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STAP騒動その5 [STAP騒動]

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フリーアナウンサーの長谷川豊氏が、理研再調査せず、との決定をを、あり得ない、と非難し、調査委員会の委員長はイカサマやって辞任した人でしょ、と、これまたドギツイ言葉をつかって理研批判を展開した。とうとう、ここまできたかと思った。わたしは、匿名で、あることないことを騒ぎたてるネット雀のことは、うるさい連中と無視していたが、今回の騒動をつうじて、さわがしいが役にたつ。時には非常に参考になる見方を提供してくれることもある。あつかいに注意が必要だが、やはり必要な存在だと思いなおした。役にたったことを話す。

STAP騒動については、1) そのあるなしを究明する、2) 若い才能に大人の配慮をもとめる、といった観点でみてきた。そこから理研は思慮深くないなとの印象をもっている。そうはいってもその主張には、もっともな事がある。科学者とはそれほど厳密なものかと、かんじていた。しかし一方でそれほど厳密か、現実ばなれした建前論でないか、とも思っていた。科学者のおおくは小保方さんをせめる。ところが武田邦彦さんという科学者がYoutubeで小保方さんを擁護した。科学者も人間臭い、完全無欠な論文はない、間違いもある。これで腑におちた。そのとおり。科学者のおおくは建前論を現実のように一般人にかたっている。しかし捏造や改竄ということは若い研究者の将来をうばいかねない重大事である。建前論だけですませてはいけない。

あの人たちのおおくも、もう一歩踏み込んできかれたら、現実の姿をいわざるを得なかったと思う。そこまで踏みこんできかないマスコミにも不満があるが、やはり、建前論に逃げこんでいる科学者の姿には不信をかんじる。Youtubeで武田さんの話しをきく時たが、やっと科学者の肉声をきいたと安心した。

指摘サイトというものがあるそうな。小保方さんの論文が1月29日に公表された。その欠陥が2月のはじめ、4日か5日にサイトで指摘された。これは、ネイチャーの専門家も気がつかなかった事である。ネットがなかったら、とても一般人にはわからない事実である。4月1日、理研は調査委員会の報告をうけ、小保方さんについて、2点、改竄あるいは捏造の研究不正があるとの認定をした。これは論文の重要部分だ、ここでミスなどするはずはない、不正がはたらいた、という理由だった。これは論文不正である。研究不正につながり得るが、はなはだ迂遠だと思った。しかし一点の不審もなく断定する姿には科学者としての信念をかんじた。わたしは釈然としなかったが、科学者の世界を断じる資格はない。うけいれざるを得なかった。ところが、4月25日石井俊輔委員長が辞任した。これも指摘サイトで過去の論文の不正が発覚した。研究不正がないというが一般人からみれば小保方さんがやったという、写真の改竄と同じである。科学者の世界では違うのかもしれないが、その差は一般人にはわからない。さらに3人の論文不正も指摘された。たしか委員会では5人が研究者、ほか1人が弁護士だったと思う。つまり委員会の実体がなくなる事態がしょうじた。さらに、おまけがついた、ようだ。iPS細胞の山中京大教授の論文も指摘があり、急遽記者会見をひらく、はめになった。ここまでくるとお笑いの世界に突入したようだ。真面目にやっておられす人に失礼だが、一般人のわたしにとってこれが率直な感想である。

ネット雀

ここでネット雀の頼もしさを感じた。この国では何よりも静謐を重んじる。それが時は行きすぎるのだが、こりない。繰りかえす。重大な問題なのだから、科学者は肉声をはっして、真実を一般人にもしめすべきである。なのに建前論でお茶をにごそうとしてるようだ。ところがネット雀が登場した。ややドギツイが肉声がきけるようになった。わたしは、石井さんも、ほかの3人も、また、小保方さんも、さらに山中さんも特に非難するようなことはない、と思っている。それくらいの事はある。それを踏まえてどう研究をすすめるかを考えてほしいと思う。今の混乱は無用な混乱だと思う。以上が結論である。
ここからの記事の内容は不快とかんじる方もおられると思う。一言お断りする。ネット雀のさえずりに耳をかたむけると、思わぬことがきこえてくる。


(追記)

早大工の反撃

一般的な話しからはじめる。私学は文系が強く理工系は弱い。これは、たくさんの学生をあつめて、大教室で講義できる文系にくらべ、実験や設備に金のかかる理工系は経営上むづかしい、という事情からくる。だからといってはいいすぎかも。しかし国立大工学系に対しては強い対抗心と被害者意識がある。小保方さんは早稲田にAO入試ではいった。早稲田に口先入試ではいったなどという女性が有名国立大学の牙城である理研で活躍するとは、許さんといっているようにきこえてしまう。これが早大工の意識である。

STAP騒動で母校工学部の博士論文まで引きづりだされて攻撃された。研究分野の一般的説明で流用された文章などは、盗用と問題にすることでない。こんな声がもっときこえてよさそうだが、建前ばかりで、非難が集中した。さぞ口惜しいことだろう。

自然に気持がたかまったのかもしれない。理研の調査委員会の委員の過去の論文をしらべる。論文は欧米流の公開である。誰でも閲覧できる。ネットで写真、引用まで徹底的にしらべる。こうなれば薄っぺらな建前論はふっとぶ。人間だもの間違いはある。普通なら黙ってすませていたが、微塵も後ろめたさなくネットに投稿する。で、ついに理研の調査委員会を崩壊の直前まで追いこんだ。理研では研究不正が外部から指摘されたら内部に委員会をもうけて予備調査をすることとなってる。しかし、今回の指摘騒ぎで係りの人間が打診しても、すべて断られて予備調査が着手できない、という。木で鼻をくくったような再調査の却下は早大工のこれ以上の攻撃は勘弁、という悲鳴かもしれない。

理研の闇

小保方論文への指摘の異常さは、先にもふれた。これもネットで指摘されている。これは小保方さんの研究をよく知る者、近くにいる者、論文公表のスケジュールを知る者が、サイト投稿の準備をすすめて、出たとたんにサイトで指摘したという。ちょっと考えるとぞっとする話しだが、研究者は閉鎖的な社会にすんでる。一般人より、ずっと嫉妬心が強い。状況がそうさせれば、このような事もおきる。情報が近くからもれやすいのは常識である。その人間が直接もらさないでも、外部の誰かをつかってもらすなど簡単だ。こうすれば本人の罪の意識も軽くなる。もしかしたら、すでに小保方さんも、理研のおおくの人も誰か気がついてるかも。もうすこし深刻な話しである。

研究不正で小保方さんが博士論文の写真を流用したという。これは通常立派な本に製本されるが、電子化されていない。これを閲覧するのは面倒くさい。ところがこれをpdf化していて、それでみたかもしれない。ところがpdfでの写真の画質は粗い。論文不正を指摘するには不十分なそうな。だから指摘となれば小保方さんがもっているハードディスクにある画像ファイルを入手しなければならない。これは大変なことである。この指摘の背後には犯罪がひそんでいるかもしれない。一体誰がやったのか、知ってる人は知ってるだろう。

ネット雀のさえずりも、ここまでくるとかわいくない。でも、STAP騒動の広がりと深みをネットがおしえてくれた。まさにネットをあなどるべからず、である。


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