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ゴーン容疑者の推定有罪


* はじめに
youtubeにゴーン容疑者にたいするレバノンの人々の反応がでたので紹介する。まず、本国にもどってきたから、ようこそと歓迎、日本で政治的に迫害をうけたからこれで安心と。だが自虐の声も、不正にまみれた国にようこそ。金にひかれる友人たちがあつまる。彼の能力に期待し産業省大臣にと。日本と外交問題に。レバノンに不利益と。さらに日本送還の声も。不正とだんじる声、税金をのがれやってきたと。日本は公正な国とも。どうですか、皆さん。私は多様な声があふれ、健全な反応だとおもった。では、ここで推定有罪の話しをする。

* ゴーン容疑者は推定有罪の扱い
日本ではゴーン容疑者は推定有罪の扱いをうけてる。欧米の法習慣では裁判で判決がおりるまで推定無罪とされる。ところが日本では推定有罪が事実上成立してる。沢尻エリカは逮捕されると番組降番を余儀なくされた。ピエール瀧もあっという間に我々の目の前からきえた。裁判で有罪判決がおりる前である。CMにも影響がおよぶ。大変な損害だろう。日本の検察の起訴は、事実上、有罪判決である。

ある英国人専門家の発言を思いだした。日本の検察が起訴して、有罪となる有罪率がほぼ百%だ。異常といった。これは検察は社会の悪とたたかう。犯罪をうたがわれる案件を起訴し、それを裁判で決着をつける。これが本来の姿である。ところが日本の検察のように有罪率がたかいことは、検察が無罪をおそれうたがわしい事案を起訴しない。これで社会の悪を見のがすことにつながる。裁判により決着すべき案件を検察でとめる。裁判をないがしろにし、司法の保護を国民からうばってることとなる。こういう意味で非難したのである。

欧米で推定無罪がおこなわれるのに日本でいわゆる推定有罪がおこなわれる。それはこれと裏腹の関係である。検察が起訴したらほぼ百%、有罪となるのだから番組降番もCM降番も早めに手をうつのは大人の知恵といえる。ちなみに憲法で法の適正な執行(due process)を保証する条項がある。そこにふくまれるともいうが、明文で保証されてない。

欧米人の批判がある。検察の長時間の勾留による取り調べ、別件逮捕など、マスコミの犯罪者扱い、推定有罪を許容するメディアの慣行などを問題にして、まるで日本が不公正な扱いをし、政治的に偏向してると問題視するむきがある。しかしこれは日本の法習慣への理解不足、あえていえば日本を後進国とみる傲慢さともいえる。日本が欧米の真似をする必要はない。むしろ日本の推定有罪を明確に意識し、その適切な扱いをはかるべきである。で、結論である。

* 結論
ゴーン容疑者にいいたい。貴方は容疑を否認してる。また弘中弁護士などの有能で献身的な弁護団もついている。日本の検察はかって総理大臣を起訴し有罪に持ちこんだ。だが私は貴方を有罪ときめつけてない。どうか日本にもどってきて、裁判で堂々の論陣をはり、主張をあきらかにしてほしい。それを日本国民は期待してる。


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