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舛添旅行 [これって何]


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* はじめに
東京都の舛添知事の金銭感覚に批判が集中してる。昨年、ロンドン・パリを訪れた海外出張費が約五百万円、たしか一行二十人、舛添さんのスイートルーム(一泊十九万六千円)の大名旅行、これは公費の無駄遣いとの批判が噴出した。彼の言い分は日本を代表する東京都の知事が安いホテルで訪問客をむかえたら、はずかしいでしょう、という。。

週刊誌には公金流用の話しも登場。正月の家族旅行に公務の打ち合わせがあったとして政治資金を使用、自分の別荘のある温泉地、湯河原でたべた回転寿司がたしか二十万円。これも公金扱い。これらの領収書の宛先は空欄、それを会計担当者が判断して公費扱い。で、批判をうけた。精査して違法ではないが不適当として返金したという。さらに別荘と職場の間を公用車で頻繁に往復、公私混同との指摘。ある世論調査では九十パーセント以上の都民がもうやめてくれという。

タレント、爆笑問題の二人の話し。舛添さんは、二人からはいくらでも、おごってもらう。でも、自分からおごらない。そうしたら贈賄になるからといってた。さらにキャスターの辛坊治郎氏の話し。何度も自番組に出演してもらったが、政治資金規制法は入り(収入)について厳格だが、出(支出)はまったくザル法。何につかってもいい。彼はこの法律を誰よりもしってる。自分からやめるとはいわないだろう。ところで私の感想である。

* 私の感想
猪瀬知事の事件があり舛添さんが、たしか二百万票も獲得、当選。期待はたかかったようだが、そんな人だったのか。これからは私の推測である。

彼は中小国なら一国に値する巨大自治体の長となった。もう政治的には双六の「あがり」状態では。こうなると当初の政治的な志(こころざし)は姿をけす。究極の個性が顔をだす。知事に外交の職務はない。ところが東京都政をやったら、特に実質のあることなら、当然、得する人、損する人がでる。国際友好なら都政に波風はたたない。再選をねらうなら、きらう人をへらす。キャリアの終わりになると剥き出しの自己が顔をだす。この人は金銭については極めてきびしい感覚のようだ。自分が得をし損をしない。これに徹底する。別に違法ではない。どうやらその人柄は周囲には知られてたらしい。ちょっと話しが横道にそれる。

* 高橋是清の旅行
戦前、蔵相で有名な高橋是清は日銀副総裁の時に日露戦争の戦費調達のためロンドンにいった。そこで苦労の末、英国の銀行家と交渉し、やっと戦費一億円の半分の目処がたった。まだ半分がのこってる。ところがそこでニューヨーク在住のユダヤ人大富豪に偶然あった。クーンロエフ商会代表のシフという。彼は日本に興味をしめし是清に日本のことを色々と聞いた。是清はこれに丁寧にこたえた。

後日、彼から残り半分を米国で起債するのに協力するとの申し出があった。当時、ロシアはユダヤ人を虐待してた。それに戦いをいどむ日本に好意をもったようだった。大喜びで話しをすすめ調達の目処がたった。彼が米国にもどる頃だった。彼から最後にもう一度あいたいといってきた。是清の返答である。

彼の好意を充分に感謝しつつも、日本を代表する立場から、あいたい。ならば、そちらから出むいてくるべきといった。彼は気をわるくするでもなく是清が宿泊する三流商人宿をたずねてきた。その後、是清も返礼で彼のホテルを訪問したが、それは各国の王侯クラス、おそらく舛添知事がとまっても恥ずかしくないクラスのホテルだった。後日、是清が「宿替えせねば、体面にかかわるなあ」ともらしたという。さて結論である。

* 結論
舛添さんが何をしたか、どんな業績をのこしたかをおさえて、ホテル代がたかいとか、公用車をつかいすぎとか、けちくさいとか、ずるいとか。そんな評価をしなければこんな議論は不毛である。でも目にあまる。ならば検察か。それは犯罪か。おそらくない。だったら放置。

それでは気がすまない。ではあとは選挙民として文句をいう。まあ、それはあるが、圧倒的支持の後、掌(てのひら)がえしか。それでも文句。そうかなあ。私はあまり関わりたくない。

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