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市長とメディアの闘い [ネット]


* はじめに
この29日、サンケイのWeb記事である。今村岳司西宮市長が、記者会見よりHP(ホームページ)で、と取材拒否を表明したという。重要事項はHPで発表するので、記者会見は不要、不適当ということらしい。これには、きっかけがあった。

* 経緯
阪神大震災の被災者向けに西宮市が借り上げた復興住宅がある。これは今年の9月末に返還期限をむかえた。これが問題である。

1) 今年1月15日に放送された番組で、復興住宅を返還することを、「自宅を奪われる」などと報道した。ところが市は住替え用の住宅をあっせん、引越し費用を支給という支援措置をとってるのに、ほとんどこれにふれてなかったという。市長はその翌16日、報道各社に抗議、場合によっては取材拒否と通知。
2) 1月23日の記者会見で偏向報道について改善がなければ取材拒否もと表明。
3) 9月上旬、報道陣が復興住宅の問題について記者会見をもとめたが拒否。この時、一部住民が退去を拒否してる事実があった。
4) 9月中旬、市長にたいし記者会見をひらくよう要望した。HPの内容を記事にすればよいとの回答。
5) 9月24日、市のHPに担当部署の説明文書を掲載。さらに市長のblogに、会見を求めるマスコミもあったが、主張や発言の一部から誤解を招く可能性がある、との見解を掲載。
6) 10月15日、定例記者会見でHPの文書掲載を優先すると表明。

* いろいろな批判
1) インターネットがないのでHPを見れない。
2) 市長は市民との対話を重視してるはず、その代表として記者会見すべき。
3) マスコミに批判的なので理解できる。
4) 青山学院大の教授は市長の言行は民主主義を根本から否定してる。
5) 日本大学の教授は市長の姿勢に疑問。だがマスコミも反省すべき。

* 感想
地方の市長や知事には時々、個性的な人がでて、マスコミと緊張関係をつくる。今村市長はHPで充分な情報を発信する。全体像をみて評価してほしいとの姿勢もある。たんなる、お騒がわせ市長でないようだ。なお参考までだが、新聞をとっていず、テレビもみず、インターネットだけという人もいる。インターネットは図書館で閲覧するとの方法もあると思う。

今村市長は京都大法学部卒。大手企業のリクルート勤務。26歳で西宮市議に初当選。当時から茶髪でひげを生やし、ピアスをつけた独特のファッションで注目。昨年5月に市長選で初当選。なかなか個性的である。

* 結論
上記の青山学院大の教授は、1) ジャーナリズは市長を批判する役割がある。2) 記者と対話できないのは市長の資格がない、などをあげた上で市長の姿勢を民主主義を根本から否定してると断言しておられるようだ。しかし、これは、やはり市長とそれを選出した市民に失礼といわざるを得ない。

市長はマスコミを批判し、マスコミは市長を批判すればよい。その緊張をとおして、おおくの有益な情報が市民にもれでてくる。

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