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ありがとう不景気、財政再建が完了 [これって何]


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* はじめに
あいもかわらず不景気である。四月の日銀会合で期待された金融緩和がなかった。とたんに円高、株安となった。鬱陶しい気分となる。そこでわすれないうちに。経済評論家の上念司氏が不景気がこのままつづくと財政再建がおわってしまうという。ユーチューブで紹介された。

* 上念さんの真意
現在国債にマイナス金利が適用されてる。これで財政再建がおわってしまう。マイナス金利で、今まで借りる方がお金をはらってた。ところが借りる方がお金をもらえる。

1) 新発国債のほとんどが十五年国債まで。そのうち
2) 十年国債はすべてがマイナス。
3) 十五年国債はかろうじてプラス。
4) そこから上、二十年国債、金利がつく。

こんな発行状況。で、これから十年たつと日本で発行される七十五パーセントが十年以下となる。で、ここから大事な結論部分。十年たつとほんとんどの国債は金利をはらうものでなく、金利をもらうものとなる。このまま不景気がつづくと財政再建がおわる。すみません、という。

千兆円あるという借金は資産にかわる。すくなくとも七百五十兆円は資産にかわる。のこり二百五十兆円はもらえる金利ではらえる。ほとんど日銀が国債をかってくれる。デフレが脱却できなければ永遠に日銀がかってくれる。バーナンキの背理法で無税国家が出現する。

とてつもないことをいう人だ。私はこれを次のようにかんがえる。
1) 家計のやりくりにくるしむ国民の不安心理につけこんでデフレ期に緊縮財政を押しすすめる愚を指摘。さらに、
2) 日銀が国債を購入することは、どんどん通貨を発行すること。
3) 政府が国債発行することは財政出動すること。
4) その国債を日銀が購入すると政府の借金がなくなる夢のようなこと。虫がよすぎ裏がありそう
4) しかしとんでもない悪性インフレをひきおこす危険がある政策。そうはいっても、
5) デフレ期ならおきない。この懸念は非現実的。で、結論は、
6) だから国債を発行して財政出動すべき。

このことをこんな変化球で指摘したもの、と理解してる。

* ユーチューブで財政出動をうったえる意見が多数
歯に衣をきせぬ経済評論家、三橋貴明氏、慎重でバランスのとれた意見をのべる片岡剛士氏もおなじである。宮崎哲弥氏もそうだった。さらにサンケイの田村秀男氏の記事を紹介する。

小学五、六年生とその父親の話しから。景気が悪いと大人はいう。ふん。簡単。日本銀行がおカネをすって皆んなに配ればよい。そりゃ無茶とお父さん。そこで田村氏の解説がつづく。実は、この子の話は権威ある学説の裏付けがある。しかも、日本がこの政策を実行するのではないかと、世界の耳目を集めつつある、という。詳細はウェブ記事を参照していだきたいが、ヘリコプターからおカネをばらまく政策というらしい。さらにもう一つ。

内閣参与の本田悦郎氏が日本に財政問題は存在しないといってた。その概略である。

1) 政府には千兆円の借金。
2) しかし資産が四百五十兆。
3) 日銀が国債を三百五十兆円購入。
4) 都合、百兆円あまりが借金だ。

さてどんなものか。上念さんの解説はずいぶんはしょったものである。私はだいたいついてゆける。しかしむずかしい方もおられるかも。これは雑誌ウィルに掲載した記事の紹介である。私はデフレ・マインドがしみついてるので購入しないがお手にとって検討してみるのもあるだろう。

表現はいろいろだが、要するに、はやく国債を発行し財政出動すべきだ。何故、愚図愚図してるのか、ということらしい。さて私がかんがえることである。

* 私のかんがえること
私はマンション暮らしがながい。マンションには長期補修計画が必要。十年ごとぐらいに共有部分を補修する。これでマンション価値を維持する。このため積立が必要。これは億円の規模になる。他人さまの金を保管する。政府保証、千万円の上限がある。で、数行にわける。すこしでも千万をこえると不安になる。ある時、会計報告の中に「国債〇〇円」とあった。事情をきいてみた。

銀行より国債のほうが信頼できる。そういうものという。成程とおもった。銀行はつぶれるが国はつぶれない。いや、一大事変があれば、国もつぶれる。他国の侵略をうければ、銀行だけでない国もつぶれる。すると国債は紙くず同然だ。つまりまず銀行がつぶれ、最後に国が。その意味で一番信頼できる。

日本が破産するという議論に反論がある。それは国債の購入者がほとんど日本人である。だから大丈夫。ギリシャの国債はいつ逃げだすかわからない外国の銀行がかってる。だからギリシャ危機が燃えあがった。もし購入者が不安をもってたら、たかい利回りを保証しないとかってもられない。今はマイナス金利という状況だ。金利分をはらってもほしいという。とんでもない信頼だ。何故そうなるのか。

現金をもってるより国債が安心。それほど国を信頼してるから。上述の管理組合は銀行より国債を信用してた。私たちは国の悪口をすぐいう。信用してないという。だが本当か。ぎりぎりの決断をせまられたら国を信頼してるのでは。国債発行の件である。

麻生財務大臣が借金はかならすしもわるくない。その裏にある資産との兼ね合いでかんがえるべきといった。そのとき財務省関係の委員会の女性委員の発言が報道された。それは借金をふやすことへのつよい警戒心をしめしてた。国債を発行し借金をふやすことへの警戒心だ。経済運営と家計のやりくりと混同した情緒的な発言と決めつけるのは乱暴だろう。さて結論である。

* 結論
抽象的、情緒的議論は不毛である。いったい国債の発行はどうなったら国民が、かわなくなるのか。国がどうなれば、政治家がどうであれば。役人がどうだったら。かわなくなるのか。私もかんがえるが、専門家の皆さんおしえてほしい。

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