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中国の教科書問題 [バカにされないクスリ]


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* はじめに
ネットで興味深い記事に出あった。中国にも教科書問題があった。あたらしい中学の歴史教科書がかわる。文化大革命の歴史的意義である。中国の専門家、福島香織氏が解説してくれる。

* 日本とちがう歴史というもの
まず中国における歴史の意味。それは自己の支配を正当化するための重要な手段となってる。事件を書きつらねるような日本の歴史とはちがう。

中国の支配者はおおくが辺境の人、盗賊、流浪の人、異民族だった。彼らが前王朝をたおしたら正史というものをかかせる。それが歴史。文化大革命であるが、その歴史的意義について鄧小平が当時に文革は毛沢東の誤りときめた。その結果、教科書でも間違いと記述してきた。だが習近平になってそれは苦労と模索の時代とされ教科書でも今の中国の経済的発展をささえた時代とされた。そんなことができるのか。歴史的事実をかえらるのかと番組のMCがきく。もう一人の解説者が事実でなく歴史の解釈をかえたということといった。福島氏がいう。

* 文化大革命の真実
文革の細部の事実にふれない。虐殺、リンチ、死体が放置され辺境では人肉をくったという。そんな悲惨な事実にふれないで文革が現在の発展をささえたと中学生におしえる。実は毛沢東はその前の大躍進の失敗をかくすため文革をおこしたという。その時代までふくめると八千万人という犠牲をだした。では中国の人はどうおもってるのかときく。

* 知識人には暗黒の時代だった
知識人にとって文革は中国の暗黒時代。この教科書の変更は非常に不気味とおもってる。習近平もその父も文革で地方におわれた犠牲者。なのに習近平は文革時代をなつかしみ、毛沢東の真似をしたがる。これからどんなことがおきるのやら。私の感想である。

* 感想
現在、貿易戦争も中米両国の対抗手段が出そろった。状勢判断だが米国が圧倒的に有利と中国が頑張るの二極にわかれる。だがここにきて中国の奇妙な動きが気になる。中国メディアに中国の研究者が、もう民間企業は経済発展に寄与するという使命をはたした。そろそろ身をひくべきではという記事がで、すぐ削除された。これは政府側の観測記事という。中国はまだ強気の姿勢をみせてるが、習主席は地方視察の時に演説して自力更生との言葉をつかった。大躍進時代にいってた言葉だとおもう。もっと深刻な動きもありそうだ。

習主席は強力な汚職摘発で中国人民の喝采をあび支持をえた。だが汚職は彼らの文化、社会構造に組みこまれてる。もう一巡しこれ以上は自分の手足をたべるタコのようになる。ではどこえゆくか。

役人から金持ちになる。巨大企業の海航集団の会長、王健氏がフランスで不審死したが、ほかに企業の長が米国の性犯罪にまきこまれ中国でとらえられた。アマゾンに匹敵する巨大企業をそだてた風雲児、ジャック・馬会長が五十四歳のわかさで突然、引退を発表した。これは彼の企業がもつ莫大なデータを国民監視につかおうという政府の干渉をきらったというが、政府がその利権に目をつけ中国人民の人気とりで彼をたおす。その動きを察知した彼一流の処世術とも。百五十億円もの罰金をかされた女優のファン・ビンビンもその流れ。陰陽契約といい二枚の契約書を作成。実質の契約額をかくし税務当局にとどける。この課税のがれは興行界の慣行。番組でこの事実を暴露した番組の司会者は政府にいわされたという。

一帯一路の対外拡張への批判は世界にひろがってきた。米国は関税だけでなく、通貨、人権問題へ強硬姿勢をあらわにしてる。一見強気にみえてるが中国が内向きの姿勢をつよめ、内側に敵を見つける。そうなったら、そこで文革のような状況がありえるかも。さて結論である。

* 結論
中国のことは中国人がかんがえる。日本人は日本と世界のことをかんがえればよい。それにしてもこの解釈変更はひどい。つくづく学問の自由、報道の自由の大切さをかんじる。事実を国民にみせないで政府が歴史を解釈できる。国民の皆さん、おそろしいですね。

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米中貿易戦争、悪者は中国 [バカにされないクスリ]


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* はじめに
米中貿易戦争は、この二十四日、第三弾の制裁関税発動をひかえ、マスコミ報道がさわがしくなってる。私はここで長谷川幸洋氏の記事を見つけ、おもわず快哉をさけんだ。その概要は次のとおりである。日本経済新聞などの大手マスコミにはトランプ政権が自由貿易をそこなってると批判する論調が目だつ。しかし、そもそもこの対応を引きだしたのはルールをまもらない中国である。つまり中国がわるい。まことに明快な結論だ。さらにつづく。

* 中国のさまざまな圧力、脅迫
米国通商代表部(USTR)は二〇一七年八月から在中国米国企業に聞きとり調査を実施、この三月に報告書をまとめた。そこで、さまざまな手口で中国は彼らの技術をわたすよう、圧力、脅迫をくわえた。このなかには不透明で裁量的な政府の取り扱いや出資制限、調達制限、明文化されていない暗黙の規則、中央政府や地方政府の指示、命令はもちろん、サイバー攻撃による不法な知的財産の窃盗も含まれる。彼らは中国の報復をおそれ口外をさけてたがUSTRの直接の事情聴取によりあきらかとなったという。さらに長谷川氏の批判はつづく。

* 日本企業、マスコミの対応
同種の圧力、脅迫が日本企業にもあったことは間違いない。もしこれが米側の勝利におわって、黙ってその利益を日本側がえたとしたら、それでよいのか。また日本のマスコミもこのような事実は当然、しってるはずである。だまってすませるつもりかという。痛快な内容である。では結論である。

