大谷が五号ホームランをうった英語 [英語学習]
* はじめに
大谷が五号ホームランをうった場面である。「センターにおおきな飛球。中堅手バクストンが背走、打球はホームランに」と実況。
Shohei Ohtani hits himself by a high fly ball to center field.
Buxton is back, but this one is gone.
* 解説
実況は早口。これを追いかけるのは大変だが、発音の息の圧がどのように変化するかに注目する。次のとおり。
hits himself by a high fly ball to center field.
_...----````````--.._.-```````---..---.. _.---```````---```-._
一 hitsとhimselfの間の変化である。まずhitsはゼロの圧からはじまり、たかまり、次につづく。だがここでまたゼロにはもどらない。むしろ圧をたもったまま次のhimselfにつづく。ゼロになるのはbyをおえてからである。つまり「hits himself by」を一拍で発音してる。ここではやい発音についてゆくためにhitsをおえて圧をゼロにもどしてはいけない。ついてゆけなくなる。別の言い方をすればはやい発音ではこんな発音の仕方をする。
二 「high fly ball」ではhighが強音である。だがhighはゼロからはじまらない。前の「a」のすこしたかまった圧を引きつぐ。むしろ息が「a」でたかまって、おちることなくつづく。このように発音しないと冠詞、不定冠詞、うしろに強音をひかえてる弱音は発音できない。
ここでわたしの発見をつたえたい。
* 強調したいこと
私は五十年間英語をやってきたが一度も英語をしゃべれたとおもったことがないといった。これは自分は一度も自然なはやい英語をしゃべってない。どんなに真似たつもりでもどこかがちがうという違和感をぬぐえなかった。ここで私はやっとそれをみつけた。つまりこれである。日本人は音節ごとに 区ぎって発音する。つまりゼロの圧から圧をたかめ最後にゼロでおわる。ところが英語喉ではちがう。「hits」はゼロからはじまるが、たかまったままで次につづける。この圧のちがいが音に反映して何度きいてもおなじでない。どこかちがうという違和感につながった。これで私の違和感は解消した。もうすこし敷衍する。
put it
_..--._
このちいさな発音は一拍ですます。この時putはゼロからはじまり、たかまって、その圧がitに引きつがれ、そこからゼロにおちる。「it」に着目してはしい。たかまった圧から、おちてゼロになっておわる。こんな発音を日本人は想像できるか。日本語にはない。大事なことだが、はやい自然な英語ではよくある現象である。英語をまなぶ皆さん、もしはやい自然な英語についてゆけないとなやんでたら、このことを思いだしてください。
(引用:大谷5号ソロ「ゴーン!」英語実況を解説します、さわけん(おっさん英会話)、2018/05/11 に公開)