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鼻血 [脱原発]

福島原発事故の影響はほうぼうに、ひろがり、今なおつづいている。ドイツは2022年までに原発をすべて廃止、再生可能な自然エネルギーに代替するとの政策に突入した。2011年からみて、今ドイツがどうなってるのか。週刊新潮に在独の川口マーン恵美氏が報告してる。

結論は大失敗。政府の助成策により風力と太陽光の発電能力は700万kw(キロワット)となった。これは冬場需要のピーク時、800万kwの90%にたっする。ところが自然条件に左右されるので年間稼働率は20%を下まわっている。それを実は火力発電がおぎなう。そのためCO2排出が極端に増加。それは電気料金の上昇という形で負担となる。大企業は 優遇策がある。裕福な一般家庭は風車や太陽発電パネルを付設し、売電ができる。結局のところ一般庶民がそのコストを負担するという状態だという。送電の実情をみても問題山積である。

需要に関係なく発電される。過剰に供給される電力は捨て値でうらねばならない。ヨーロッパ全体の送電に影響している。どんどんと送電されては隣国がこまる。そのため電力遮断装置が設置されているという。だったらやめればいいじゃん、となりそうだが、中央政府はそうしたいらしいが、州政府は助成策の廃止に反対、風車や太陽光発電を提供する企業も反対らしい。わたしはこれで二度目だなと、思った。ドイツの家庭では石炭で暖房する。酸性雨がうまれる。美しいドイツの森が禿山となる。緑の党が政権をとって、脱原発に舵をきった。だが数年後企業が国際競争力低下に悲鳴をあげた。政策が転換された。だが、福島原発の事故でまた、脱原発が復活した。

理知的なドイツ人だが、環境保護にロマンをかんじるらしい。日本でも福島以降、脱原発が盛りあがってるようだ。まず薄っぺらな反論だ。大量の風力発電は風向きをかえる。あるいは風をなくする。これは自然破壊だ。太陽光発電パネルの製作には石油を消費する。どれも環境保護にぶつかる。アメリカから飛行機にのってやってきて、歌って踊って原発反対は、大量に消費した石油と環境保護をはかりにかけて、どれほどのメリットがあることやら。必要もなく自動車を運転することも、ゴールデンウィークにどっと海外旅行にでかけるのも、どれほど環境保護を考えてるのか。冬場、電車の中でお尻がヤケドするほど熱くなって平気でいる人もどうもあやしげだ。この国にはあやしげな環境保護者がいるようだ。話しがかわる。

政府のやることの大半はただしい。あるいは合理性がある。それを揺さぶるの は簡単じゃない。原発はかっこうのネタだ。たしかに、間違えたらとんでもない。間違えないようにしてるから、今がある。でも千年、五百年に一度といった地震がきたら大丈夫とはいいにくい。攻める方は簡単だ。そういってながらもまず、おきないから本当は安心して攻めているようだ。それで政権がころがりこんだら、儲け物だろう。原発問題は経済や学問の問題より、政治の問題だと思う。さて、結論である。

結論

日本のやり方にあってるのは漸進主義である。ドイツのやり方をありがたがる必要はない。いい所があれば取りいれればよい。もし素晴らしい成果があがったら、立派と褒めればよい。ドイツ人は間違いに気がついたら、政策を転換するだろう。


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