* 結論
今回はすこし前置きがある。この記事にせっし私はおもわず快哉をさけんだが、生来の天邪鬼気質が頭をもたげた。中国がそんなに悪者かな。もともと台湾をすて共産党を国際社会にまねきいれたのは米国。また二〇〇一年に世界貿易機構(/WTO)にむかえいれたのも米国では。中国は世界ではじめて官僚機構をつくりあげた。それは皇帝につかえるもの。それ以来、優秀な官僚たちは皇帝や王様につかえ今にいたる。中国が豊かになれば民主化し世界の仲間になるとどれほどの人がしんじたか。すくなくとも私はそうでない。トランプ大統領は米国のツケをはらってるだけでは。冷や水をあびせるようでわるいが。また大の男が中国をおそれて口をつぐんだとは。しおらしすぎるのでは。彼らの損得勘定ではもはや赤字か。ここからが本当の結論である。

状況がかわり彼らの勘定が赤字にてんじたのでは。ここで勘定を締めきり誰が一番損したかをみる。それは米国民一般とおもう。消費者としてのひろくうすい得と自国内で産業をうしなった痛切な損の比較はどうか。また米国の未来をささえるハイテク産業への脅威、傍若無人に拡大する中国による安全保障への脅威。これらが将来もたらす米国民への損も勘定にいれなければ。トランプ大統領はこれまでのことは目をつぶって将来の損をゆるさないと中国との対決にのぞんだのだろう。国民の皆さん、私たちも日本のなかでおなじような損得計算をするべきと、おもいませんか。


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米中貿易戦争、習主席の実力は [バカにされないクスリ]


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* はじめに
米中貿易戦争がますます拡大してる。トランプ政権は第三弾の制裁関税を二十四日にかけると発表した。対象規模が二千億ドルに十パーセントの関税をかける。中国も対抗して六百億ドルの報復関税をかけるという。これによりトランプ政権の本気度があきらかとなってきた。この反響がでてる。

中間選挙へのポーズから安全保障をふまえた新冷戦時代への突入まであった。貿易額の差から米国の圧倒的勝利からトランプ支持層をねらった報復、国内での通関手続の遅延、不買運動などの対抗策による中国のねばり勝ちとわかれる。具体的影響は関税回避によるかけこみ輸出の増加が目だつが、これからの影響は見きわめが必要のようだ。ここで私が気になったのがサンケイの記事だ。

これまでの経緯を踏まえつつ本格的対立への発展に言及し中国に進出した企業が投資計画を先延ばしする動きを報道してる。総括してリーマン・ショック後の十年目をむかえた節目で振りかえり中国、米国ともにこの不況対策で財政支出、金融緩和をして、二大経済大国が緊密な関係をつづけていたがトランプ政権の登場により終わりをつげあらたな関係にはいったという。これは新鮮な指摘だった。オバマ政権までの中国との関係が不況をだっするための協力関係だった。対米輸出が五千億ドル、同輸入が千五百億ドルとの不均衡がこんな理由にきするとは。意外である。感想である。

* 感想
両国とも一歩もひかない構えである。習主席は在中国の企業首脳に次のようにいったという。欧米では右の頬をなぐられたら、左の頬を差しだすというが、中国はちがう。左をなぐられたら右をなぐりかえす。これが中国のやり方だといった。私はこの争いが世界恐慌の引き金になってよいとおもってないが、南沙諸島の軍事拠点化など中国の傍若無人な姿勢をみて、トランプ政権になってやっと有効な対策が打ちだされたとおもってる。今後をかんがえ、最重要人物、習主席がどれほどの力をもってるかあらためて見きわめる必要があるが、今回の対立はそのよい機会と期待してる。

彼は太子党という共産党有力者の二代目である。憲法改正で任期を撤廃、どうやら第二の毛沢東を目ざす動きがみえる。次々と汚職摘発で政敵をたおし、軍制改革で解放軍における権力基盤を確保してきたという。その政治的能力は抜群との見方がある。本当か。そもそも民主主義の経験がなく伝統的、王朝支配から抜けだせない。また中進国の罠をまぬがれて先進国をうかがうには労働集約の鉄鋼、石炭、セメントなどの産業からハイテク産業に転換しなければならない。だが共産党既得権の巣窟となった国営企業を排除するには強力な支配者がいる。それなくして産業の構造改革はのぞめないと待望する声がある。つまり習主席への権力集中は、その人個人の能力より体制の必要がもたらしたものかも。彼が打ちだしたアジアインフラ投資銀行や一帯一路構想、地球の裏側のアフリカ、中南米諸国への大盤振る舞い。これは実力不相応な虚勢でないか。

さらに二〇一五年の上海株の暴落と強権的株価維持策。世界同時株安を引きおこした人民元の引下げ。これは彼自身が経済の専門家でないことをしめすばかりでなく専門家をうまくつかえてない。また適切な専門家を周りにおいてない。こんな疑問をもつ。ひるがえってトランプさんをみる。彼自身は相当かわった人物とおもうが彼を補佐する専門家の実力は相当なものである。政権発足二年目にして中国についての選挙公約を着々と実行してる。その戦略性は充分にみえてきた。

つまり米国経済が絶好調にある時に制裁関税をかけた。二〇一七年の春に習主席に百日計画を提案し、その無策を見たうえで、一年後に知的財産侵害を名目に鉄鋼、アルミに関税をかけた。つづいて米朝会談をはさんで制裁関税を第一弾、第二弾。そして今回の第三弾といたる。ここに充分な戦略性をかんじる。ところが習主席はトランプ大統領の本気度を見あやまった。制裁関税について早々に報復を宣言、表だった妥協の可能性を否定してしまった。ところで米国が中国ZTEのイラン制裁破りにたいし部品供給の停止措置をとった。するとたちまち生産ラインが停止。ただちに米国の制裁を受けいれた。自国の実力の見極めをあやまった対応の齟齬といわざるをえない。習主席は中国の実力をしったうえで強気な姿勢をとったのか。

