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DeNA中村選手 [野球]

DeNA中村紀洋選手が監督の采配を批判したとして、二軍に降格された。わたしは、巨人の王や長島、V9(巨人9連続日本一)をみてきた。だからこのような自由奔放な選手は異質とかんじてしまうが、たしかに、みようによっては面白い。ここで奇しくも同年にうまれたプロ野球選手、中村、小笠原、イチローを比較した。イチローは当然のことだが、中村は近鉄で、小笠原は日ハムで主力選手として活躍した。いまだ三人とも現役である。下表である。

三人の比較
中村小笠原イチロー
球団経歴
PS移籍:ポスティグシステムによる移籍。ドラ4:ドラフト4位のこと
1973---誕生
180cm、92kg
誕生
178cm、84kg
誕生
180cm、77kg
1991近鉄ドラ4、高卒入団NTT関東オリックス、ドラ4、高卒入団
1997 日ハム、ドラ3、社会人入団 
2001  マリナーズ入団
200211月FA宣言、メッツと契約寸前、破棄、近鉄残留。近鉄との間で4年、PS条項ありとの契約があきらかとなる  
2004オリックス近鉄がオリックスに吸収合併  
2005ドジャースPS移籍、マイナー契約、メジャー昇格するもAAAでシーズン終了  
2006オリックス復帰。シーズン後、契約交渉不調、トレード不成立FA宣言 
2007中日育成枠で入団巨人移籍 
20082度目のFA宣言  
2009楽天楽天  
201010月戦力外通告  
2011横浜低調  
2012オールスター選出。8月登録抹消 ヤンキース
20132000本安打  
20145月、登録抹消中日、FA移籍ヤンキース


中村選手の不満

5月7日、試合中の午後8時にfacebookで自分の打席で一塁走者が盗塁をするのに不満を表明、間接的ながら監督の采配を批判した。それを問題視して登録抹消、二軍降格となった。中村選手は2012年にも自分の打席中に盗塁をした後輩選手をベンチで説教した。これは自分の判断で盗塁することをゆるしている監督采配への批判ととられた。表向きは肘痛による登録抹消だったが、これが原因といわれている。
近鉄においてもあったらしい。わたしは解説者となった近鉄元監督西本さんが、「あんなに、ブリブリ振り回わさせてはいかん」と怒っておられた。いつの記事かいえないが、采配を批判したり、自分の子分をかばう姿を、ある監督が「あれはしようがない奴だ」と苦笑していた、という。オリックスをやめて浪人していた時、いわば拾ってもらったような中日に何故、FA宣言をして楽天にいったのか。楽天でも選手主催のチーム決起大会がひらかれた。たしか選手会会長が司会をつとめていたが、その進行に注文をつけてこまらせたという記事をよんだ。

中村選手は、2000本安打を達成、本塁打も400本をこえるスラッガーである。主力選手が晩年になると、自分の待遇への不満から監督やチームを批判する。自分の子分をつくってチームの統制をみだす。このような例はおうおうにしてみられる。また、勝利につながるチームバッティングは不満があっても従うが、弱小チームでは不満だけがのこる。こうしてチームが崩壊してゆくことがある。監督と主力選手の闘いとなることもある。

結論

中村選手は落合博満氏を打撃の師として尊敬してるそうだ。わたしは、巨人の王や長島をみていた。その目からは、落合氏をわがままな選手の部類にいれていた。中日の監督になるときいて、驚いた。さらに優勝に導いた采配にもっと驚いた。いったんやめて、GMとして中日に復帰したのには驚愕した。中村選手はおおくの球団をわたりあるいた苦労人である。怪我に苦しみながら実績をのこしてきた。彼の野球人生を落合氏の人生とかさねあわせてみてしまう。人はまだ成長できる。これからだとエールをおくる。

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