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笹井遺書の内容 [STAP騒動]

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家族により笹井芳樹氏の遺書内容があかされた。家族からの聞き取りの内容も弁護士があきらかにした。論文疑惑が問題となった3月ころから心労や重圧を感じ、6月の理研改革委員会による理研解体提言をふくむ報告に相当強いショックを受けたという。4月の記者会見の時の態度では冷徹な科学者との印象が強かった。内実はちがっていた。では、何故、辞任を早く発表しなかったのか。実はこの時点で辞任を上司である竹市雅俊氏(発生・再生科学総合研究センター長)に申しでていたらしい。死者を鞭うつようだが、さっさと辞任を公表してしまえば、ずいぶん事態は整理され簡単になっていただろう。改革委は、小保方さんを厳しく批判したが、笹井さんをふくめた研究管理者にたいして、それに勝るとも劣らない批判をくわえていた。自分だけが自殺するほどのことではないのにと思う。

このようにSTAP騒動の理研、関係者の動きは、理解できないことがおおい。今回も然りだが、強い違和感がいつも残った。わたしの感想である。理研の皆さんは、科学には関心があるが、人間には関心がない方々のようだ。科学は依然として未熟で、人間の高度な精神活動の理解には到底およばない、という意味でない。科学に関心をもつ人は、人間にも関心をもつべきだという意味である。笹井さんが辞任を申しでた時、異変に気がつかなかったのか。首をかしげる。今回、あきらかとなったが、6月末から研究中のディスカッションが成立しないなど、精神的異変があった。同僚のスタッフが竹市センター長に報告したが、医師の診断をすすめたという。そんなことより、すぐ本人にあって、話しをきく。相手の苦しみをきいてやるということを考えなかったのかと思う。これは本部のことだと記憶してる。今回の自殺で衝撃をうけた本部はセンターの研究員のためにコンサルタントをうけれるよう検討しているとの報道があった。現今、そんな需要にこたえる団体、業者はいる。ずいぶんお手軽だなという印象である。

そもそも騒動の発端はというと、小保方さんの論文における不正を認定した時にさかのぼる。この時、記者会見で調査委員会がSTAP細胞のありなしは問題としない。それとば別に判断したといった。あっけにとられたのだが、STAP細胞のありなし、という根幹をほおっておいて、不正を論じる。小保方さんの将来に重大な影響をおよぼす判断を、ずいぶんお手軽にやったものだと思う。小保方さにも、いいたいことが山ほどあった。弁護士が反論したように裁判なら充分に小保方有利にあらそえるだけの問題である。どうして、STAP細胞の真偽を追及するとともに、小保方さんの将来も考え、理研の立場もわきまえて、騒動の収束をはかろうとしなかったのか。これが拡大してゆけば、どれだけおおくの人に迷惑をかけるか。考えれば、わかる。あるネットの記事は、翌年の3月に小保方さんの任期がきれる。それをそのままにして、延長しなければ自然に雇用関係は消滅する。小保方さんにも不当な影響をあたえずにすむ。どうもわからないわけだが、人間にたいする関心がなければ、騒動になった。とりあえず小保方さんを切りすてて、一件落着というお手軽なシナリオもやむえないかもしれない。で、結論である。

理研は、もっと人間に関心をもって研究をすすめてもらいたい。

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