トランプ政権の強硬策がつづくと中国の実力、習主席の実力がのぞけるだろう。中国側の発言のなかにはハイテク分野でも中国はすでに米国に追いついてる。今後、予想される通貨金融戦争においても対抗策があるなどの強気な発言があった。かって日本もそうだったように米国からまなび、それを模倣と非難されながら、いつしか実力をつけていった。中国の先進都市、深センでの無人スーパーは世界最先端をかんじさせる。スマホも規模ではすでに米国を凌駕してるという。彼が中国の実力をどれほどと認識し対米交渉にのぞむのか、興味はつきない。では結論である。

* 結論
国民の皆さん、中国に対抗するにはまずその実力を見きわめる必要がある。トランプさんのように相手を強力にゆさぶらないと、なかなかみえてこない。この機会に貿易戦争の行方も心配だが、とにかく習主席の実力がどれほどのものか、見てみようとおもいませんか。

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米中貿易戦争で日本も大打撃か [バカにされないクスリ]


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* はじめに
この二十三日に米国で米中貿易戦争について次官級の協議がおこなわれた。結果は互いに主張しあっただけでおわり、米国は同日に予定どおり百六十億円の追加関税をかけ、中国も同額でこれに対抗した。最近の週刊現代の記事がウェブにでてた。

* 貿易戦争は日本にも大打撃を
ここで貿易戦争は長期につづき中国に深刻な影響をもたらすとの米国エール大学、陳志武教授の言葉を紹介。さらに中国に金融危機がせまってるとの中国社会科学院の報告が政府部内に回覧されたといってる。問題はこれらが日本にどのように影響するかである。その内容はおどろおどろしく圧巻といってよい。

日本企業は中国に進出しそこから対米輸出をおこなってる。その割合は世界で一位という。その影響はあらゆるものにおよび、ソニー、花王、ユニクロなど企業名をあげてる。さらに影響は年金にまでおよぶ。私のような高齢者には聞きずてならない。その大幅カットすらありうるという。感想である。

* 感想
これこそびっくりジャーナリズムの典型とおもう。バブル華やかなりしころにもこんなネタが散見し最近でも見かける。トランプ政権は世界経済の崩壊をのぞんでない。時間をかけ中国の経済力を漸減させることをねらってる。安全保障の観点からの戦略的政策とおもう。米国企業がじょじょに中国からひいてゆけるよう、ゆっくりと戦略をすすめるとおもう。日本の企業もこれにおくれずついてゆけばよい。そうおもうがどうだろう。

私はあることを思いだす。それはヒラリー・クリントン氏が講演会で、中国は十年後には世界最貧国になってるだろうといった。前後の状況も記憶にないがびっくりした。これがアメリカの知識人の中国にたいする思いなのだとおもった。巷間、中国の崩壊がいよいよはじまったとさわぐむきもある。だが実相はじょじょに、じょじょに長期にわたり目だたぬ形で中国経済が崩壊してゆく。こうなるとしんじてる。さて結論である。

* 結論
グローバル・サプライ・チェーンは最適の解をもとめつねに姿をかえる。米国の動向に敏感な日本企業もかわる。今回の協議でアメリカの長期戦略の一端がみえた。国民の皆さん、びっくりジャーナリズムにもうけさせるのはほどほどにして、じっくりと米中の動き、日本の動きをみてゆく。これが大事ですよ。

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爆笑太田さんの不幸 [バカにされないクスリ]

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* はじめに
日大アメフト部の問題は内田前監督の懲戒解雇で決着、田中理事長はどうやら逃げきったようだ。ところがお笑い界の太田総理こと爆笑問題の太田さんが裏口入学したとの記事が週刊新潮にでる。彼のなくなったお父さんが日大の関係者にたしか六百万円をわたし入学の斡旋を依頼したという。彼は亡父はそんなことをしない。間違いを指摘しつつこの事実を否定た。その詳細である。

* 事件の詳細
彼は記事の早刷りをみていう。息子のことをよろしくと何度も頭をさげた。このことは息子にはしらせないでくれといった。父はそんな謙虚な態度をしめす人間ではない。父は自分をあいしてくれた。バカ息子だったからそんなこともあったかも。そうおもわせた自分がくやしい。

その有力者は試験の前日に試験問題をみせ勉強させた。だが成績がわるすぎてどうしようか問題となった。馬鹿をいうな。自分は旺文社の模試で学年四位の成績をとった。日大芸術学部は国語と英語だけ。国語はできたし英語もそこそこできた。勉強しなかったから学校の成績はわるかったが地頭(じあたま)はよかった。裏口など必要ない。またホテルに缶詰になったという。嘘だ。事実でない。また試験は学科試験と面接。

うかるとおもってたから面接であばれたろう。ちがう。変なことをいうから喧嘩となった。学科は合格した。実際に発表をみた。成績はわるすぎるという指摘はあたらない。面接での喧嘩からおちた。高校時代の話しがでてる。

廊下でずっとたってた。ちがう。自分は教室の机の上、体育館の裏、図書館にいた。廊下などにいない。試験回答をみると割り算ができなかった。指摘されてヘラヘラしてた。ちがう。できなかったの引き算だ。割り算でない。また高校時代に学校でわらったことない。次のことが一番にささったことのよう。

彼は自分の著書に立川談志を取りあげ、その落語談義に共感をしめしてる。これは業界の権威にすがろうとしたのだ。日大に(裏口からでも)はいりたかったのも同じ、権威にすがろうとする打算だ。ちがう。立川談志は本当にすきで尊敬してた。そんな打算でない。

自分は「まぼろしの鳥」という本を新潮社から出版した。うれしかった。そんな思いの新潮にどうしこんな仕打ちをうけるのか。今日はいつものようにラジオ番組をすすめる気持になれない。私の感想である。

