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清武の乱、その2 [野球]

はじめに

6月5日の公判に渡邊恒雄さんと清武英利さんが証人として登場した。そこでいくつかの名言、気になる発言があった。わたしは、その1で、
1) 巨人のGMを法的にどの程度評価するのか、
2) 舶来の概念、コンプライアンスをどう評価するのか、
ということをいった。それで感想である。

GM新設で何もかわらない

渡邊さんがいう。
「GMの新設と申しますが、巨人軍の定款その他、GMについて明記がありません。仮称です」といい、あらたに付加された権限はない、と主張した。その根拠にもしあらたな権限が付加されたなら定款の改正がなされるべきなのになかったという。疑問がある。

1) 定款改正が必須なのか。その根拠はどこにあるのか。
2) 清武さんに強大な権限があるといってるが、ここで問題となってるのは、人事案件を報告し了承されたと理解し、それをすすめている時に否定された。それを不当と主張する。それが正当だといえる程度の権限である。もっとも清武さんは現在それ以上の権限があると主張してるようだが、ぎりぎりゆずれないのはここだ、と思う。そこで疑問だ。

このような権限は規定のあるなしをさておいて、あるのでないか。規定が存在しないことで、それがないと主張できるのか。

3) 組織は合理的な存在である。だからこそ統制が正当化される。定款や規定に明記されてないとしても、必要な機能は存在し、維持され、必要な統制も機能する。2012年にむけてのコーチ陣の編成、キャンプの準備の中に清武さんのもってるGMとしての機能がみとめられる。それを否定するのか。

4) このような機能も統制もある。それを勝手きままに否定する。それが日常茶飯事のようにくりかえされたら、組織は崩壊する。読売新聞も巨人軍もそのような異常な組織ではない。渡邊さんがコーチ人事を否定したのは、わがままからでないのか。

僕と読売新聞社は一体ですから

清武側弁護士が渡邊さんにいう。「あなたは、23年11月11日の清武さんとの会話で『記者会見したら、これは破滅だぞ、破局だな』、また『読売新聞社と全面戦争になるんだから』といったと指摘した時、それをみとめる発言として飛びだした。ずいぶん傲慢な人だなと思う。でもこのような歯に衣をきせぬ発言はよくあった。これがこの人の人間的魅力でもあったと思う。巨人軍会長である渡邊さんと清武さんの対立が読売新聞との全面対決となるわけでない。これが後に清武さんが、自分を読売新聞全組織をあげて攻撃してくるといわしめたものと思う。で、疑問である。

中世ヨーロッパの王権神授説でない。最高責任者個人の人格を淵源として組織が存在してない。渡邊さん本人の名誉は相当傷ついたかもしれないが、清武発言により読売新聞の名誉はさほど傷ついてない。清武さんは裁判の当事者に参加してるが、渡邊さんは参加してない。日頃の歯切れよい発言と裏腹で、いさぎよくない。で、ないか。

という印象だ。といことで、次回公判は9月18日という。まだまだ先がみえないが、今後も見まもりたい。

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