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VWガスのひろがり [脱原発]

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* はじめに
ドイツの自動車メーカーフォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車に不正があった。米国の環境保護庁(EPA)が発表したのが、この9月だった。大騒ぎとなった。関係する車が1100万台。米国による罰金が最大2兆円という。騒ぎが波及する。今回の一般向から高級車、アウディなどの大型車。他社のメルセデスベンツ、BMWなど。今回のような不正ソフトを駆使した不正にくわえ、試験時と実走時の差のちがいの問題もあいまって、日本のマツダもひっぱりだされた。それだけでなくCO2の基準違反もとびだした。

* クリーンディーゼル
ディーゼルエンジンは点火プラグのないガソリンエンジンより簡単の構造。経由など低廉な燃料によりうごくなどから、欧州ではシェアの半分がディーゼルという普及である。しかし大気汚染の原因である窒素化合物(Nox)の排出低減が過大であった。VWはクリーンディーゼルをうたち文句に、今年トヨタをぬいて世界一の売上を達成する勢いであった。その無理があったのかもしれない。不正である。

* 不正の仕組み
VWは触媒、尿素をふきつけるなどしてNoxの低減をはかる。ところがこれは燃費、走行性能の悪影響がある。そこで導入したのがソフトウェアである。台上の試験ではNox低減機能をはたらかせてクリアする。実際の走行時にはこの機能を停止して燃費、走行性能を確保する。このソフトは、ハンドルの動き、加速度などを検知して、試験時か実走時かを判断するという。これはまったくの捏造である。真面目すぎるほど真面目というドイツのイメージを完全にくつがえすものだった。

* うたい文句への不信
クリーンをうたいながら消費者をだました。ディーゼル車への不信のみならず、同社への不信である。ドイツの自動車産業へにも波及する。さらに、トヨタが2013年にEUに警告をだしてたという。これはディーゼル製作の実績から、VWの性能はあり得ないという疑いから。また、民間団体も指摘していた。しかしEUがうけつけなかったという。これには噂がくわわる。欧州はきびしい基準をしいることで日本車の排除をねらった。ところが身内にはあまかった。VWの騒ぎを報道するドイツではトヨタが大喜びとコメントされた。米国でなかなかうれないディーゼル車の販売をあせったVWに米国がくわえた反撃だという。さらにここにきてCO2の不正が問題となった。これは実走時の値がカタログでしめされた値よりたかいデータがでたもの。CO2は地球温暖化の主役である。

* CO2もあやしい、環境もあやしい
この削減はドイツ政府、欧州が環境製作の柱としてる。不信感は自己増殖する。ドイツの環境政策、EUの環境政策は大丈夫か、本物か。ドイツは環境先進国とうたってる。これについては、わたしのblog(2015.3.15)でその危うさをのべた。パリできびしい排気ガスの基準にもかかわらずスモッグが問題となってると報道された。

この4日に米国のNASAが南極の失しなわれる冰より増える冰のほうがおおい。その結果、南極の冰は増えてるという研究結果があきらかとなった。海面上昇で国がなくなるとさわいでるツバルなど南太平洋の諸国の主張もあやしくなる。ところが今月、パリでCO2削減の枠組みを検討するCOP21が開催される。

* 結論
妄想をいたずらに、ふくらませても仕方ない。まずVWが一刻もはやく真相を発表することをまつ。その頃には欧州の環境政策の実相ももっとはっきりとわかるだろう。

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