* 太田さん、お父さんの名誉のため裁判にうったえては
私は太田さんにいいたい。お父さんの名誉をまもるため裁判をおこすべきです。その理由は、

一 三十四年も昔の私事を暴露する公益性はほとんどない。
二 亡父は死亡し、反論できない。自分はこの事実をしらないから反論がほぼ不可能だ。やり方が卑怯で不当だ。
三 細部をみるとおおくの誤り、錯誤がある。日大関係者が太田さんに試験問題をわたした。彼はそれをはっきりとしってるはずという。何を根拠に三十年以上昔のことをこう断言するのか。さらに付言する。

これは陰謀かもしれない。太田光代社長とも相談して対策をたてたほうがよい。

一 アメフト問題の余波で所属学部がいっせいにコメントを公表した時、日大芸術学部は「日芸はどこまでも学生をまもります」といった。これは責任逃れをしてる監督、理事長への当てこすりととられた。中退だがその代表として太田さんをつぶし、日芸をつぶすとの脅しかも。
二 太田さんはタモリ、タケシ、サンマ、お笑い界の重鎮を引きつぐ筆頭候補である。業界の勢力争いが勃発したのかも。
三 お笑いのためとはいえ、太田さんはおおくの人をイジリ、時には罵倒してきた。卒業生である構成作家の元祖爆笑王や脚本家の三谷幸喜氏の名前がでると口ぎたなくののしる。また自分の芸を批判した構成作家と息子の弁護士に猛烈に反発。自分のラジオ番組で対決しようと呼びかけた。きらいなのかもしれないがノーベル賞候補者の村上春樹氏の新作を取りあげわざわざ批判した。最近は地方局のアナやパーソナリティを罵倒してる。彼の人柄、お笑いのため。こんな事情があるのだろうがついてゆけない。さてこんな人たちの中にふかく傷ついて、彼のテレビ、ラジオ、著作を渉猟し「太田さんは一見、勇敢な破壊者を気どってるが、その実は世間の権威に寄りそっていきてる、よわい人間だ」というストーリーをつくり新潮社に売りこんだのかもしれない。では結論である。

* 結論
いくら不正はなかったと否定しよとしても、なかったことの証明は悪魔の証明である。太田さんの心中をさっし私は安倍総理も大変だなとおもった。加計学園、理事長とお友だち、だから総理はお友だちに便宜をはかったといわれる。いくら否定してもまた疑惑を持ちだされる。これが陰謀だったら太田さんも同じような目にあうだろう。さて国民の皆さん、安倍さんの場合なら五十二年間、認可制のもとで申請すらみとめなかった政策がよかったのか。もっと議論すべきだった。お友だちだから依怙贔屓につながりそれだけに終止する。不毛な議論である。もっと政策論争をすべきだった。太田さんの場合はお笑いである。お父さんに不正があったのか、自分がよわい人間だったのかなどではない。今、世間をさわがしてる裏口入学をお笑いとしてどうあつかう。それをどう面白くするか。太田さんはかんがえればよい。そうおもいませんか。
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女は医者お断りか [バカにされないクスリ]


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* はじめに
東京医大が文科省の局長の息子を不正入学させた。これを発端にあやしげな話しがもれてきた。この大学では入試に際して女子には一律減点するという扱いをしてた。女性の医師が将来、出産、育児で医療現場をはなれる。外科など力を必要とする分野にゆかない。勤務条件がきびしくない分野に集中し地方などでは深刻な医師不足となるなどの理由でやってたという。それ以外に何度も入試におちた人、ここでは三浪以上にも不利な扱いをしてた。世論がどのような反応をしめしたか。

* 世論の反応
まず、男女平等の観点からゆるしがたいというもの。即、廃止。だが今回は大勢となってないようだ。医師でありタレントでもある西川史子氏は外科などの苛酷な現場に女子があつまらない現状からこれを擁護する。経済評論家の渡邊哲也氏は面接をあわせて然るべき入試方法によれば今回のような問題はおきなかったろうという。単純な男女平等論にはふれなかった。だがもともと入試は公平なもの。そうしんじて現在も頑張ってる受験生の気持をかんがえれば釈然としない。こんな根強い意見をかんじる。ここではこの大学のOBの子弟に数人程度の枠をもうけてたともいう。このまま見すごすことのできない問題のようである。さて結論である。

* 結論
世論を無視した政治は民主主義の否定である。今回の問題はいかに合理性があるにせよ国民のしらないあいだに不正につながりかねない慣行がおこなわれてた。それはゆるしがたい。これがあるのだろう。だから国民の皆さん、こんな考えはどうですか。まず男女平等の原則にもとづき平等に入学許可する。これを十年つづけて、おそらく問題がでるだろう。状況を調査して男女比の調節などの措置をとる。これでどうですか。

ただこれを実行するとしても大切なことがある。この試行が大失敗にならない配慮が必要だ。そのため、まず

一 医師をふやす。医師不足の基本である。
二 医師の苛酷な業務を緩和するため、外国にくらべ医師に集中しすぎという権限を医療従事者に一部移譲するなどの措置をとる。

こうして医療現場が崩壊するような大失敗を予防し、医師と世論との折り合いをつける。こんな方法をかんがえてはどうですか。

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トランプが仕かけた貿易戦争の行方 [バカにされないクスリ]


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* トランプ大統領、中国に貿易戦争を
七月六日、米国のトランプ大統領は三百六十億ドルの品目に二十五パーセントの対中国への関税をかけた。中国は報復関税で対抗した。大統領は中国が米国の知的財産権を侵害してるとハイテク品目にかけ、中国は大統領の選出基盤をねらって大豆など農産物にかけた。これこれだけですまない。今回は五百億ドルのうち三百六十だった。その残りの百四十億ドルも八月に予定してる。さらに二千億ドルの品目に十パーセント、さらにまた三千億ドルもという。こうなると中国の対米輸出額とほぼおなじ。全品目にかける。ところが中国の輸入額が千五百億ドル。中国の報復はこれが上限。対抗策には限界がある。ではこの行方、その本質についてである。

