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可哀そうな小保方さん [STAP騒動]

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* はじめに
米国でスタップ現象の再現に成功、ドイツのハイデルベルグ大学でも成功。小保方さんが手記を発表した。二十万部をこえたという。二〇一四年一月末、はなばなしいリケジョの星の登場からバッシングをうけ、心身ともにボロボロになってた。ここにきて復活してきた。当初から応援してた武田邦彦氏の口調も重みをましてきた。

わたしも、ひそかに同情するところがあったので、今回、彼女のために一文をまとめる。その前に彼女の問題点をいう。

* 大人の振る舞いにかける
事情はあったにせよ一人前の大人として次のような問題がある。

(一) 理研の研究不正の指摘に反論の機会が用意された。しかし反論しなかった。手続の上で確認されたことだが、あきらかに研究不正をみとめたことになる。その内容は代理人の三木秀夫弁護士にいわせれば法令の適用をあやまってるという問題があったのにである。

(二) 今年にはいり本人の手記で、自分はスタップ現象の存在を主張したかったのに、スタップ細胞の存在を主張する論文となった。これはいわば上司、組織の都合、特許権確保の必要から不本意な結果だったという。しかし論文筆頭者として論文を公表した以上は責任をまぬがれる理由にならない。もしスタップ現象のみならそのような論文を作成すべきだった。

本人の手記によってそんなことはできない環境にあったともいえるが大人の振る舞いとして、やはり問題がおおい。さて、スタップ現象再現の経緯である。

* スタップ現象再現の経緯
二〇一四年一月に公表されて世界中が注目した。当然、おおくの再現実験がおこなわれたはずである。できないという不満にこたえるため実験の手順書を公表した。それでもできなかった。日本の学会に出席した米国有名大学の教授ができないと不満をもらした。同年四月に香港中文大学の教授ができたという。さらに追加実験をするという説明があった。しかし後続の情報はなかったようだ。今年の三月になって米テキサス大学医学部の研究者がスタップ現象の存在を主張する論文をネイチャーの姉妹誌に発表してたことがあきらかとなった。さらに今年三月、ドイツのハイデルベルク大学の研究グループも同様の論文を発表した。ということで、やっぱりあったとわが国のネット上でもおおいに盛りあがってる。

このまま同種の論文がふえてくると、また掌(てのひら)がえしがあるのだろうか。今度は小保方さん賛美であるが。ところで上記の二論文の記事からスタップ現象の存在とスタップ細胞の存在の区別は次のようだ。

(一) スタップ現象の存在は、外的刺激により分化した細胞が初期化され、体の器官、腎臓、心臓、骨、筋肉などの細胞に分化すること。そのような細胞が存在すること。

(二) スタップ細胞の存在とは、おなじく初期化され、それがおなじく各器官の細胞に分化するのみならず次世代の子孫を産みだす胚にも分化する。そのような細胞が存在すること。

小保方さんが上記の(一)のみ主張したかったというなら、ただしいじゃないか。そうなりそう。小保方さんへの目は研究者はきびしい。それもとてもきびしい。だが一般の人々は小保方さんに同情的だった。それにくわえて研究者、理研の振る舞いに何かうさんくさいところをかんじてた、とおもう。こうなると一般の人々は研究者、理研、マスコミにたいして、それだけきびしくなる。

わたしが思いだす範囲でいうが、小保方さんは論文不備をすなおにみとめてた。しかし別の細胞(おそらくES細胞)を若山教授にわたしてスタップ細胞を捏造したという点について、否定したし、自分は研究室にある細胞(マウス)しかつかってないと明確にこたえた。スタップ現象の存在を小保方さんはくりかえしのべてた。自殺した笹井さんもいってた。だから小保方さんの主張に一貫したものをかんじる。こうなると文句をぃうぞという人もでるだろう。でもあのドタバタ騒ぎはもう結構である。今は専門家にまかせるべき時、素人(一般の人々)が口をだす時ではない。でも、わたしが研究者(専門家)にはっきりさせてほしいことをいう。

* はっきりしてほしい事
(一) スタップ現象の存在とスタップ細胞の存在を明確にしてほしい。

これについて小保方さんの手記で理研はスタップ現象の存在はみとめたが、たいした意義はない。再現実験でも問題にしなかったという。しかし世界はこれを意義あるとしてる。だから再現実験の論文がでた。

(二) スタップ現象の存在の科学的意義について、あきらかにしてほしい。

もう一度原点に立ちもどってかんがえるが、何よりもスタップ細胞の有無、スタップ現象の有無を追及するなかで、評価すべきとおもう。理研は一応、責任を調査し関係者の処分をした、監督官庁もそうだった。しかしそれはスタップ論文の撤回をふまえたものである。もしスタップ現象の意義がみとめられ、その存在があきらかになった時は見なおす必要がある。

(三) 理研にも若手研究者をそだてる責務がある。小保方さんに適切だったか。
(四) 笹井さんのいたましい死について、何故ふせげなかったのか、よりふかく反省し、将来にいかすべきである。

理研は特許申請をしてた。費用は百万円前後らしい。これは取りさげたようだ。しかし米国での恩師がいるハーバード大で申請の更新を相当の費用をはらいおこなってるという。申請にはWIPOへの国際申請と国内申請がある。日本に申請があったとの情報もある。また欧米でスタップ現象の論文もでた。特許権は日本の将来の利益にかかわる。

(五) 現状を精査し手遅れにならないよう特許手続について検討すべきだ。

武田邦彦氏はマスコミの責任についていってる。NHK、毎日新聞にきびしい。特に毎日について記者の名前をあげ批判してる。笹井さんのいたましい死の関連も充分問題となる。

(六) 毎日新聞、NHKについては特に取材方法について問題があったのでないか。責任の所在をあきらかにしてほしい。

で、結論である。

* 結論
この国は専門家がよわい。もっと明確に発言すべき時にしないうらみがある。そこに売らんかなのマスコミがはいり、素人(一般の人々)をあおる。素人が専門家の議論にまじるべきでない。今回はまだ素人の出番はない。

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