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あかるい明日に、高橋教授


* はじめに
あかるい気持で新年をと年末の番組に数量政策学者の高橋洋一氏が出演。数学の天才と紹介、世界は数式でできてると主張し、わが国の困難を解決しましょうと登場した。次にその概要をしるす。なお、高橋洋一氏、上念司氏、飯田泰之氏、須田慎一郎氏、武田邦彦氏も登場する。

*年金問題解決の数式
ΣnP=ΣrZ
人口、r:年金受給者、P:保険料、z:年金額

高橋さん。年金とは、長生きした時にもらえる保険。はやく死んだ人はもらえない。平均年齢というものがあって、それの半分くらいまではらったら、あとは、その半分くらいは年金がもらえる。こういう形にすれば、うまくゆく。この数式は、

はらう人の合計(人口と保険料の積)と、
もらう人の合計(年金受給者と年金額の積)、

があってれば年金が成立。あたり前のことをいってるだけ。反論がはいる。

でも人口が。今の人口と年金をもらう人口がちがでしょう。そのとおり。だから人口予測が重要になる。こんな数式ですくえるかなあ。大丈夫。へえ。へれば給付をへらしてゆく。え、それ、ただ年金をへらすだけでは。だから予想し、それによりへらしてゆくと予告しておく。それでは損する人がでる。然り、それでいえば、はやく死んだ人は損する。長生きした人は得する。成程。飯田氏がいう。このΣに注意。これはかなりながい期間にわたり計算しバランスさせる。それでバランスしてればよい。単年で厳密にバランスする必要はないので、大丈夫。

これで平均寿命よりながく生きた人は得する。はやく死んだ人は損する。そういう考えでやればうまくゆく。武田さんがいう。平均寿命は中間点の計算のようだが、死んだ年齢の合計できまるから。然り、でも大体はこれで。実は、この計算式の裏に五百本ぐらいの式がある。ではある人が自分が得するかは。わからない。ここで疑問と話しがかわる。

今はこうなってないのでは。今の人はこれより沢山はらってるのでは。それは次に説明。成程。では、上念司さんがいう。日本の出生率予測の修正状況の図を紹介。このとおり。高橋さん。一九七六年は大失敗。ほう。これでやってたら、先程いわれたような損が。でもこれも数式でだしたのでは。途中までは、でも後は山勘で。へええ。でも何か根拠が。まあ、真面目にやるか、政治でやるかで。でも、二〇〇二年をみて。あたってるでしょう。成程。(この予測を自分が)全部やったのでないが政治的なのを排除して。すると大体あたった。はあ、何であたったのか。真面目にやれば大体あたる。ほう。いろいろいわれて、ついかえる気に。二〇〇六年も間違がった。でも修正してもどした。須田さんがいう。あたってるからいいじゃないか。そう、今の年金は大丈夫。はい。ギリシャが破綻するのはこれをきちっとまもってないから。へえ。私は世界を検証した。ギリシャがもっともまもってない。はあ。出生率がひくいときは沢山はらっても、すこししかもらえない。そうなる。成程。

日本だと自分の所得の四割くらい。ふうん。ギリシャはその数字の九割はらちゃった。ああ。だからギリシャはすぐ破綻する。武田さん。ギリシャは人間的で、いい。はい。では、将来私たちは年金がもらえるか。武田さん。もらえないよ。高橋さん。そのこと。私が年金定期便をつくった。これが年に一回、皆さんにくるはず。へえ。何故か。それは(給料から)天引きされる。企業はそれと企業分をくわえてはらってる。でも企業がそれをはらわない例がおおかった。へええ。それが年とってからわかって大騒ぎ。これがきえた年金問題。ふうん。あと、住所が、年金当局にわかってもらわないと大変なことに。これはもどってきたやつを年金当局がしらべて点検することになってる。ふうん。もしこなかったら、こないといって社会保険事務所にいってください。年金定期便がちゃんときてれば。

よい。然り。それからそこにちゃんと貴方の年金はこれぐらいとかいてある。はああ、じゃあもらえる。然り、そこにかいてる金額、それの九割はもらえるだろう。成程。でも人口予想が。そう間違ったら大変になる。実は、五年ごとに見直してる。成程。武田さん。今の予測をみたって駄目だよ、将来だから。飯田さん。年金の計算は人口に依存してきめるタイプと掛金と平均寿命に依存するものがある。それで。

今は人口に依存してるのがおおい。これをかえてゆけば人口にはそんなに依存しない。武田さん。そんなことない。いや、人口関係ないというが、生命保険はこの予測で成立してるでしょう。いや、私は七万円の年金に突然、二万八千円の介護保険をとられた。それは介護保険にはいってるから。僕がはたらいてる時に介護保険がはいってくるって一回もきいたことない。

高橋さん。学者はいろんなこというが、世界をみればこのやり方がおおく間違いがすくないといわれてる。私はこれでやって人口は見直しをやる。これがよい。飯田さんんのやり方は人口に依存しないと。でもほかに依存。また何かが間違うと、本当に大変なことになる。人口のほうが実は予測がしやすい。ほかの経済要因に依存するほうがむずかしい。この後も飯田さん、武田さんの異論があったが省略。次の課題である。簡単に説明する。

* 消費増税問題解決の数式
財政破綻確率(5年以内)の式が次のとおり。
1- EXP(-5(19-0.86nw)/(10000))
nw:統合政府BSにおける純資産対GDP比率
BS:バランス シートのこと。説明である。

各国は国債を発行。それをかった人は大丈夫かと心配。すると保険にはいる。そこで保険料の話し。保険は破綻の確率で保険料をきめる。たとえば生命保険、あぶない人の保険料はたかい。死亡率がたかいから。だから保険の確率は破綻の確率と相関性がけっこうある。そこでこの式。ここから日本が五年以内に破綻する確率は1%未満とでる。まことに明快。財政破綻のおそれ。だから消費増税と財務省はいう。これへの反論である。政府と日銀をまとめた統合政府を対象に借金と資産のバランス・シートでかんがえる。これは高橋さんのいつもの主張。数式はむずかしいが、とりあえず説明する。

EXPは、eという特別な定数を底とする指数関数。指数部分に変数(nw)がはいってる。これが財政状況をしめす値がはいる。

* 少子高齢化解決の数式
g=2.86-0.38n
g:一人あたりのGDPの成長率
n:人口増加率

これから、人口がへると一人当たりのGDPはむしろふえる。つまり人口減を経済成長低迷の理由にするのは短絡的。また人口減をデフレーションの理由にするのもむしろ暴論。これも明快。また経済評論家の三橋貴明氏も世界には人口減でGDPがのびてるところがあるといってた。さて結論である。

* 結論
私は民主主義において専門家は社会の骨格をになうべきとおもってる。前述の数式は私にとってもむずかしいが、数式、数字が登場し、いわんとするところは明解である。数式の妥当性を議論するのは素人の仕事でない。専門家の世界できちんと議論してもらいたい。あらためておもうが、数学やコンピュータの発展はめざましい。政治の世界も数学、数式のもつ秩序を受けいれ、それから計算、予測、検証し、それにもとづき政策がきめられる。これが今後もっとふえてゆく。国民の皆さんそうおもいませんか。


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