* 大統領の最終的ねらいは
いろんな意見を視聴したが経済学者の高橋洋一氏を紹介する。まず貿易戦争といわれてるがその本質は。それは中国包囲網の形成というべき。米国は北の露とむすび南の印度、豪。また日本ともむすぶ。包囲網の形成である。中国は欧米がつくりあげた経済秩序をやぶり、強引に覇権拡大をねらってる。とかくいわれるがトランプ大統領はやはり自由主義。公正な貿易をもとめる。中国はモノの自由はみとめたがおカネやヒトの自由はみとめてない。このおカネの自由とは資本の自由。外資が自由に投資しその収益もふくめて外国に持ちだす自由である。ところが中国は容認できない。共産党による一党独裁がゆらぐ。土地私有の考えがない。国営企業が共産党の権力基盤となってる。民間企業に共産党員を送りこんで影響力を確保してる。これらの体制がゆらぎ政権の危機がおとづれる。だから資本の自由化はできない。この貿易戦争の行方である。

* この貿易戦争はどうなるか
米国の輸入額は圧倒的におおきい。中国はわずか千五百億ドル。関税の報復合戦では中国は不利。ところで中国は変動為替制度でない。一定幅の中で変動をゆるす管理為替制度である。ここで元安を誘導して関税の痛みを緩和。これで輸出攻勢を継続するだろう。結局、大統領は中国に為替の自由化を要求するうだろう。変動為替制度である。

* 変動為替制度と資本の自由化は裏腹の問題
日本もふくめ欧米諸国では変動為替制度と資本の自由は一対。資本の自由は政治の自由を前提とするとの考え。日本は資本の自由化を受けいれ一九六四年のオリンピック開催の前にOECDに加盟した。きびしい決断だったがこれにより欧米と価値観を共有できた。安全保障の面でも価値観を共有できた。中国はこれができない。中国の知的財産権の侵害、覇権主義である。

* 中国の知的財産権の侵害、覇権主義
中国は外国企業を受けいれる際に、ノウハウの提供を強要してる。つまり知的財産権の侵害。民間にも政府の補助金、政府の無制限融資といった経済原則の無視。これによる安価な製品の輸出。AIIB(アジアインフラ投資銀行)や一帯一路政策をすすめてるが、強引な経済覇権の拡大。実情は高利貸し、返済ができなくなる担保の外国の土地を長期借款。実質的にうばい植民地化ともいえる。このような中国にたいしトランプ大統領がやってることである。これをみると、容認できる。これが高橋さんの意見の大要である。貿易戦争についての見解は、一つは十一月の中間選挙をにらんだ共和党の応援というもの。もう一つは、あらたな覇権国となる中国を叩きつぶそうとするというもの。この二つの間にさまざまな考えがネットにでてる。さて結論である。

* 結論、日本のとるべき選択
中国は南沙諸島に飛行場を建設し軍事拠点化をすすめてる。これを否定したハーグの国際司法裁判所の判決を紙くずと放言した。ゆゆしき国際秩序への挑戦である。領土問題に武力による解決をとらない。これが現在の国際秩序の考え。これの否定である。中国の経済大国化は軍事力拡大と裏腹である。中国の南沙進出は中東から石油をはこぶ通路の自由をおかす。近年の中国艦船による日本領海侵入への動き。これらは日本の安全保障をおびやかす。現在のトランプ大統領の動きは日本の安全保障に資する。中国の脅威を武力によらない方法でさぐるのは日本の基本姿勢である。もし中国か米国か、そのどちらかとの選択をせまられたら経済的損失にたえてもとるべき日本の選択がある。国民の皆さんどうかこのことを心に刻みつけてください。

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無限の大変 [バカにされないクスリ]

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* はじめに
私はサプリ(栄養補助食品)のおかげでまったく健康である。それで百二十歳までいきることにした。前途洋々たる未来をもつことになるが、幸か不幸か世間からも家族からもまったく何一つもとめられてない。それに不満があるわけでないが何か心にひっかかってる。私は地域の公立中学校から進学高に入学した。つまり頭がよかったらしい。でも一年目の夏休み。二階の窓から立ちあがる入道雲をみてた。その時に頭がわるくなったとおもった。それからどんどん馬鹿になった。大学にすすんでも馬鹿だった。数学がわからなかったからである。

* 高校の数学
高校で学期末テストなら授業でならったことがでる。その八割はできた。完璧でないが自分で納得できた。ところが実力試験というのがある。半分ぐらいはわかった。だが一、二問がまったくわからない。授業でならったこともない。珍紛漢紛。どうしたらこんな問題がとけるのか。一体誰がこれをとくのかとおもった。とけた人もすこしいたようだが、はずかしかったのできけなかった。


* 大学の数学
大学での数学ときたらもう暴力的だった。周囲を見まわたしてもわかってる友だちはいそうになかった。これが授業の様子。試験でない。先生も学生の理解を期待してるとおもえなかった。図書館で参考書をあさった。粗末な紙に印刷された昔の教科書のようなものをみた。すこし理解できた。昔の人もくるしんでるとおもった。高木貞治の解析概論というでかい本があった。デデキントの切断という奴がいた。これは連続性を証明するのに関係があるのだろう。こんなことをかんがえる人がいるのかと感心した。生半可な知識がふえただけだった。数学は物理、工学の必須の基礎である。おぼつかない知識のまま社会にでた。

* 気がついたら定年、で思った
社会では眼前のことに夢中になってると時間がすぎた。気がついたら定年をすぎてた。世間から何ももとめられず何者にもならず今にいたる。前途は寂寞としてここにある。何かひっかかる。たのまれてもないのにもってた荷物。それは数学だった。子どもの頃、私は中間子理論でノーベル賞をとった湯川秀樹博士に興奮し、こんな人になりたいといってたらしい。数学を勉強し物理や工学でえらい人になるのが夢だったようだ。だからむずかしい数学にいつも傷ついた。数学がわからないのに物理や工学をやっても大したことができるわけない。そうおもってた。くるしむ自分の姿を恥として友人にもらすこともできなかった。

