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日本が財政破綻しない、これだけの理由 [これって何]


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* はじめに
ヘリコプター・マネーの記事が時事通信で報道された。どちらかといえばお堅いマスコミなので意外だった。赤字国債も問題ないという積極論をとなえる人は政府の無理解、弱腰あるいは財務省の陰謀まであげて非難する。英国のヨーロッパ連合離脱もくわわりますます日本の景気対策に注目があつまる。ところが政府、政治家に慎重論が根づよい。どもう国民に赤字国債発行への不信感がつよいからとおもう。

戦前、高橋是清蔵相が歳入補填国債を発行、これを日銀が直接引きうけた。これで見事に昭和恐慌を乗りきった。ところが軍の圧力がまし、その後、馬場蔵相からこれを継続し戦争への道をひらいたという。現行では財政法がこれを原則禁止とする。当然国民が根強い不安感をもつ理由ともなってるだろう。

ところでいつまでもデフレ脱却できない現状を放置しておいていいはずない。報道で二十兆円越えの財政出動かとの記事もでた。では日本が財政破綻をしないぞという理由をあげる。

* 日本の経済、財政は健全そのもの
イ 政府、企業、国民が対外的に債権、債務をもつ。これを差しひいた純債権が三百五十兆円ある。これで日本国が破綻するはずない。

ロ 政府の財政状態を貸借対照表でみる。右に負債。千兆円。左に資産が六百五十兆円。ここにあまり計上されない資産がかくれてる。商売でいうのれん代。政府は毎年五十兆円の税収(利益)が見こめる。この資産価値は十五倍、七百五十兆円と見つもる。これで簡単に負債をこえる。財政危機などほどとおい。

ハ 政府の債務の内容は国債。これにたいする資産は六百五十兆円だが、子会社である日銀が銀行などから三百兆円の国債を購入。これは返済の必要がない。だから純粋の債務はほとんどない。

なお、この千兆円を世間で国の借金、国民一人あたり八百万円というが、これは問題を曖昧にするまやかし。国民一人あたり八百万円の債権を政府にもつというべき。

ニ 政府は国債を発行しそれを銀行などにかってもらう。これで借金して財源にしてる。この国債はすべて円建てで発行、購入者もたしか九十五パーセントが日本人である。国民が政府を見すてると国債の買い手がいなくなる。今、日本人が政府を見すてるか。

* 世界は日本が財政破綻するとみてない
千兆円を問題視し格付けをさげられた例がある。ではあぶないという意見は多数派か。英のヨーロッパ連合離脱で世界が混乱した。この時、円は安全資産とされた。すなわ円高となった。国債の暴落がおきたか。否、むしろ人気が沸騰してたかい価格で取りひき。利回りがマイナスとなった。破綻する国にこんな現象はおきない。別の言い方で世界が破綻する時、日本はもっともおそく破綻するということ。

* ヘリコプター・マネー、インフレ、で、破綻、では何時おきた
二〇一三年に就任した黒田日銀は銀行などの国債を年間八十兆円の規模で買いあげてる。これは国債の直接引受でないが結果的におなじこと。いつのまにかヘリコプター・マネーをやってる。ではインフレが心配。おきてない。一万パーセントという悪性インフレなど問題外。実は、日本では終戦直後に五百パーセントというインフレがおきた。でも悪性インフレがおきた例がない。で、結論である。

* 結論
これをよみ勉強になったという人もおられるかも。だが私はヘリコプター・マネーをすすめるわけでない。あれこれいいってるようだが、いいたいことは一つ。皆さん、だまされるなよということ。ちなみに、誰がだますのか。そこに私もふくめる。それでかんがえていただいて結構である。

別の言い方があるかも。自分のことは自分できめろ。他人にきめてもらうな、ということ。おそらくこの秋までに政府が景気対策をきめる。それが気にくわない人もいるかも。だったら将来の選挙で反対の意思表示をする。それが一番よい。






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