(とい言葉があったとして)への逆流とかが論じられた。わたしは英国の民主主義の健全さと重要性を感じた。

もっとも大切にされねばならない大学における学問の自由をないがしろにするような中国の裁判はもちろんだが、ウクライナの分離独立に暗躍する親露派の動きと好対照である。で、結論である。

香港の民主化運動の衝突にかんし英国キャメロン首相は深い懸念を公表した。かって訪独した中国の習主席に報道の自由、思想の自由の重要さを指摘したことをドイツが公表した(6月8日ブログ、安倍総理が中国を批判)。中国はお隣の強国だが、友好をとなえて訪中団を派遣するばかりでは心もとない。

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