* 数学の苦しみ
数学はおぼえるものでない。理解するものという。授業や参考書、受験雑誌でそうおしえられ、そうしんじてた。かたくなに理解しようとくるしんだ。だがすこしも成功しなかった。もうすこし心をひらいて悩みを友人に相談できなかったのか。皆んながどんなことをしてたかをしろうとしなかったのか。私は自分の弱味をあかし相談するだけの度量がなかった。図書館のような場所、本ににげてた。数学がすきなのにわからない。このまま生涯をおえることは自分がうまれてきたことを無意味にする。

数学がわからないために自分がもっとしりたいとおもった世界を半分、三分の一もしらずにしんでゆく。何のためにうまれ、いきてるのか。耐えがたいくるしみである。で、おそばせながらも数学をやることにした。

* 数学に取りくむ
ありがたいことに老人は伊達にぼけない。傷つくことに鈍感でいられるだけでなく訳のわからぬことをいうとか相手をわからせるつもりがあるのかと腹をたてる前にすこし謙虚に話しをきき、何をいいたいかをきいてみようとできるようになった。詳細ははぶくが数学とも折り合いをつけた。謙虚にまなべるようになった。死ぬまではまだまだ時間がある。ユーチューブで鈴木貫太郎氏の中学生にわかるようにオイラーの公式、e^iθ=cosθ+isinθを解説してる。たしか全部で十本あった。三回ほど繰りかえし内容をおぼえた。やっとできたとかんじた。それで何故できたかをここに記す。(注 e^iθは指数関数、eのiθ乗ということをこのように表示。つまり2^2は2の2乗である)

* できた、何故か
まず基本的考え。数学は暗記物。理解するものでない。膨大で精緻な知識が集積してる。それを一つずつおぼえてゆく。すぐわすれるので繰りかえす。またわすれるが繰りかえす。すると自分の中にすこしずつ知識が集積してゆく。それを整理整頓する。理解とあえていうなら、このことだろう。その上にさらに知識をのせる。そして膨大な知識の体系ができる。私はこれを目ざす。できた。いや、できるとおもった。鈴木さんのユーチューブについてはなす。

* 鈴木さんの説明
鈴木さんは塾の講師をやったらしい。教え方は直截。具体的。厳密な証明より意味、使い方を説明。役にたてばよいというようだ。私にぴったりだ。円周率、πの話し。まず合格率、競争率とか用語の解説からはいる。たとえば合格者が分子にきて分母に受験者がくる。円周率なら円周が分子にきて分母に何がくるかときく。直径である。定義の説明がおわった。ところで鈴木さんは数学の勉強では定義が大事。つぎに先人がやってきたことを利用するという。つぎにπの値である。これを円に内接する正十二角形をつくりその周の長さを算出した。これは東大の入試問題、πがたしか3.05よりおおきいことを証明せよとの問題の回答につながる。これをふやしてゆくことにより3.14...という値をだすという。sinθとかcosθの説明は三角比の説明である。

直角三角形の長辺と短辺がつくる角度をθとする。θの対辺を分子、長辺を分母にした値がsinθであり、残りの短辺の値がcosθである。これに余弦定理の証明、加法定理の証明がくわわる。さらに角度の表示には一周を360゜とする度数法と一周を2πとする弧度法の説明がある。直角三角形といえばピタゴラスの三平方の定理もあった。iという虚数単位の説明も必要だ。

実数部と虚数部からなる複素数、それを縦軸を虚数部、横軸を実数部とする複素数平面の説明がある。実数部、たとえば2、虚数部3なら、a=2+3iという点aを平面にさだめる。aとかbとかいう複素数の演算である。ベクトルのように加算し、かけ算する。かけ算では原点と点a、あるいはb。それと実数軸がつくる角度をα、βとするとかけ算した値は、おおきさは原点からの距離の乗算、角度はα+βとなる。オイラーの名前がでてくるeの定義である。

(1+1/n)^nでnを無限大にしたものだが、この説明、さらに説明は各所にわかれるが値の概算、eの性質、e^xの微分は何度やっても元のe^xにもどる。xの値が0ならばe^xは1となるとの説明がある。e^xでしめす指数関数の説明である。

まずa·a·aをa^3とするような自然数のべき乗の定義からはじめ、べき乗部分の演算。加減乗除への拡張、自然数から整数、分数、小数、さらに無理数を指数とする定義の拡張まで丁寧に説明してくれる。このあたりまでくると、やっとオイラーの公式の説明がちかづく。それはこうである。

* e^xの無限級数展開。sinx、cosxも
e^x=a0+a1x+a2x^2+a3x^3+a4x^4...と展開する。これを微分することでa0、a1、a2、a3などの値をだすが、f(x)=e^xとして、まずf(0)としてa0=1を算出。f'(x)と微分し0を代入、f'(0)=1からa1=1を算出。a2はf''(x)からf''(0)=2·1a2。a2=1/2!。順次、a3=1/3!、a4=1/4!と算出する。次にcosx、sinxだが、おなじように無限級数に展開し、微分しx=0を代入。a0、a1、a2、a3、a4などを算出する。これでe^x、cosx、sinxの無限級数を三列にならべ比較する。その際、e^xのxに虚数単位をいれ再整理する。

e^ix= 1+i/1!x-1/2!x^2-i/3!x^3+1/4!x^4+i/5!x^5-1/6!x^6+...
cosx=1 -1/2!x^2 +1/4!x^4 -1/6!x^6+...
isinx= i/1!x -i/3!x^3 +i/5!x^5+...

見事にe^ix=cosx+isinxとなってる。ここでたとえば、どうしてe^xを無限級数に展開することができるのか疑問。と考えこんだら完結できない。さらにほかにも疑問とするところがある。それを一々文句をいってたらとてもこのようなうつくしい世界にたどりつけなかった。先人の業績をしんじついていったほうがよい。さて長年、納得がいかないと私をくるしめてきたものがある。それは無限の扱いである。その話しである。

* 無限の大変
それは鈴木さんの説明でも重要な部分となってる。微分という演算をおこなう時に典型的にでる。まず定義である。
{f(x+h)-f(x)}/hでhを無限に0にちかづけてゆく。その結果の値がf'(x)とかyがf'(x)としてdy/dxとするものである。実際にy=x^2を微分する。
{(x+h)^2-x^2)}/h =
{(x^2+2xh+h^2-x^2)}/h =
(2xh+h^2)/h 。ここで分子と分母にhがあるので約分する。それが
2x+h。ここから無限とい操作がはじまる。こんな言い方。hを無限に0にちかづける。するとhはきえて2xがのこる。これがf'(x)とかdy/dxの値である。さっきの式を思いだしてほしい。分母にhがあった。これを0にすることはできない。だからhは0でない。無限に0にちかいちいさな値であるといってた。ところが式を変形し約分、分母からhがきえた瞬間、掌がえしだ。

0だといわんばかりと文句をいうとちがうという。無限にちいさい数だ。0でない。でも分母からhがきえた時、0といってるでしょう。ちがう0にちかいちいさな数だ。だったら「0にちかいちいさな数」がのこる。つまり2x+「0にちかいちいさな数」でしょう。いや2x。数学は厳密な論理で構成されてる。あくまでものこるでしょう。でもこれでよいと言いはる。では別の観点でかんがえる。

接線は曲線にある一点のみでまじわる直線という。ここで放物線と直線でかんがえる。ではある点a、x=1、y=1で放物線とまじわる直線をかんがえる。まずこの点aとほかの放物線上の点b、x=2、y=4の2点をとおる直線をかんがえ、この直線をうごかす。このbをゆっくりうごかしaにちかづけてゆく。無限にほそい棒で直線をつくり、それを無限にゆっくりとちかづける。aという点だけでせっする接線とできるか。無限にほそくても質量は0でない。無限にゆっくりでもうごいている。慣性の法則から一点でのみせっする直線をつくる。これは無限にむずかしい。y=x^3でかんがえる。

(x+h)^3=x^3+3x^2h+3xh^2+h^3。これからx^3をひく。のこったものが分子。分母のhで約分すると。
3x^2+3xh+h^2がのこる。これを無限に0にちかづける。
するとf'(x)=3x^2となる。hの項が二つあったがきえた。y=x^4ならこのhの項は、4x^3+6x^2h+4xh^2+h^3と三つのこる。これもきえるという。納得できるか。いつでも約分できるとはかぎらない。その場合どうする。

sinx/xはxを0に無限にちかづけると、1となるという。これはsinxの微分がcosxとなるが、この無限演算の時に必要となる。その証明はおよそ次のとおりである。

まずxy平面の原点を中心とし半径1の円をえがく。x軸からxの角度をもつ扇形をかんがえる。すると原点、扇形の頂点、さらにもう一点、x軸と弧の交点からなる三角形ができる。これを内接する三角形とする。つぎに原点、x軸の交点、そこから垂線を立ちあげ扇形の頂点を延長した直線との交点、これで三角形ができる。これを外接三角形とする。
内接三角形、扇形、外接三角形の三つの図形ができるがその面積を計算する。
内接三角形は、底辺X高さ/2=1·sinx/2=sinx/2
扇形は、円の面積X(扇形の角度/2π)=π1^2·x/2π=x/2
外接三角形は、底辺X高さ/2=1tanx/2=tanx/2
三つのおおきさをくらべる。
内接三角形<扇形<外接三角形。つまり扇形の面積は両者の間にくる。この関係と上の面積をつかい式を整理すると次の式になる。
cosx < sinx/x < 1
ここまでくるとやっと無限の演算にはいれる。真ん中はほっておいて、xを無限に0にちかづけると。
1 < sinx/x < 1。こうなるので結局、
sinx/x->1となる。
ここで注意するがsinx/xの分母のxを約分してなくす操作はやってない。真ん中にはふれず、その前後、後を操作して結論をだしてる。納得できるだろうか。図形がはいり直感的なので私は納得できた。でもこれでおわりでない。これを利用してsinxの微分が本番である。(注 鈴木さんが白板にこの図形をかいて説明してくれてる。よかったらそちらもご覧を)

* sinxの微分
{sin(x+h)-sinx}/hに無限の演算をおこなう。途中は省略して以下のとおり。
{-sinx・sinh}・{sinh/h}・{1/(cosh+1)} +cosx。このhを無限に0にちかづける。読みづらい式となって申しわけないがこの式の肝は{sinh/h}である。これが無限により1となる。これはすでに証明した。あとは、sinh->0、cosh->1だが分母が0となる場合でないから問題ないとする。すると。
d(sinx)/dy=cosxとなる。

* 数学と折り合いをつけて、それから
やっとここまできた。鈴木さんの動画の概説をやり、その中にある私の不納得事項を説明した。不納得だが折り合いをつけてうつくしいオイラーの公式にたどりつけた。この自分は成長したとおもえる。

あの頃の私だったら鈴木さんの懇切丁寧な説明にも一々つっこみどころをみつけ、そのたびにわからない。何故なんだ。自分をせめ他人をうらみ、ただ呆然としてたろう。数学の難しさにおそれおののき、すきなのにちかづけない自分におそらく絶望してただろう。鈴木さんの説明にはっとしたところがある。

何度ものべてるが分母が0だと無限をつかえない。だから式を変形して約分する。それができないなら別の手練手管をつかう。あの頃はこのからくりに全然気がつかなかった。おろかな私は何故こんな変なことをするのか、そしていつの間にか答がでてる。悪辣な手品師にだまされたか、傲慢な教団の導師に不承不承したがってる気持だったろう。呆然として自分をやたらせめる。未熟だった自分がよみがえってくる。私は現在、MIT(マサチューセッツ工科大学)のユーチューブ教材でGilbert Strang教授のcalculus(微分積分学)を視聴してる。それは工学、物理学、あるいは経済学に数学がどのように利用されてるかを重視してる。厳密な証明は優先しない。微分は変化や動きをあつかう。世界がどうかわってゆくのか微分方程式をつうじてもっとしれそうだ。一年ぐらいかけて勉強してみたい。そしてできたらあの頃の自分に、お前はそれほど馬鹿じゃないよといってやりたい。

最後にこの作品は私の窮作文庫(http://www006.upp.so-net.ne.jp/kusaq/index.html)に連作の一つにいれる。題名は仮題だが「あなたは騙されてる」。よければそちらもご覧を。
(おわり)

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日本、ベルギーにやぶれる [バカにされないクスリ]


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* 2対3の悔しい負け
今回のワールド・カップ、決勝トーナメントで日本はいったん二点をリードしたが反撃によりベルギーにやぶれた。決勝八強入りがかなわなかった。事前の予想では圧倒的に不利、西野監督のフェアプレイ・ポイント狙いの作戦が批判され時には嘲笑された。ここまでを振りかえっての感想である。

* なんといわれても決勝進出はよかった
ナインティナインの岡村隆史さんは西野監督への批判はともかく決勝進出をよろこびましょうと呼びかけた。そしてやっぱり日本人監督がよい。過去の外人監督について、サッカーでは言葉が大事、日本語をまなぼうとしない監督に疑問を投げかけた。また日本の文化伝統をふまえたサッカーの大切さを主張。もう外人監督はいいのではといった。

サッカーファンで毒舌タレントの有吉弘行さんはテレビ番組で女性タレントが西野監督の作戦をあれでいいんですか。自分は俄のサッカーファンですがとという発言にたいし、そんな発言はききたくないとラジオで吐きすてた。沢山いいたいことがあったろうがこれぐらいでとどまった。ジェイリーグに関心はないが全日本の闘いには常に応援してきたファンであるが、かわりにしゃべる。

本当にサッカーをあいするというならば、ききたい。日本のサッカーにとり決勝進出がどれほど大事か監督や選手がどれだけのぞんでたかしってたか。ポーランド戦のポイントでの勝利を選択した時、セネガルが点をいれたらというリスク。先発六人を変更し主力を温存し、そこで一点を先取されたという状況、そこからうまれたこの選択の必然性とリスクをしってたか。もしまけたら嘲笑されるばかりか辞任という重大な決断もさけられなリスクである。彼は責任追及を覚悟し選手にもマスコミにも責任をあきらかにした。そんな彼の決断をしってたか。

おそらく番組側の都合でいわされてたのだろうからこれ以上は酷かもしれないがワールドカップで決勝進出をほぼきめたチームは予選では戦力を温存するのは普通のこと。今回の予選でイングランドとベルギーの戦いがあった。イングランドはブラジルとの対戦をさけあえて勝ちにゆかなかった。だからベルギーがかったと母国の批判をうけた。ゲーム終了間際の数分間はリードしてるチームはひたすらボールのパス回しにてっする。これも普通だ。フェアプレイ・ポイントの勝ちもルールである。敗退したセネガルの監督も承認してる。さて結論である。

* 結論
最後には自分が責任をとればよいと覚悟をきめた西野監督は日本を決勝にみちびきベルギーとの戦いで二度も劇的場面を我々にみせてくれた。ありがたい。国民の皆さん、こうして覚悟をきめた人がやることをみてると、こんなにも美しい場面に出あえる。それを記憶しておいてください。

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西野ジャパンが決勝へ [バカにされないクスリ]


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* 0-1敗戦なのに決勝に進出
サッカー・ワールドカップロシア大会で日本はポーランドとたたかい0-1とやぶれたがセネガルとの順位争いにかち見事決勝進出をはたした。同一リーグで一位がコロンビア、二位をセネガルとあらそう。得失点差はおなじ。警告数で下まわり日本が二位、決勝にすすんだ。試合終了十分前からは得点をねらわず自陣内のパス回しにてつして終了をむかえた。観客席からはブーイングがきこえたという。勝ちにゆかない日本への苛立ちだったろう。

* 西野監督の記者会見
試合後、記者会見で西野監督は試合当初は勝ちにいった。後半に失点し、コロンビアが1-0でリードしてるとしった。長谷部をピッチにおくった時に勝をねらわずこのままゆけ。警告のイエローをもらうなと指示した。またいつも勝ちにゆく自分のスタイルから不本意な選択だともみとめた。私の感想である。

* 西野監督が負けぬけを選手に指示
私はこのような勝負にからい選択をあえてした西野監督を最近めずらしい人物とある種の感動をかんじた。もしセネガルが一点いれ日本の決勝進出はなかったら。これはまさに賭け。だが西野監督は見事にかった。それでも卑怯だ、臆病だと非難されるだろう。彼はそれを意識して記者会見でやや歯切れがわるかった。だが彼は卑怯でも臆病でもない。

彼は長谷部をつうじ明確にこの選択を指示した。選手はブーイングをうけつつ、それにしたがった。彼は監督がやるべき選択をしそれを明確に指示した。ところで俺の責任だ。きかれたらそういえといったが記者会見で否定した人がいたようだ。彼は卑怯でも臆病でもない。とるべき選択をしただけだ。この点だけでも私は西野監督をたかく評価する。

勝負の世界にきびしい選択は付き物。そこで選手が責任をとるように監督も責任をとればよい。選手はうごくから責任の所在がはっきりする。監督の動きは陰にかくれる。外部から責任の所在が見えにくい。これをいいことに責任をとらない人が何とおおいことか。さて結論である。

* 結論
勝負である。かっこ悪くても勝ちの場所にいったほうがよい。今回、西野監督は間違いなく日本を勝ちの場所につれていってくれた。ありがたい。これには最後に自分が責任をとるとの覚悟があった。これが今回の成功につながったことを国民の皆さん記憶しておいてください。

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